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 この記事が掲載された翌日(3/17)は、いよいよ奈々さんも出演予定の映画「プリキュアオールスターズNS」が公開されます!
 ところが、この日に有る奈々さん関連の出来事はそれだけではなく、イープラスでの「BLOOD-"C"arnival」のチケット一般販売開始日だったり、「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's」の限定仕様前売券と通常版前売券の販売が開始されたりで、奈々さんファン注目の出来事が目白押しとなっています!
 管理人はプリキュアオールスターズを観に行くだけでなく2つのチケット購入も予定しているのですが、果たして両方とも手に入れられるのか、チョット心配だったりします…。

 さて今回のレビュー。
 今回は2012年度TCCクラブストア限定トイの1体である「OVER-RUN(オーバーラン)」のレビューです。
 オーバーランもシャッタードグラス・ドリフトと同じく到着を楽しみにしていたのですが、開封して初変形させた時にエラー(組み立て間違い)が見つかり、暫くの間「オオゥ…」な状態になってました(笑)。


※画像をクリックすると元のサイズで表示されます。

■キャラクター設定
 「ラナバウト(RUNABOUT)」は、Transformers Collectors' Club(以下「TCC」)の会報第43号~48号(予定)に連載のコミック「A FLASH FORWARD(ア・フラッシュ・フォワード)」に登場するキャラクターで、本作のメインキャラクターの1人です。作中では、相棒の「ラナマック(RUNAMUCK)」と共に、ガルバトロンから鞍替えした新しいボス・ジアクサス(JHIAXUS)の部下として、彼の為に働きます。

■トイ概要
 このトイは、「Transformers Collectors' Club(トランスフォーマーズ・コレクターズ・クラブ、以下「TCC」)」のクラブストアで、2012年1月31日午前6時40分頃(日本時間)より予約受付を開始しました。TCC会員への販売価格は54アメリカドル、非会員への販売価格は94アメリカドルでした。予約受付は2月3日午前7時40分頃(日本時間)に予定個数に達した事で終了し、トイの発送は2月17日頃より順次開始されました。
 トイの仕様は、「TRANSFORMERS GENERATIONS(トランスフォーマー ジェネレーションズ)」の「WHEELJACK」(日本では一部仕様を変更して、「UN19 ホイルジャック」として販売、以下「UNホイルジャック」)をベースに、本トイオリジナルのカラーリングへの仕様変更が行われている他、頭部は新規造形となっています。
 当初、このトイは「RUNABOUT」の名称で販売される予定でしたが、予約受付開始前の2012年1月18日に名称を「OVER-RUN」に変更するとのアナウンスがされました。名称変更の理由についてはアナウンスされていませんが、恐らくは商標上の理由により「RUNABOUT」の名称が使用できなかったものと思われます。なお、名称の変更後にクラブストアの商品名やTCCの公式サイトには「AKA RUNABOUT(ラナバウトとして知られている)」の補足が付けられています。

※上記の事情を汲んで、本レビュー記事では「ラナバウト(RUNABOUT)」の名称を用いて紹介します。




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 パッケージアート。ボックスのサイズは縦約19cm×横約19cm×奥行約8.5cmとなっています。
 パッケージイラストは、自由の女神像にラナマックが乗っている光景をバックにラナバウトが描かれているイラストとなっています。マーベルコミック版トランスフォーマー第23号では自由の女神像に乗ったラナバウトとラナマックのイラストが表紙を飾っており、このパッケージイラストはそのイラストへのオマージュと思われます。
 このパッケージイラストではラナマックが自由の女神像に乗っているのに対し、ラナバウトは飛行しています。これは、「A FLASH FORWARD」開始前に2人が改造された際、ラナマックは高所恐怖症を理由に飛行能力の搭載を拒否した為、ラナバウトしか飛行できない設定が有る為です。なお、ラナマックは改造後にラナバウトから高所恐怖症を克服する特訓を受け、克服に成功しています。




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 パッケージを斜め上から見た写真。このトイのパッケージは過去にTCCクラブストアで限定販売されたトイと同様の化粧箱形式のパッケージになっています。両側面にはトイの写真とキャラクター名に関する記載が有り、上下それぞれの面にはTCC入会を勧めるメッセージや、TCCの事務所の所在地が記載されています。




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 蓋を取り外した、パッケージの内側。ラナバウト本体とキャラクターカードが見えるように収納されていますが、ラナバウト本体が向くべき方向が左右逆になっている他、キャラクターカードは裏表が逆になっています(カードの収納状態には個体差が有るようです)。




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 本来の収納状態であろう状態を再現。ラナバウト本体を収納するスポンジの部分の形状から、収納すべき状態は左右逆である事がわかる他、TCCが予約受付開始前に公開したパッケージ内部の写真から、キャラクターカードは本来表面にして収納すべき事が分かります。なお、キャラクターカードの収納スペースはカードを確実に固定するものにはなっておらず、個体によっては開封時に外れてしまっているものも有りました。




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 キャラクターカードの収納スペースの下は、上の写真の通りになっています。




