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 今回は前フリ無しで、早速本題。
 今回のレビューは、Transformers Collectors' Club(以下「TCC」)の2016年度無料配布トイである「RAMJET(ラムジェット)」を紹介します。本文中でも書いていますが、TCCが今年いっぱいで運営を終了する為、これが最後のTCC無料配布トイとなります。
 このラムジェットは、現在TCCの会報で連載中のコミック「OF MASTERS AND MAYHEM(オブ・マスターズ・アンド・メイヘム)」で活躍していますが、実はTCCがスタートした2005年に会報内で連載していたコミック「BALANCING ACT(バランシング・アクト)」が初出のキャラクターです。2006年に連載されたその続編作品「REVELATIONS(レベレーションズ)」のパート1で行方不明になっており、今回10年ぶりにTCCの会報内コミックに再登場しました。
 「BALANCING ACT」と「REVELATIONS」は、昨年秋から今年春にかけて同人サークル「volllcom」さんの同人誌「ALL SPARK of CYBERTRON」を作る企画に協力する過程で、持っていたTCC会報コレクテッド・エディションを翻訳しつつ読みました。その過程でラムジェットにも思い入れが出来た為、このトイの到着は楽しみに待っていました。
 今年のTCC限定トイは、まだクラブストア限定の「SKYWARP(スカイワープ)」と、サブスクリプション・サービスの「TFSS4.0」「TFSS5.0」が残っていますが、管理人はどちらも購入しない予定なので、恐らく当ブログで紹介するTCC限定トイはこれが最後になると思います。

関連記事:
 ・続・同人誌のお知らせ(2016年5月28日更新)
 ・「LG18 アルマダスタースクリーム スーパーモード」レビュー(2016年2月8日更新)

過去のTCC無料配布トイのレビュー記事:
 ・Transformers Collectors' Club限定「LIO CONVOY」レビュー(2015年7月18日更新)
 ・Transformers Collectors' Club限定「RAMPAGE」レビュー(2014年6月17日更新)
 ・Transformers Collectors' Club限定「DEPTH CHARGE」レビュー(2013年7月12日更新)
 ・Transformers Collectors' Club限定「RUNAMUCK」レビュー(2012年5月3日更新)
 ・Transformers Collectors' Club限定「SIDE BURN」レビュー(2011年8月30日更新)
 ・Transformers Collectors' Club限定「DION」レビュー(再掲載版)(2010年10月20日更新)
 ・Transformers Collectors' Club限定「NEXUS MAXIMUS」レビュー(2012年11月12日更新)
 ・Transformers Collectors' Club限定「HEATWAVE」レビュー(2012年11月8日更新)
 ・Transformers Collectors' Club限定「TOPSPIN」レビュー(2012年11月7日更新)
 ・Transformers Collectors' Club限定「BREAKAWAY」レビュー(2012年11月2日更新)
 ・Transformers Collectors' Club限定「LANDQUAKE」レビュー(2012年7月5日更新)
 ・Transformers Collectors' Club限定「SKYFALL」レビュー(2012年5月23日更新)


※画像をクリックすると、元のサイズで表示されます。
※「LG18 アルマダスタースクリーム スーパーモード」は、別売りです。
※一部の画像に写っている「トランスフォーマー専用ディスプレイスタンド」は、別売りです。


■キャラクター設定
 「ラムジェット(RAMJET)」は、Transformers Collectors' Club(以下「TCC」)の会報第67号~72号(予定)に連載のコミック「OF MASTERS AND MAYHEM(オブ・マスターズ・アンド・メイヘム、以下カナ表記)」に登場するキャラクターで、本作のメインキャラクターの1人です。
 作中では、TCCの会報第7号に掲載されたコミック「REVELATIONS Part1」において、「ベクタープライム」との戦いに敗れてユニクロンの特異点(日本名:グランドブラックホール)の中に転送された後に飛ばされたオブ・マスターズ・アンド・メイヘムの世界で再生・復活し、この世界からの脱出を目論みます。

