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 一昨日、グランドプリンスホテル新高輪で行われた、バンダイナムコホールディングスの「第13回定時株主総会」に行ってきました!
 昨年度のバンダイナムコグループは過去最高の業績を達成出来た事に加えて、今回の株主総会に際して株主還元の見直しも行っており、株主総会招集通知で事前に提案されていた期末配当金は1株当たり111円(昨年12月の中間配当を含めた年間配当金は123円)となっていました。これは過去に例のない高い金額で、昨年の年間配当金(82円)の1.5倍の金額となっています。
 管理人がバンダイナムコホールディングスの株を買ったのは、そもそもガンダムシリーズが好きだった事が理由なのですが、この1年間は「機動戦士ガンダム MOBILE SUIT ENSEMBLE」にハマって色々買っていたり、ガンダムベース東京に頻繁に行っていたりしてました。今年4月からは「ガンダムビルドダイバーズ」のテレビ放送が開始されており、ガンダムのテレビシリーズ作品の放送期間中に株主総会が開催される事となりました。
 また、今年は奈々さんといのりんの出演作の一つにもなっているプリキュアシリーズが生誕15周年を迎えており、新作映画をはじめとして様々な方面でそれを前面に押し出している為、それに関する展示の有無も気になっていました。

関連記事:
 ・「機動戦士ガンダム MOBILE SUIT ENSEMBLE 05」レビュー(2018年2月14日更新)
 ・「㈱バンダイナムコホールディングス 第12回定時株主総会」レポート(2017年6月20日更新)


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 会場に入ると、昨年と同様に冷たいおしぼりの配布が行われていました。
 その先の通路には例年、バンダイナムコグループの主要なIP(キャラクター等の知的財産)を紹介したパネルが置かれているのですが、今年は置かれていませんでした。
 廊下を更に下って行った先に、受付会場が有りました。受付を済ませた株主には、今回の総会の進行についての案内が記載された色付きのシートと株主出席票、そしてお土産が渡されました。
 色付きシートには複数の色が有り、総会中の質問の際には、このシートを掲げるよう指示がありました。また株主出席票の裏面は「浅草花やしき」の1日フリーパス引換券となっています。




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 毎年主要なIPの展示を行っているロビーには、今年も同様の展示が行われていましたが、展示会は株主総会終了後に実施とされており、株主総会開始前はパーテーションで遮られていました。




 総会は、大宴会場の「飛天」で、予定通り10時から開始されました。
 任期満了する取締役・監査役と新任候補の取締役・監査役が壇上に上がると共に、「田口三昭(たぐち・みつあき)」社長が議長席に立ちました。

1.社長挨拶
 田口社長による挨拶と、第13期(2017年4月~2018年3月)の取締役と監査役の紹介。
 ここで、田口社長が定款の定めと取締役会の決議により本総会の議長を務める事が発表されました。

2.監査報告
 浅見和夫監査役からの監査に関する報告。バンダイナムコホールディングスの業務内容やその取締役、そして本総会の決議事項が、法令や定款(会社の憲法)への違反の有無や、不正の有無について報告されます。
 報告内容によれば、いずれも問題は無いとの事です。

3.事業報告
 第13期の事業報告。内容報告は映像上映で行われ、ナレーションは「ラブライブ!サンシャイン!!」で「渡辺曜」を演じている「斉藤朱夏」さんが担当していました。
 報告の内容は、「第13回定時株主総会招集ご通知」の内容をそのまま読んで行くと共に、詳細な部分については、事前に読んでいる事を前提に省略する形で進められていきました。なお、報告内容は22ページ~28ページに記載されています。

 ・招集ご通知(バンダイナムコホールディングス公式サイト、pdfファイル)