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 キャラクターカード収納スペースの下に有るスポンジの中央は取り外しが可能です。このスペースは、TCCの2012年度無料配布トイである「ラナマック(RUNAMUCK)」を収納する為のスペースです。




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 ラナバウトとラナマックは同じ金型を使用したトイの為、このスペースにはラナバウトを収納する事も可能です。




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 内容物一式。ラナバウト本体とキャラクターカードの他に、説明書が入っています。説明書はビニール製の袋に封入された状態で、スポンジの下に入っていました。




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 取扱説明書は裏表両面に印刷がされています。一番上の「TRANSFORMERS TIMELINES」のロゴは、海外版「トランスフォーマーG2」風のデザインとなっています。
 ラナバウトの写真はTCC公式サイトに掲載されている写真と同じものですが、変形の説明の為に描かれているイラストは頭部がUNホイルジャックの頭部で、翼の先端部はUNホイルジャックの仕様違いの商品である「UN13 オートボットトラックス(以下「UNトラックス」)」のものになっているものが描かれています。




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 ビークルモード前面。車に変形します。
 ラナバウトの基になったキャラクターは1986年に販売された同名キャラクターのトイ(RUNABOUT、日本ではキャンペーンの懸賞品として配布)ですが、このトイはそれと同じく、ブラックとレッドをメインにしたカラーリングになっています。




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 ビークルモード後ろ。




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 ビークルモードを斜め上から見た写真。ボンネット部分には、大きなディセプティコンのインシグニア(エンブレム)がタンポ印刷されています。




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 ビークルモードのルーフ部分には、2010年~2011年頃にかけて海外で展開された「REVEAL THE SHIELD」シリーズの共通ギミックだった、シークレットエンブレムが付いています。指を当てる等して暖める事で、所属軍団のエンブレムが浮かび上がります。




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 フライトモード(FLIGHT MODE)。ドア部分の下に有るパイプを取り外し、ドア部分を翼に変形させた後にパイプを付け直す事でこの形態になります。翼は車体底部より下に位置する為、普通に置く事が出来なくなっています。




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 ロボットモードへの変形途中、胸部を上に上げる事で、連動して肩幅が広がり頭部がせり出します。




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 ロボットモード前面。頭頂高は約13cm、全高は約15cmあります。
 ビークルモードのボンネットからバンパーにかけての部分は脚部に、運転席付近は胴体に、後部はバックパックに、ドアは翼に変形します。車体側部にあったパイプはバックパックのキャノン砲になりますが、この部分は近年のトランスフォーマートイでは珍しい差し替え式変形が採られています。




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 ロボットモード後ろ。
 余談ですが、TCC会報第43号に掲載されたラナマックのキャラクターバイオによれば、ラナバウトは「A FLASH FORWARD」の物語開始前にラナマックと共に改造を受け、この新しいフレームのボディに変わりました。改造を受けた事で、それまでのバトルチャージャー・フレームの特長であった素早い変形機構が失われてしまった代わりに武装と装甲が強化された、という設定が有ります。2人を改造したのが誰なのかは不明ですが、コミック本編開始前の2人の経緯から、ジアクサスが改造を施したものと思われます。




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 頭部は新規造形のものに変更されています。
 形状は、1986年に販売された同名キャラクターのトイの頭部デザインをベースに、本体のデザインに合わせたアレンジがなされています。UNホイルジャックの頭部には後頭部に光を当てて目を発光させる集光ギミックが有りましたが、この頭部には集光ギミックを行う装置は付いていません。




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 ビークルモード時にルーフ部分中央に有ったシークレットエンブレムは、ロボットモード時には胸部中央に有ります。




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 管理人が開封したラナバウトは、開封前からエラー(組み立て間違い)が有りました。間違っていた部分は左ウイング先端部で、パーツの前後の向きが逆になっています。この部分はパーツが外れるのを防止しているピンを外して組み直しました。本レビュー記事の写真のラナバウトは、パーツを組み直した後のものを撮影しました。




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 可動は首、肩、二の腕、肘、手首、腰、股関節、膝、爪先、踵と、バックパックのキャノン砲が可動します。
 一部可動箇所がボールジョイントとなっている事もあって全体的に広い可動範囲を確保していますが、ポーズによっては腕を上げた際に肩のタイヤが翼に干渉してしまいます。腕を上げる際にポーズに応じてタイヤを動かすと、この問題は解消されます。




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 武器は、ビークルモード時には車体後部に収納されている銃と、車体側部のパイプが変化したキャノン砲が有ります。UNホイルジャックでは、キャノン砲はレンチ(工具)として手に持たせるものになっていた一方で、銃はバックパックに取り付けるランチャーになっていました。




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 銃を持たせた状態。UNホイルジャックのレンチに当たるパーツをバックパックに取り付け、ランチャーを銃として持たせる装備は、UNトラックスによく似た装備になっています。




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 説明書には記載されていない遊び方ですが、銃は折り畳んでバックパックに収納する事が可能です。




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 アクションポーズの例その1。
 ラナバウト本体の可動範囲が広い事に加えて銃は小振りの為、様々な射撃ポーズを決める事が出来ます。