■トイ概要
 このトイは2016年度のTCC会員への無料配布トイとして、2016年3月18日時点(当初は3月16日とされていましたが、期限日直前に2日間延長されました)で会員になっている人全員に1体ずつ配布する形で発送されました。アメリカ国内向けには2016年6月2日より発送され、アメリカ国外向けには2016年6月24日に発送されました。日本の会員には2016年7月8日頃に到着しました。
 トイの仕様は、2014年3月に発売された「トランスフォーマージェネレーションズ」の「TG-33 アルマダスタースクリーム」(以下「TG-33」)をベースに、頭部を完全新規造形のパーツに変更すると共に、本トイオリジナルのカラーリングへの仕様変更が行われています。
 なお、TCCは2016年12月をもって運営を終了する為、本トイが最後の無料配布トイとなります。




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 トイを梱包しているボックス。ボックスのサイズは縦約18cm×横約22cm×高さ約6.5cmです。
 ボックスの仕様は、2013年度の無料配布トイ「DEPTH CHARGE(デプスチャージ、以下カナ表記)」から採用されたボックスと同じ仕様のもので、「トランスフォーマー・フィギュア・サブスクリプション・サービス(TRANSFORMERS FIGURE SUBSCRIPTION SERVICE、以下「TFSS」)」のトイの梱包に使用されるものと同じ仕様になっています。




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 輸送中にボックスが開かないようにする為の封印用シールには、「2016 TCC Member Ramjet」の文字が印刷されています。




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 ボックスを開封した中身。
 前年度の無料配布トイである「LIO CONVOY(ライオコンボイ、以下カナ表記)」と同様のスポンジによる梱包がされていますが、ライオコンボイでは有ったスポンジ製のフタは、本トイには有りません。
 トイ本体はビークルモードで収納されています。武器やミサイルはトイ本体に取り付けられた状態で梱包されている為、武器やミサイルを収納するスペースは有りません。




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 前述のスポンジ製のフタが無い事が原因で、ラムジェット本体のブルーの塗装が段ボールのフタの裏に移ってしまっています。
 この件については受け取った海外の会員がツイッター経由でTCCに報告していますが、TCCからは「何らかの理由で今年はスポンジ製のフタが付かなかった」という回答がアナウンスされているものの、このツイートは今後同様の問い合わせが有る事を見越して行ったもののようで、この件に関する対応はしないようです。




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 内容物一式。トイ本体の他に、キャラクターカードと説明書が入っています。
 キャラクターカードと説明書はビニール製の袋に一緒に封入された状態で、スポンジの下に入っていました。




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 取扱説明書は、両面に印刷されています。タイトルロゴはボットコン限定トイやTCC限定トイを人一括りにしたシリーズである「TRANSFORMERS TIMELINES(トランスフォーマー タイムライン)」となっており、説明書はこのトイの為に作られた物です。
 説明書は、表面にロボットモードからビークルモードへの変形手順が掲載されており、また裏面にはビークルモードからロボットモードへの変形手順が掲載されています。
 この説明書の中の変形やギミックを説明する為のイラストには、本トイの仕様変更元であるTG-33を描いたイラストが使用されており、頭部の形状が本トイとは異なっています。




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 ビークルモード。ジェット戦闘機に変形します。
 形状はTG-33と同一ですが、カラーリングが全面にわたって変更されており、ホワイトをメインとしたカラーリングになっています。また頭部の変更によって、機体中央部分のデザインが少し異なるものとなっています(後述)。
 このカラーリングは、2003年に海外で販売(日本ではe-HOBBY SHOP限定で販売)された「TRANSFORMERS UNIVERSE(トランスフォーマー ユニバース)」シリーズの同名のトイ(以下「TFユニバース版」)のカラーリングを元にしています。
 このトイはTFユニバース版のラムジェットが再生・復活した姿ですが、サイズはTFユニバース版よりも小さいサイズとなっています。これについては、「ネクサスプライムが並行宇宙間の道を閉ざしてしまった事で、主であるユニクロンとの繋がりを失ってしまった為、体内に有る限られたエネルギーでボディの重要な部分だけを再生した為に、以前よりも小さいサイズになった」という、設定上の辻褄合わせもされています。




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 TG-33やその仕様変更品の「LG18 アルマダスタースクリーム スーパーモード」(以下「LG18」)では、ロボットモードの頭部は後頭部が天面になる構造となっていますが、本トイでは頭部の形状が大きく異なっている事から、顔が前を向くように変形して収納します。
 TFユニバース版もこれとほぼ同じ形で頭部を収納するようになっている為、これはTFユニバース版へのリスペクトも兼ねたものである可能性が有ります。