 内容に関する細かな紹介は割愛しますが、事業別では映像音楽プロデュース事業を除くすべての事業が前年を上回る売上高と営業利益となっており、唯一減収・減益となった映像音楽プロデュース事業は「主力商品の販売タイミングの違い」が大きな原因だったようです。
 この他、「対処すべき課題」(30ページ~32ページ)、「企業集団の現況」(22ページ~48ページ)、「連結計算書類」(49ページ)、「連結損益計算書」(50ページ)、「連結株主資本等変動計算書」(51ページ)、「計算書類」(52ページ~54ページ)、「監査報告」(55ページ~58ページ)も、大部分もしくは全部を省略して報告されました。

 映像による事業報告の後には、田口社長による中期経営計画の説明が有りました。
 前期までの中期経営計画はIP軸戦略の強化とグローバル市場への拡大が中心だった事を踏まえ、今期からの新中期経営計画は、検討の結果、「世界中の子供達やファンから愛される存在」「エンターテインメントリーディングカンパニー」を目指すとの事で、「CHANGE for the NEXT」をスローガンに、2018年から2020年にかけて大きく変わって行くとの事でした。また、これに先立って組織を5つのユニットに再編した事、そしてそれぞれのユニットの社長はバンダイナムコホールディングスの取締役も兼務するという話も有りました。
 またこの他に、IPクリエイションユニットの設立によりIPの創出の強化や積極的な投資を行う事、中国市場への本格展開の為に上海に持株会社を設置した事、面白さで勝つ人材を重視した人材の登用、目標を売上高7500億円、営業利益750億円、利益率10%以上、ROE10%以上を安定的に出せるようにするという話も有りました。

 この後、株主と取締役の質疑応答となりました。
 質問は1人につき1問のみとされていましたが、多数の挙手が有った事から、中には質問出来ずに終わった株主さんもいました。
 質疑応答の内容は以下の通り。各々の話の内容を簡潔に纏めて記載してます。
■ドリコムとの関係について。ドリコムは「きららファンタジア」というゲームを出したが、開始直後から不具合が続いた。ドリコムと共同出資して設立したBXDは、ブラウザゲーム以外はやらないのか。
→(BXDのゲームで活用している)HTML5を活用して、ゲーム以外のサービスや新しいゲームも考えている。夏から年末にかけて楽しみにしていて欲しい。(大下取締役)

■(半年ごとに送られてくる)ニュースレターの中に、(業績目標について)「社員が一丸となり(中略)達成出来ました」とあるが、社員にはどのように還元しているのか。
→一定の営業利益を上げた社員には、賞与という形で還元している。細かくは言えないが、一般企業よりもやってくれた社員には報いている。(田口社長)

■「なぞともカフェ」の従業員の対応が丁寧だった。一見客を常連客にする、従業員のマンパワーの育成は大事だが、それをどのようにしているのか。
→ありがとうございます。アミューズメント施設では「人が提供する価値=コト価値」を大切にしており、ナムコではこれを「おもてなし」と呼んでいる。「モノ価値」はネットに流れてしまっているが、コト価値はそうはならない。今後も切磋琢磨する。(萩原取締役)

■VR施設の今後の展開について教えて欲しい。
→VR新宿は2019年3月までやる。秋にはVR大阪をオープンする。VR施設はショールームのようにやる方針。現在21店舗出店しているが、日本各地で要望が有るので、今後もニーズに応えて出店して行く。(萩原取締役)

■先日開催されたラブライブの大阪公演は楽しかった。ライブではチケットの転売や、会場での強い光や大きな動き等の迷惑行為が問題視されている。これらへの対策は考えているのか。
→ありがとうございました。転売防止は業界を挙げて様々な形でやっているが、まだ研究する。迷惑行為については警備の強化や啓発活動で対応している。特効薬は無いが、研究は続けて行く。(川城取締役)

■中国では海賊版や偽物が出回っているが、対策はしているのか。
→ガンプラの海賊版が多く出回った為、2002年頃から公安だけでなく現地の法執行当局とも協力して摘発実績を挙げている。スマホアプリの偽物についても削除要請を出している。根絶は難しいが、1個ずつ対処して行く。バンダイの知的財産担当は国際知的財産フォーラムの中国担当幹事も務めており、国を巻き込んで対策している。(田口社長)

