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 昨日、中野サンプラザの8階の研修室①で行われた、まんだらけの「第31回定時株主総会」に行ってきました!
 管理人は昨年8月にタカラトミー株900株の売却益の一部を元手にしてまんだらけ株を買って以来、現在も継続して保有しています。その為、昨年の株主総会開催の前にも招集通知が届いてはいたのですが、その時は出席しませんでした(郵送での議決権行使はしましたが)。
 しかしながら、昨年の株主総会の後、株主優待券を使用した商品の購入やそうでない商品の購入、そして買取依頼と、ここ1年間は何かとお世話になっている事が多く、それは今後も続くであろう事から、今年は出席する事を決めました。また、まんだらけが昔から中古のトランスフォーマートイを多数取り扱っている事はファンの間では有名な事で、(公式・直接的ではないものの)トランスフォーマーと関連の有る企業とも言えると考えた為、今回の株主総会レポートを書く事にしました。

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 会場は、午前9時30分に開場しました。
 まんだらけが中野サンプラザを株主総会の会場にするのは例年通りなのですが、まんだらけはタカラトミーやバンダイナムコホールディングスと比較すれば圧倒的に小さい企業という事もあって、会場の規模もその2社より遥かに小さいものとなっています。なお、小売業という事もあって、展示物は有りませんでした。


 総会は、予定通り午前10時に開始されました。

1.定足数の確認
 「定足数」とは、株主総会を行うに当たって最低限必要とされる出席者の数です。
 本総会は定足数を上回った為、問題無く開催されました。

2.社長挨拶
 古川益蔵社長による挨拶。ここで、定款の定めにより、古川社長が本総会の議長を務める事が発表されました。

3.監査報告
 雨宮正文常勤監査役からの監査に関する報告。まんだらけやその取締役の、前事業年度の法令や定款への違反の有無や、不正の有無等について報告されます。
 前事業年度は会社は法令や定款に適合しており、また取締役の職務執行についても同じとの事でした。

4.事業報告
 まんだらけの平成28年10月1日~平成29年9月30日の事業報告が、招集通知を読む形で行われました。なお業績に関しては、既に公表されている通りの内容です。
 報告の後に古川社長からの総括的な話が有り、「(業績は)まぁまぁ、悪くはない」「改善の芽が出て来た」との事でした。また10店舗近くの店舗を有する中野店は売上・利益が共に上昇しているものの、急激な上昇ではなく、徐々に上昇していくだろうとの事でした。

5.貸借対照表・損益計算書の報告
 川代浩志取締役経理部長より貸借対照表と損益計算書に関する報告が、招集通知を読む形で行われました。なお内容については、既に公表されている通りの内容です。

5.議案の上程
 議案は以下の2つでした。
 第1号議案 剰余金処分の件
   所謂「配当金の金額の決定」。
   期末配当は1株当たり1円とされていました。なおこの金額は例年通りです。
 第2号議案 監査役2名選任の件
   本総会終了の時をもって非常勤監査役2名が任期満了となる為、新しい監査役の選任。
   なお、新任の監査役はおらず、2名とも再任です。
 この後、株主と取締役の質疑応答となりました。
 質問の回数については事前にアナウンスされていませんでしたが「1人1回」とされており、その1回の中であれば何度でも質問できるようになっていました。その為、質疑応答は対話するような形で行われました。以下はその内容を一問一答形式で纏めていますが、事業内容に直接関係しないものや、本題から脱線した話については除外しています。
■「(事業報告の中で)底上げ、上昇の始まり」と述べていたが、具体的にどんな事が変わったのか(値付け、査定等)。
→値付け、査定が良くなり、それによって原価率が良くなり、利益が上がった。SAHRA(サーラ、千葉県香取市に有る総合通販センター)が出来たのも良かった。流通が良くなった。(古川社長)

■eBayでの売上はどこの売上になっているのか。今後の展望について教えて欲しい。
→eBayへの出店は、2~3ヶ月前に(eBayの)社長から呼びかけが有って始めた。資金提供や「こういう形でやって欲しい」という話が有った。今後徐々に拡大していく予定。(古川社長)
→eBayでの売上は本社扱い。売上はまだ300万円くらい。(川代取締役)

■オークションをの開催月を偶数月から奇数月に変更したり、大まん祭の開催月を5月から8月に変更したのは何故か。
→8月は他でもオタクイベントが多くて、オタクイベントが集中しやすい月。5月はモノ(恐らくはイベント限定品の事と思われます)が作りやすいので、5月にモノを作って、8月に売る。(辻中副社長)

■通販の売上や利益は、全体の何割を占めているのか。
→売上は全体の3割、間もなく4割に達する。利益は店舗毎に配分している。(川代取締役)

■SAHRAの敷地の購入に要した費用が高すぎるのではないか。
→SAHRAの坪単価は約10,000円。借りた場合でもそれくらいかかるので、安い。コンプレックスの敷地も、買った当時は高すぎるんじゃないかと言われたが、今(買った場合の価格)よりは安い。(古川社長)