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 ビークルモード底面。
 機首底面と機体後部底面にはランディングギア(着陸脚)が有りますが、タイヤを転がす事は出来ません。




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 ビークルモードからロボットモードへの変形は、11ステップで行います。大まかな手順は以下の通り。
 ①ランディングギアを収納して機首を畳み、機体側面の腕を出す。(第1~第3ステップ)
 ②機体後部を変形して、脚にする(第4~第7ステップ)
 ③機体前部を90°動かして頭部を出し、その後、キャノン砲と左右の主翼をそれぞれ90動かす。(第8~第10ステップ)
  ※説明書には記載されていませんが、第10ステップまで変形を完了させた後に、頭部を90°動かして顔を前に向ける
   必要が有ります。
 ④前腕に収納されている手首を出す。(第11ステップ)
 説明書ではビークル→ロボットの手順とロボット→ビークルの手順を別々に掲載しており、ロボット→ビークルの変形は12ステップで行うようになっています。




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 ロボットモード前面。頭頂高は約14cm、全高は約14.5cmあります。
 変形機構はTG-33やLG18と同じで、ビークルモードの機首が胴体に変形し、機体後部が脚部に変形します。




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 ロボットモード後ろ。
 キャノン砲は地面に対して垂直に変形し、大きなバックパックのようになりますが、この点はTFユニバース版と大きく異なる部分の一つです。




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 ロボットモードのバストアップ。
 頭部は新規金型で作られたパーツです。デザインはTFユニバース版を元にしたデザインとなっていますが、マスク部分のデザインがTFユニバース版とは異なっており、口を開いたようなデザインになっています。これはコミックのデザインを再現したものです。




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 ロボットモードの可動箇所は首、肩、二の腕、肘、股関節、太腿、膝に有り、これらの部分が動きます。
 可動箇所や可動範囲はTG-33やLG18と同じですが、頭部の変更により、首の可動範囲が少し広くなっています。TFユニバース版は変形し易さと立たせ易さを重視した構造になっていた事もあって、可動箇所や可動範囲はTFユニバース版よりも広くなっています。




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 背部のウイングの裏には剣が収納されており、展開して手に持たせる事が出来ます。
 説明書には、この武器は「WEAPON」としか記載されていませんが、後述するキャラクターカードでは、この武器は「アントロデモナス・ソード(Antrodemonus Swords)」という名称で紹介されています。




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 背部のキャノン砲は、90°動かして砲口を前方に向ける事が出来ます。
 TFユニバース版では、この武器はミニコン(日本名:マイクロン)が合体して砲身を展開するキャノン砲でしたが、本トイではミニコン無しでも使用出来るようになっています。




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 キャノン砲の後部に有るクリアーグレーのパーツを押し込むと、ミサイルが発射されます。
 発射に連動して、砲口部分のレッドのパーツがせり出します。また、ミサイル発射機構はスプリングを使用しない構造となっています。
 このキャノン砲は、後述するキャラクターカードでは「MX-00口径ミサイルが発射可能」とされており、エネルギーではなくミサイルを発射する設定となっています。MX-00口径ミサイルの名称は、「超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説」のシリーズ展開当時に発売されたユニクロンのトイのナンバー(MX-00)が元ネタになっているものと思われます。




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 前腕とキャノン砲にはミニコン用のジョイントが2個ずつ有り、このジョイントに対応したミニコンを取り付ける事が出来ます。




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 ここからは、アクションポーズの一例を紹介。
 1枚目は、飛びながら攻撃するイメージでディスプレイ。このトイは「トランスフォーマー専用ディスプレイスタンド」に対応した構造になってはいませんが、「di:stage」のグラップユニットを使用してトイ本体と接続すれば、様々なディスプレイが可能になります。




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 2枚目は、2つの武器を双刃剣風に持たせてディスプレイ。
 武器は逆手持ちも可能になっており、その点を利用すればこのような持たせ方も可能です。




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 3枚目は、飛行しながらキャノン砲を発射するイメージでディスプレイ。
 TG-33やLG18では首の付け根を動かさないと大きく上を向く事が出来ませんでしたが、本トイでは頭部が変更された事で首の付け根を動かさなくても大きく上を向く事が出来るようになった為、TG-33やLG18よりも自然な形で大きく上を向けるようになっています。