■毎年、株主総会の出席票は花やしきのフリーパスにもなっているが、ナンジャタウンやVR施設にも使えるようにして欲しい。(会場からの拍手も有り)
→今後検討して行く。(田口社長)

■株主の個人情報や知的財産の情報を多数保有していると思うが、2020年に向けたサイバーテロ等に対する情報のセキュリティ対策はしているのか。
→私がグループ全体のセキュリティの責任者を務めている。グループ各社にCISO(最高情報セキュリティ責任者)を任命し、担当部署も作っている。グループ外の組織とも連携を取っている。規定、細則、ガイドラインを定めて、網羅的にカバーしている。国もサイバーテロには注目しており、サイバーセキュリティのガイドラインを出しており、経営者が責任をもって行うべきとされている。ガイドラインが要求する内容は全て対応済みで、訓練もしている。(大津取締役)

■ガシャポンの「アルティメットルミナス ウルトラマン03」を11回やったが、「ウルトラマンジャック」で、左足が2つ入っていて、右足が無いモノが有った。お客様センターに相談したところ、「販売終了していて在庫が無い」と言われたが、その後に「在庫が有りました」と言われ、対応がちぐはぐだった。また、ガシャポンは店頭のPOPを見ただけでは全種が均等に入っていると思ってしまうので、確率が違うのなら混入率を明記すべきなのではないか。
→(不具合とその対応について)お詫び申し上げます。今後より一層の品質の向上に努めます。(混入率について)この商売(ガシャポン)は40年以上やっているが、(販売現場での)入れ方の問題も有る。今後満足してもらえるように検討したい。(田口社長)

■花やしきの挑戦と進化への提案。京都や浅草は外国人観光客に人気の場所だが、花やしきはその立地を生かせていない。浅草からの誘導や看板の設置、VRマリオカートを生かして誘導してはどうか。
→浅草は外国人観光客が多く、日本古来のイメージを壊さないようにしている。現在、花やしきとナンジャタウンのセットパックを検討している。今は園内の3分の1が工事中だが、年内には終わる。(萩原取締役)

■現在、KLabが「ガールズ&パンツァー」(ガルパン)のゲームを運営している。KLabはIPの長寿化に定評が有るが、事前登録開始からサービス開始までの宣伝が下手だったりサービス開始を延期する等、評判の悪い部分も有る。バンダイナムコで宣伝のサポートはしているのか。
→ガルパンに限らず、IP毎に一番最適なパートナーとその都度組んだり、グループ内でやっている。ガルパンは新作が鋭意製作中なので、スマートフォンゲームもそれとの連動を強化して行く。(川城取締役)

■株主総会に子供連れで来る株主がいる。「子供を出入り禁止に」と言おうと思ったが、バンダイナムコにとって子供は宝なので、キッズルームを作ってはどうか。
→(バンダイナムコが)お子さん向けの商売をやめる事は無い。(子供連れ株主への対応は)総会で今後何が出来るか検討したい。(田口社長)

■旧ナムコ時代からの株主。各ユニット毎に、ベンチマーク(目標)とすべき企業を教えて欲しい。
→各ユニットで(ベンチマークを)設けているかどうかも分からない。(今後の活動等から)汲み取って欲しい。(田口社長)

■「機動戦士ガンダム 戦場の絆」を5年プレイしている。戦場の絆は稼働開始から11年以上続いている長いゲームだが、2015年10月から迷惑行為に対する警告制度が始まり、これによってレジェンドプレイヤーがプレイをやめるようになってきた。それにつれて皆やらなくなってきたので、30日経ったら警告が無くなるようにする等の変更は出来ないだろうか。また、戦場の絆はあと何年運営を続ける予定なのか教えて欲しい。
→プレイヤー同士の円滑なコミュニケーションやモラルは、このようなゲームでは大切と考えている。警告制度の変更については検討する。(運営終了時期について)バージョンアップ等はしているが、当面終了の考えは無い。(萩原取締役)