■ネットオークションや新興の競合他社との買取価格競争で、原価が高くなって行かないか心配。
→仕入れについては、どんな所が出て来ても負けないという自信が有る。1000万点以上の品物の査定データが有る他、真贋鑑定のデータも有る。このデータはどこにも真似できない。このデータが有るから、色々な所から声がかかる。(現状では)原価は悪くないし、良いモノも入ってきてる。ネットオークションや通販サイトはその時の「最大瞬間風速」で価値が決まるが、その後は安くなる。まんだらけでは、最大瞬間風速が過ぎた後は「コンテンツの価値」で見る。(古川社長)

■通販を利用する外国人の内訳を教えて欲しい。
→中国が一番多く、韓国と台湾も多い。タイ等、東南アジアの国々も増えている。利用者の国籍は86ヶ国で、世界中の地域を網羅している。(古川社長)

■以前より目指している、東証一部上場については現在どうなっているのか。
→東証一部上場は川代さんの考え、こだわり。上場には従業員を育てて行く事と、経理関係をもう少しきちんとしなければならない。(古川社長)

■棚卸はどのようにしているのか。
→1点1点数えている。営業時間終了後、1000万点以上の商品を1時間くらいでやっている。(古川社長)

■中野ブロードウェイの再開発が噂されているが、再開発が行われた場合、中野店はどうなるのか。
→中野ブロードウェイの再開発は無い。建物は古くなっているが。(古川社長)

■インバウンドは増えているとの事だが、国内の売上の推移はどうなっているのか。
→国内は減っているので、どう増やして行くかが課題。(古川社長)

■リアル店舗が好きなのだが、新店舗の出店予定は有るのか。
→僕が(社長から)退いたら増える。(古川社長)

■人手不足が広く問題になっているが、大丈夫なのか。査定依頼したら、スタッフが品物を無くす事が有った。
→人手が足らないという事は無い。むしろ多すぎるくらい。(古川社長)

■今後、漫画・書籍以外ではどの分野に注力するのか。また、「開運!なんでも鑑定団」と同じ価格で買取するのか。
→新しいものが出てくれば、その都度戦って行く。ヴィンテージという分野を掘り下げて、人気が一巡した後の「価値の分からないモノ」に価値を付けて行く。(辻中副社長)
→なんでも鑑定団と同じ値段で全部買取してたら儲からない。(なんでも鑑定団の買取価格とは)合う時も有れば、合わない時も有る。(古川社長)

■今後、どう需要を作って行くのか。また、現在のまんだらけのブランドイメージについてはどう考えているのか。
→事前に(改善案を含む)書面を頂いてたが、感銘を受けた。フランチャイズ店の出店は、僕が社長を辞めたら始まる。まんだらけのブランド力は落ちている。改善の為の戦略は有るが、今は言えない。トレンドや流行には興味が無いし、それに乗るのは嫌い。社長が交代したらその方針も変わるだろうし、株価も上がるだろう。(古川社長)
→数%のコアなオタクたちが「カッコイイ」と思うブランドにしたい。コアな人の熱や、「すごい!」と思ってくれる人を大事にしたい。もしかすると、現状から変わらないかもしれない。(辻中副社長)

6.議案採決
 質疑応答が終了すると、異議の有無を確認する形で議案の採決が行われました。
 異議は無く、上程されていた議案は全て承認可決されました。

7.新任監査役挨拶、閉会
 再任された2名の監査役の挨拶の後、本総会は終了しました。
 終了時間は11時20分で、約1時間20分の総会でした。




 管理人は今回、初めてまんだらけの株主総会に出席しましたが、「オタクは大事にするが、否定的な人・興味が無い人は相手にしない」という理念やフランチャイズ店舗の展開には否定的な経営姿勢等、多くの企業の基本スタンスとなっているであろう「拡大・成長」とは一線を画す独特のスタンスを持っている事が分かりました。また総会中に、古川社長が苦情に関する報告が自分にされていなかった事について副社長や部長を叱りつける一幕も有り、恐らくは創業以来であろうワンマン経営の体質が今なお残っている事が窺えました。古川社長は向こう数年以内に会長に退くという発言を何度もしており、社長が交代した際には経営方針も大きく変わるという話もしていた為、古川社長の社長在任中は経営方針に大きな変化は無いものと思われます。
 古川社長は話の中で脱線した話を度々繰り返しており、個人的には株主総会での話としては蛇足だと思ってはいましたが、内容自体は面白く、講演会等別の場所を設けてくれれば是非聞いてみたいと思いました。
 現状でのまんだらけは大きく拡大する方針こそ無いものの、eBayへの更なる進出や新店舗出店等、成長・拡大の余地を大きく残している企業と思われ、これらに踏み込めば大きく変わって行くのではないかと思います。