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 アクションポーズの例その2。
 他社製のアクションフィギュア用台座を使用すれば、ラナバウトが飛行しているアクションポーズを決める事も可能です。しかしながら、ラナバウト本体はアクションフィギュア用台座のアーム接続を想定した構造になっていないので、台座との接続には工夫が必要になります。
※「di:stage(別売)」を使用しています。




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 頭部以外はUNホイルジャックと同じ金型が使用されているので、キャノン砲を手に持たせ銃をバックパックに取り付ける事も可能です。




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 このトイと同じく2012年度のTCCクラブストア限定トイである「シャッタードグラス・ドリフト(SHATTERED GLASS DRIFT)と。
 ラナバウトとシャッタードグラス・ドリフトは同時に予約受付が開始されましたが、先にラナバウトが完売し、その数時間後にシャッタードグラス・ドリフトも完売となりました。




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 付属のキャラクターカード。サイズやデザインは近年のTCCやボットコン限定トイの定番となっているデザインで、縦約9.5cm×横約14cmの厚紙に片面だけ印刷がされたものとなっています。
 カードのレイアウトは、2011年にTCCクラブストア限定で販売された「ラムジェット(RAMJET)」と世界設定が共通している為か、ラムジェットのものに似たデザインになっています。しかしながら、描かれているインシグニアはG2時代のディセプティコンのものではなくG1時代のものが描かれています。これはラナバウトがガルバトロンの部下ではなくなっている事を反映しての事と思われます。また、能力値は全て7前後で、非常にバランスの取れた能力値となっています。
 なお、キャラクター解説文の訳文は下記の通りです(意訳を含んでいます)。TCC公式サイトのトイ紹介ページに記載されたキャラクター解説文を一部削除したものが掲載されています。

オーバーラン

(所属)ディセプティコン

(変化)車

(座右の銘)「美は儚い。特に俺の周りではな。」


 オーバーランは、良い物を判別できる上品な鑑定家になりすまそうとする。
 オーバーランは一般的に見れば知能が低く、また、より美しいものに興味を引かれ始めたら、それまで興味を持っていた美しいものへの興味は「吹っ飛べ!」の言葉と共に尽きるので、彼が興味を持った美しいもので本当に長い間美しい状態を保てるものは少ないのである。
 高度なものに見えるオーバーランの駆動部分は、彼の熱狂的な愛の「爆発」と「アクション」がダイレクトに激突(葛藤)しているのである。「爆発」は興味の比較で負けた方に対して殆ど必ず行われている。
 オーバーランはディセプティコンの征服計画には興味が無い。彼はより多くの楽しい事に巡り合える事を目的にしてディセプティコンに身を置いているに過ぎない。巨大な火の玉、巨大爆弾によって作られたクレーター、そしてそれらの殆どを詰め込んだ、マイクロ秒単位で動く目まぐるしいアクション…彼は常にそれらを求めて移動しているのだ!



 TCC会報第43号に掲載されたラナマックのキャラクターバイオには、ラナバウトはラナマックがよく見つめていたガラクタやガレキの美しさを高める方法として大爆発や大混乱を起こす事を提案し、ラナマックと共に破壊活動を行うようになったという経緯が書かれています。その事から、上記のキャラクターバイオでラナバウトが言っている「美(美しいもの)」とは、ガラクタやガレキとそれらの爆発、そして混乱である事が分かります。
 なお、TCC公式サイトに掲載されたキャラクター解説文は、下記の記事で全文を翻訳しています。画像が公開された当初はキャラクターバイオにも「RUNABOUT」の名称が使用されていましたが、名称変更に伴い、「RUNABOUT」の部分は「OVER-RUN」に変更されました。

 ・2012年度TCCクラブストア限定トイ「RUNABOUT」の画像が公開!(2011年9月17日更新)




 以上、TCC限定オーバーラン(ラナバウト)でした。

 このラナバウトは、基になったトイこそUNホイルジャックではあるものの、レンチと銃の配置をUNトラックスと同様の配置にする事で、UNホイルジャックと異なったものになっているだけでなく、キャノン砲の形状や脚部においてはUNトラックスとも別物になっています。これにより、頭部の変更だけに頼らずに、この金型のトイにおける「第3のバリエーション」を作り出すことに成功しています。また、ブラックとレッドをメインにしたカラーリングや第3の形態(フライトモード)の存在も、個人的には魅力的に感じられます。キャノン砲と銃の配置を組み替え出来るのも、説明書には無い遊び方ではあるものの、面白いと思います。
 唯一、ウイング先端部分の組み間違えがあった事だけは残念な点でした。2012年度のTCCクラブストア限定品ではオーバーラン以外にシャッタードグラス・ドリフトでも多数のエラー品があったようなので、今後TCCにはエラー品を極力出さないよう善処する事を願います。
 このラナバウトはラナマックと共に2012年度のTCC会報内コミックで大活躍する事が予想されるので、管理人としては、今後の会報内コミックにおける2人の活躍にも期待しています。