■新中期経営計画の2020年の達成目標としている営業利益750億円は、前期で既に達成されているが。(目標が低いのではないか。)
→前期は500億ボトム(純利益)だったのを、600億に増やした。最高益の数値をボトムにすると、持続的な成長が出来なくなる。今はまだ、(営業利益)750億円を持続的に出せる力は無い。ベースアップはしている。今後も開発スタッフがお客様から最高の評価を貰うのが目標。(田口社長)

■enza(BXDのプラットフォーム)で、既存のスマホアプリを出す予定は有るのか。無ければ理由も教えて欲しい。
→タイトルはまだ言えないが、しっかり作って行く(予定は有る模様)。(大下取締役)

■IPの映像や音楽について、今後は自社グループ内のみで作って行くのか。過去の音楽の一部には、他社が権利を持っていて、現在出せなくなっているものも有る。今後も外部と組む可能性は有るのか。
→(今後自社グループのみでやって行く予定は)全く無い。IPにとって一番良いパートナーを選んでいる。(川城取締役)
 質疑応答はここで終了となりました。

4.議案審議
 事業報告に関する質疑応答の後は、議案の審議が行われました。議案は4つ有り、それぞれの議案を述べた後に質疑応答が行われました。
 なお、各議案の隣に書かれているページ数は、株主総会招集通知に記載されているページです。

第1号議案:剰余金の処分の件(4ページ)
 所謂「配当金の金額の決定」。今回の期末配当は、ベース配当20円に業績連動配当66円、更に過去最高の業績を達成出来た事から特別配当25円を加えた111円とする議案が出されていました。
 この議案の際の質疑応答の内容は以下の通り。
■将来の退職金に備える為に外部の年金資産が有ると思うが、グループ全体で運用しているのか。それとも各社毎に運用しているのか。
→主要なものはグループで運用しており、部分的に更に厚くする為に各社でやっているものも有る。間もなく有価証券報告書で開示されるが、年金資産は約190億で、国内従業員の殆どをカバーする。(大津取締役)

■配当金の額が多い事に驚いた。株価も上がっているので、更なる株主還元として株式分割をして欲しい。
→株式分割するか否かについてはインサイダーに当たってしまう為、言えない。株式分割は手続きにコストがかかるが、(株式の)流動性が高まる。今後引き続き検討する。(浅古取締役)

■夏場には株価が5000円を超えると思うので、その頃に株式分割をして欲しい。また、株主優待の拡充や自社株買いも検討して欲しい。
→株式分割についての回答は勘弁してほしい(前述の通りインサイダーに当たる為)。株主還元策についてはフレキシブルに対応出来るように変えた。(浅古取締役)

■法人株主の要請で、株主優待を廃止する企業が増えている。バンダイナムコは今後も株主優待を続けてくれるのか。
→株主優待は殆どが自社のサービスを利用出来るもので、自社のサービスに触れてもらうのが目的。今後も続ける。(浅古取締役)
 質疑応答の後、第1号議案は承認されました。

第2号議案:取締役11名選任の件(5ページ~11ページ)
 田口社長をはじめとする10名の取締役は、本総会終了の時をもって全員が任期満了となります。その為、新しい取締役を選任します。今回はサンライズの宮河恭夫社長とバンダイナムコアミューズメントの萩原社長が新任候補となっていると一方で、石川祝男会長は候補におらず、本総会終結の時をもって退任となります。
 この議案の際の質疑応答の内容は以下の通り。
■2017年に、バンダイの社員が子供を連れ去り、親に合わせていないという。川口取締役や桑原取締役に内部告発されているはず。不買運動に及ぶ恐れも有る。お金さえ稼げればいいのか。社員に人権に関する教育はしているのか。
→人権に関する教育は国ごとに違い、デリケート。各社毎に研修している他、eラーニングも行っている。CSR(企業の社会的責任)等の業務を通じての教育もしている。(質問された事例についての回答は)個人情報にも関わる事なので、避けさせてもらう。(浅古取締役)
→報告は上がっている。対策は浅古が申し上げた通り。(社員の)プライベートの問題なので対応に困っているが、報告は聞いている。(川口取締役)
→報告は受け取っている。対応については確認中。(桑原取締役)
→他に波及しないように注意する。(田口社長)