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 LG18と。
 本トイはTG-33やLG18からカラーリングと頭部を変更したものである事は前述の通りですが、TFユニバース版も「MD-02 スタースクリーム」や「MD-09 スタースクリーム スーパーモード」のカラーリングと頭部を変更したものでした。




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 2015年度の無料配布トイである、ライオコンボイと。
 TCCの無料配布トイは、その年の会報内コミックで主人公もしくはメインキャラクターとして活躍するのが定番となっていますが、ライオコンボイは会報内コミックには全く登場せず、TCC公式サイトで公開された小説の主人公として活躍していました。




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 付属のキャラクターカード。サイズやデザインはTFSS4.0のトイに付属しているキャラクターカードのデザインに準拠したものとなっており、縦約9.5cm×横約14cmの厚紙に片面だけ印刷がされたものとなっています。ラムジェットのイラストは、TCCの会報第67号に掲載されたイラストと同一のものが使用されています。
 記載されているキャラクターバイオの訳文は下記の通りです(意訳を含んでいます)。文章の内容は、TCCの会報第67号に掲載されたラムジェットのバイオの一部を抜粋したものです。このキャラクターカードにはラムジェットの「役割」に関する記述が有りませんが、TCC会報第67号に掲載されたバイオでは「Detenticon Harbinger of Chaos(訳:ディセプティコンの混沌の前兆たる者)」となっています。TCC会報第2号に掲載されたコミックの中ではラムジェットを「Harbinger of Unmaking(訳:破壊の前兆たる者)」と紹介している為、役割については概ね変わっていないようです。

ラムジェット

テクニカルデータ
 体力:10  知力:8  速度:10  耐久力:8  地位:9  勇気:10  火力:10+  技能:8

「貴様自身の運命を受け入れ、待ち受けている素晴らしき混沌を迎え入れろ」

 元々ラムジェットとして知られている存在は、たった一つの目的しか持っていない。それは彼の主・ユニクロンの全ての気まぐれと欲望を満たす事だ。ラムジェットは何百万年もの間、疑問を抱く事も失敗する事も無く、ユニクロンの命令を実行してきた。最も簡単な動作で次元や空間を行き来出来るラムジェットのエネルギーは、ほぼ無限である。
 ネクサスプライムの活躍によってユニクロンの特異点(「トランスフォーマー ギャラクシーフォース」の「グランドブラックホール」)が破壊されてしまった時、ラムジェットはマルチバース中をまたいでユニクロンの存在を確保する(復活させる)事だけが唯一の存在理由となり、それ以上のものは無い。

 ターミナスブレードとスターセイバーの効果によって、次元跳躍能力と未精製の力が著しく減衰してしまったラムジェットは、攻撃と任務遂行の為に再び超音速ジェットモードを頼みとしている。彼の最高速度はマッハ4である。ボディから強力な弾丸を発射する。ウイングに隠されている二振りの「アントロデモナス・ソード」にはユニクロンの闇のエネルギーを伝達する。発射可能なMX-00口径ミサイルはトランスフォーマーのスパークを直接的な衝撃で潰してしまう事が出来る。拷問の痛みに耐えると共にユニクロンに不滅の献身をしてきた事から、ラムジェットは発作的な狂気に度々苦しめられている。





 以上、TCC限定ラムジェットでした。

 変形機構や可動機構、そしてギミックはTG-33やLG18と同一の為、既にTG-33やLG18を手に取った事が有る人にとっては、ギミック面では特に驚くべき点は有りません。しかしながら、頭部は新規に作られた事もあって変形機構が少し異なるものになっており、この点では新鮮さが感じられます。
 残念だったのは塗装色のつや消しブルーが剥がれ易いものになっており、これにスポンジ製のフタの不備が重なって、開封した時点で既に一部の塗膜が剥がれてしまっていた点でした。これについてはTCCでも把握してはいながらも原因の調査等はしないようで、最後の無料配布トイにしては梱包・対応共にお粗末と感じずにはいられませんでした。
 オブ・マスターズ・アンド・メイヘムではTFSS4.0やTFSS5.0のトイが活躍している為、TFSS4.0やTFSS5.0のトイが有れば(今後のストーリー展開も含めて)コミックでの活躍を再現出来るようになりますが、既に発売されている同型のトイや、TCCクラブストア限定で販売予定の「SKYWARP(スカイワープ)」と組み合わせても楽しいのではないかと思います。