■来期は会長職を置かないようだが、何故か。
→来期は置かない。石川には顧問として、塾のようなもの等で社員のチャレンジを後押しする役割を続けてもらう。(田口社長)

■石川会長の顧問就任について。反対はしないが、仕事をしない(名ばかりの)顧問になるのではないか。取締役退任後は住民税の支払いが大変になるという話を聞いた。顧問制度は有るべきか否か。もし退任時に依頼されたら受けるのか。内部取締役全員の回答が欲しい。
→サンライズにも顧問制度が有り、私の前任者の内田(健二)社長が顧問になった。(顧問は)経営的な知見でアドバイスを貰えて重要。自分が退任後顧問を受けるか否かについては、分からない。(宮河取締役)
→(顧問として)必要かどうか判断するのは、経営判断だと思う。(顧問を受けるか否かについて)自分の場合は、その時が来たら考える。(川城取締役)
→(自分が)余人に代えがたい人材であるというのなら、80歳でも90歳でも会社の為に働く。肩書や住民税についてはどうでもいい事。(大下取締役)
→バンダイは、3月まで上野(和典)が顧問でいた。(顧問を受けるか否かについては)残る周りの取締役が決める事。(川口取締役)
→顧問は必要だが、それは役回りを求められてこそ。(社内で)名ばかりの顧問は見た事が無い。自分も顧問にフォローして貰った。(顧問を受けるか否かについては)自分は要請が有ったら考える。(萩原取締役)
→顧問を選ぶに当たってはユニット責任者からの推薦が有り、それを人事報酬委員会で検討した上で、必要か否かを決める。(顧問を受けるか否かについては)自分はなりたい意思もなりたくない意思も無い。(浅古取締役)
→(バンダイナムコには)恒常的な顧問の制度は無い。(顧問を受けるか否かについては)自分はその時の能力や人生設計を考えた上で決める。(大津取締役)
→石川さんには、若い社員が前向きになれるような仕事をして欲しい。(顧問を受けるか否かについては)私は、現時点では顧問を引き受ける事を前提にした考えは持っていない。(田口社長)

■(社外取締役候補の)野間(幹晴)先生のどんなパフォーマンスに期待しているのか。
→(准教授を務めている)一橋大学には企業戦略や会社法に関する情報が詰まっているので、そのノウハウを生かして欲しいと思っている。(田口社長)

■先日開催された「テイルズオブフェスティバル」で発表された新作は、過去の作品のリメイクだった。これは新規IPの創出に反するのではないか。新規とリメイクのバランスをどのようにする考えなのか。
→リマスターは過去に「DARK SOULS」でやっている。これは「下の層」は知らないだろうから、やってもいいだろうという考えでやった。HD環境でのリメイクは考えても良いと思っている。(大下取締役)

■取締役の数の考え方についての方針を教えて欲しい。
→(バンダイナムコには)12名の枠が有り、その中でバランスを考える。各子会社の社長を兼務する取締役は、担当子会社だけでなく(ホールディングスの取締役として)グループ全体も見てもらう、難しい役割。社外取締役は2名以上置く事が定款で定められているが、コーポレートガバナンスで社外取締役を3分の1必要という議論も有るが、これについては検討して行く。(浅古取締役)
 質疑応答の後、第2号議案も承認されました。

第3号議案:監査役4名選任の件(12ページ~15ページ)
 4名の監査役は、本総会終了の時をもって全員が任期満了となります。その為、新しい監査役を選任します。今回は2名の監査役が退任し、代わりに2名の新任の監査役候補がいました。
 この議案の際の質問は無く、第3号議案は承認されました。

第4号議案:取締役を対象とする業績条件付報酬の改定の件(16ページ~21ページ)
 昨年の株主総会で承認された「譲渡制限付き株式(在任期間中の売却が制限されている現物株式)を報酬として支給する制度」を改定する議案。主な変更点jは、これまで「業績に応じた支給額を基準に付与株数を決定」としていたものを「業績に応じた
付与株数を決定し支給額を算定」に変更すると共に、それを新中期経営計画の達成度合いに応じて変動するというものでした。
 この議案の際の質疑応答の内容は以下の通り。
■今の株価を考えると、取締役への優遇措置ではないか。
→中期計画の達成と連動するようになっている。(報酬上限の年間45000株は)今年2月から3月末の終値の基準値を踏まえて、株数を決めた。(株の保有により)株主と共にあるとするのも目的。(浅古取締役)

■改定の背景とメリットを教えて欲しい。
→金額をベースに株数を出すと、業績が上がって株価が上がるにつれて付与株数が減ってしまう。それを直すのが目的。これまでは500億円以上の営業利益達成で支給されるものだったが、目標を上げたい為、600億円に変更している。(浅古取締役)

■特別損失が出た場合はどうするのか。
→営業利益600億円や750億円は高い水準と考えているので、達成時には特別損失は生じていないと考えているが、天災等による特別損失が生じた場合は、その時に考える。(浅古取締役)

■営業利益750億円で満額支給と設定されているが、これは前期で既に達成されているので、確定報酬と変わらないのではないか。
→営業利益750億円を安定的に達成出来る程にはなっていない。しかし、(これからそうなれる)可能性は有る。(田口社長)
 質疑応答の後、第4号議案も承認されました。

5.選任・退任取締役・監査役挨拶
 本総会終結の時をもって選任・退任となる取締役と監査役の挨拶。
 この中で、退任する石川会長は「新中期経営計画に合わせて権限を集中させる為に退任し、1年は顧問をやる。その後は一株主、一ファンとして関わって行く」と話していました。

5.閉会
 田口社長からの挨拶が有った後、本総会は閉会しました。
 閉会したのは12時45分で、2時間45分の総会でした。




■展示会
 毎年、株主総会の会場となる「飛天」の手前に有るロビーには、バンダイナムコグループの展示が行われており、さながらイベント会場のようになっています。
 この展示は例年、総会開始前と総会終了後のどちらでも見れるようになっていましたが、前述の通り、今年は総会終了後にしか見れないようになっていました。展示会には取締役もスタッフの案内の下で展示を見に来ており、株主が取締役に直接質問や意見を言えるようになっていました。




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 会場案内図。
 株主は青い矢印の「ご入場口」から入場してロビー入口の「受付」で受付を済ませた後に、ロビーの奥に有る「株主総会会場」に入る、という順路でした。
 一昨年と昨年は、展示の殆どが「海外展開商品・サービス紹介」というテーマで統一されていましたが、今年は昨年度に事業セグメントを「ユニット」という枠組みで再編した事もあってか、各ユニット毎の注力商品・サービスを紹介する展示となっていました。




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 「ネットワークエンターテインメント」の展示コーナーでは、バンダイナムコグループの企業から発売されたゲームの紹介が
ディスプレイを使って上映する形で行われていました。
 撮影は禁止となっていましたが、紹介されていた作品はガンダムシリーズや「ドラゴンボール」のゲームを中心にしていた他、日本未発売と思われるゲームも有りました。




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 ネットワークエンターテインメントの展示コーナーの」隣には、「トイホビー」の展示コーナーが有りました。
 トイホビーは大きく2つに分かれており、赤い壁の展示スペースではバンダイの海外展開を紹介しており、水色の壁の展示スペースでは、今年4月から始動した新会社「BANDAI SPIRITS(バンダイスピリッツ)」の事業内容を紹介していました。




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 バンダイの海外展開に関する展示では、バンダイの各部署(グローバル戦略室、ボーイズ事業部、ガールズ事業部、プリスクール事業部、トイ戦略室ファンシー雑貨チーム、ベンダー事業部、カード事業部、キャンディ事業部、アパレル事業部、ライフ事業部)と、バンダイの関連会社(サンスター文具、メガハウス、バンプレスト)の主な事業内容のと商品を紹介していました。
 ベンダー事業部の展示の中には、先月発売された「機動戦士ガンダム MOBILE SUIT ENSEMBLE 06」も展示されていました。このガシャポンについては、近日中に別の記事で紹介しようと思います。




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 BANDAI SPIRITSの事業内容に関する展示では、事業内容を「コレクターズ」「プラモデル」「キャラクターくじ」「フードエンターテインメント」の4つに分けて紹介していました。
 ガンプラに関する展示はもちろん「プラモデル」の展示スペースで、「Figure-rise LABO ホシノ・フミナ」と「HGBD ガンダムダブルオーダイバーエース」の2体が展示されていました。また、「キャラクターくじ」の展示スペースでは8月発売予定の「一番くじコラボ 機動戦士ガンダム ガンプラ」の展示が有った他、「フードエンターテインメント」の展示スペースでは「ガンダムカフェ」が紹介されていました。




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 トイホビーの展示コーナーの隣は「リアルエンターテインメント」の展示コーナーでした。
 バンダイナムコグループが運営しているアミューズメント施設の紹介映像が上映されていた(撮影禁止)他、壁に映された映像の虫に触れる事で虫を捕まえるゲームの試遊コーナーも有りました。




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 リアルエンターテインメントの展示スペースの隣には、バンダイナムコグループのCSR(企業の社会的責任)活動を紹介するスペースが有りました。
 この展示は毎年行われていますが、展示内容は毎年異なるものになっています。




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 CSR活動の展示コーナーの」隣には、「株主優待」の展示コーナーが有りました。株主優待に関する展示は一昨年まで無かったのですが、昨年は新しい株主優待の「アート・コレクション」が追加された為にその展示が行われており、今回も同様の展示が行われました。
 今年のアート・コレクションの絵は昨年と同様に「機動戦士ガンダム」と「ラブライブ!サンシャイン!!」の2種類ですが、イラストが変更されており、「機動戦士ガンダム」は「シャア・アズナブル」と「シャア専用ザクⅡ」を描いたイラストになっており、また「ラブライブ!サンシャイン!!」は「小原鞠莉」「黒澤ダイヤ」「松浦果南」の3年生3人を描いたイラストになっています。なおこのイラストは、この株主総会で初公開となったようです。
 撮影は列に並んで順番に撮影するようになっていたのですが、ガンダムの列が早々に捌けたのに対してラブライブは列が形成された状態が長い間続いており、改めてシリーズの人気の高さを実感しました。
 なおこの株主優待は、1つにつき4000ポイントが必要となります。その為、このアート・コレクションは500株以上保有していなければ貰う事が出来ません。




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 展示会場から少し離れた場所には、フォトコーナーが設置されていました。
 例年、このフォトコーナーが設置されている場所では、特撮ヒーロー等の小さなステージイベントが行われているのですが、今回はそれが実施されず、代わりにこのフォトコーナーが設置されていました。
 フォトコーナーは「プリキュア15周年」と「ラブライブ!サンシャイン!!」の2つで、どちらも撮影の順番を待つ人の長蛇の列となっていました。




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 プリキュア15周年のコーナーでは巨大なパネルの横に、「ふたりはプリキュア Splash☆Star」以降の歴代のピンクのプリキュア達のポップが、円陣を組むような形で配置されていました。
 プリキュアたちのポップは1シリーズ毎に左右に交互に配置されており、1つ前後のシリーズのプリキュアとは離れた位置になると共に、2つ前後のシリーズのプリキュアとは隣同士になるようになっていました。この法則で並べられた結果、キュアブロッサムとキュアハッピーが隣同士になっており、個人的にはそれが嬉しかったです(担当声優が「水樹奈々 スマイルギャング」繋がりの為)。




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 「ラブライブ!サンシャイン!!」jのフォトコーナーでは、Aqoursのメンバー9人のポップが横1列に並べられていました。
 また、その隣は「映像音楽プロデュース」の展示コーナーとなっており、Aqoursの楽曲のアニメPVとライブの映像を上映していました。




 この他、株主総会が行われた「飛天」では、総会終了から10分後の12時55分より、「IPクリエイション関連映像上映会」として、サンライズやバンダイナムコピクチャーズの作品の映像が上映されました。
 上映された作品は以下の通り。
①過去作品(特記の無いものはオープニング映像で、前期・後期の有る作品は前期オープニング映像)
 ・無敵超人ザンボット3
 ・機動戦士ガンダム
 ・装甲騎兵ボトムズ
 ・聖戦士ダンバイン
 ・魔神英雄伝ワタル
 ・天空のエスカフローネ
 ・カウボーイビバップ
 ・機動戦士ガンダムSEED
 ・コードギアス 反逆のルルーシュ
 ・機動戦士ガンダムUC(「UNICORN」をBGMに、本編映像を編集したもの)
 ・TIGER & BUNNY
 ・アイカツ!
 ・ラブライブ!
②新作情報
 ・ガンダムビルドダイバーズ
 ・異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~
 ・コードギアス 反逆のルルーシュⅢ 皇道
 ・機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星
 ・バトルスピリッツ10周年記念
 ・矢立文庫(サイトの紹介)
 ・DOUBLE DECKER! ダグ&キリル
 ・機動戦士ガンダムNT
 ・ラブライブ!サンシャイン!!
  (作品としての情報の他に、劇場版の公開日決定や東京ドームライブ開催決定の情報等、6月9日のAqoursのライブ中に
   上映されたと思われる映像も使用)
 なお、上映時間は約25分でした。






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 以上、バンダイナムコホールディングス第12回定時株主総会レポートでした。

 前期のバンダイナムコグループの事業は、映像音楽プロデュース以外は軒並み好調で過去最高益を達成出来た事に加えて、配当の基準の見直しがなされた事も加わって、配当金の額も昨年より高い金額となりました。しかしながら今回の質疑応答の中では、これらに加えて、ここ数年株価が右肩上がりになっている事も踏まえた上での更なる株主還元を求める声が多く上がっていました。経営陣も前向きに検討する旨の回答をしていた為、(形はどうあれ)期待は出来るものと思います。
 また、今年は「従業員への待遇に関する質問」「顧問の必要性」といった、ここ1年くらいで話題になった事柄に関する質問も多かったと感じました。これらは今後会社が発展していける可能性に関わる部分でもあるので、知りたい株主さんも結構いたのではないかと思います。
 個人的には、今年の株主総会は前述の通り「機動戦士ガンダム MOBILE SUIT ENSEMBLE 06」の展示が有った事やプリキュア15周年記念のポップでキュアブロッサムとキュアハッピーが隣同士になっていた点等、展示会の細かい部分で嬉しい要素が有ったのが印象的でした。また、今回はこれまでに有ったステージイベントが無くなった事で、ステージイベントの開催時間に縛られる事無く展示を楽しめるようになっており、その点も良かったと思います。しかしながら、株主総会自体の時間は昨年よりも約1時間長かった為、途中からお尻が痛くなっており(苦笑)、身体的にはこれまでで最も辛かったです。
 今期のバンダイナムコグループは前期が過去最高の業績だった事から、減収減益を予想しています。しかしながら、新中期経営計画では、計画が終了する頃には前期並みの業績をコンスタントに上げられるように努めて行くとの事なので、今後数年かけて更なる業績向上や株主還元を充実させて行く事に期待しようと思います。




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 今回の株主総会のお土産。
 今回のお土産は「HUGっと!プリキュア」のリンスインシャンプーとびっくら?たまご(マスコット入り入浴剤)でした。
 ここ数年のお土産は子供にとって実用的なモノをチョイスしているようですが、今年はそれにプリキュア15周年記念の要素も加えたようです。しかしながら、質問した株主さん(男性)からは「可愛すぎて自分には使えない」という、ちょっとした意見も出ていました(笑)。