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 リリカルなのはシリーズのフィギュアレビュー記事の移転が全部完了したので、ここで今後のレビュー記事のリニューアル予定について簡単に予告。
 契約終了に伴い削除されてしまった拡張用ホームページサーバーに掲載されていたトランスフォーマー関連の記事は「アニメイテッド」のトイが多数を占めていました。また、移転に伴う都合でトランスフォーマートイとリリカルなのはのフィギュア以外のレビュー記事をサーバーから削除してしまいましたが、これらの再掲載も予定しています。
 その為、今後は「旧ホームページ掲載のトランスフォーマートイ」→「アニメイテッド他、削除されてしまったトランスフォーマートイ」→「その他のトイ」のローテーションで掲載して行こうと思います。と言っても、あくまでも予定にすぎないので、管理人の都合により変更となる場合が有りますが…(笑)。

 さて、ここからは今回のリニューアルレビュー記事について。
 今回再掲載するのは、1985年に海外で販売されたトランスフォーマートイである「デラックス・インセクティコン(DX INSECTICON)」のリーダー・ヴェノム(VENOM)のトイです。
 このトイは先頃リニューアル記事を掲載した「JET FIRE」と同じ時期に、管理人のひねくれ根性(笑)が発動してeBayで落札しました。状態は新品未開封、落札価格は135アメリカドルでした。TVアニメに出ていなかった事に加えて他の3体よりも不人気だったらしく、比較的安い価格で落札できたと思います。
 本当はこの勢いに乗って他のデラックス・インセクトロンも入手しようと思っていたのですが、管理人を取り巻く環境に大きな変化が起きた為に、断念してしまいました(苦笑)。

※本レビュー記事は、2005年7月17日に旧ホームページに掲載したレビューに一部加筆・修正等を加え再掲載したものです。


※画像をクリックすると元のサイズで表示されます。

■キャラクター設定
 「ヴェノム(VENOM)」は、「THE TRANSFORMERS(日本題:戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー)」のキャラクターですが、TVアニメには登場しません。イギリス版のマーヴェル・コミックスには登場しているそうです(管理人は未確認)。
 テックスペックでは、ヴェノムは「インセクティコン(INSECTICON、日本名:インセクトロン)」のリーダーという設定になっています。また、役職は「心理工作兵(PSYCHOLOGICAL WARFARE)」とされています。性格は、仲間達に自分の地位が狙われている事を常に恐れている猜疑心の強い性格のキャラクターとされています。

■トイ概要
 このトイは、1985年に海外でハズブロ(HASBRO)より発売されました。このヴェノムと、「バラージ(BARRAGE)」「ランサック(RANSACK)」「チョップショップ(CHOP SHOP)」の4体はインセクティコンの所属ではあるものの、タカラの「ダイアクロン 昆虫ロボ」出身の3体のインセクティコン(ボンブシェル、シャープネル、キックバック)と比べて、サイズを始め様々な違いがある事から、これら3体と区別する為に「デラックス・インセクティコン(DELUXE INSECTICON)」とも呼ばれます。
 元々トランスフォーマーは、タカラの「ダイアクロン」や「ミクロマン」のキャラクターを、設定や一部仕様を変更してアメリカで発売されたのが始まりですが、この商品の元になったトイは「アートミック」という会社が企画した「機甲虫隊ビートラス」という作品に登場するメカの内の1体を「タカトクトイス」がトイにした、「ビートゼグナ」というトイです。しかしながら1984年にタカトクトイスは倒産し、その後、タカトクトイスの変形ロボットトイの金型と版権はバンダイに渡りましたが、その中にはビートゼグナも含まれていたようです。その為、このトイの版権はバンダイにあるようです。
 このトイは、日本では、トランスフォーマーの発売元であるタカラに版権が無かった為に発売されませんでした。




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 パッケージアート表面。箱のサイズはベロ部分を含めて縦20cm×横22cm×奥行9cmと、当時のTFトイとしては標準的なサイズです。このトイは、パッケージに英語以外の言語が並列記載されています。パッケージの記載によれば、このトイは「カナダ版」のようです。
 パッケージの写真のトイはシールの貼り位置が説明書と違っています。
 右下部分には、「機甲虫隊ビートラス」の企画を行ったアートミックの版権許諾証が貼られています。




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 パッケージアート裏面。イラストは1985年度の海外版トランスフォーマーのバトルシーンのイラストで、国内では版権の関係で発売されなかったキャラが大勢います。このイラストにはヴェノムと思しきキャラも描かれています。




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 パッケージ底面。メーカーや内容物等に関する記載がされています。
 下の部分に小さく「Manufactured by/Manufacture par Bandai Co. Ltd, Tokyo(訳:東京のバンダイ社によって生産された)」と記載されている事から、このトイの版権が当時バンダイに有った事が分かります。




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 昆虫モード。この昆虫モードは基になったビートゼグナでは「セミ」とされていましたが、このトイでは「ツェツェバエ(ハエの一種)」とされています。
 ちなみに、テックスペックによればヴェノムの飛行速度は「500kmを25km/時で飛行する」とあり、飛行速度はそれ程速いとは言えません。




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 変形機構の関係により、昆虫モード頭部は口を出せる構造になっています。




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 羽根は、変形機構の関係である程度自由に動かせます。




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 ロボットモード。
 「デラックス・インセクティコン」という名称の分類ではありますが、頭部アンテナを含めても全高およそ14cmで、かなり小さいサイズです。
 変形機構は腕がスプリングによる飛び出し式の自動変形を採用している他、羽根は腋の下を通って背中へ行く方式となっており、非常に凝った変形機構となっています。




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 ロボットモード頭部。前述のセミの口は頭部アンテナになっています。なお、変形に関する部分以外は一切可動しません。




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 当時のトランスフォーマートイの定番となっていた「シークレットエンブレム」は、ロボットモードの右前腕、昆虫モードでは左脇腹に当たる部分に有ります。
 指を当てる等して暖める事で、所属軍団のエンブレムが浮かび上がります。




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 武器は、銃の「エレクトロニック・ブラスターガン(ELECTRONIC-BLASTER GUN)」と、斧の「バトルアックス(BATTLE AX)」の2つが付属しています。それぞれの武器が左右どちらの手にも持たせられます。
 なお、この武器は昆虫モード時には余剰パーツになってしまいます。




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 15番のシールはスネ部分に貼るよう指示されているのですが、サイズが一致しない為、貼れなくなっています。
 ちなみにパッケージでは、この部分には何も貼られていません。




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 「D-93 ヘッドマスター 恐怖大帝/メガザラック」の「スコルポノック」と「ファストトラック」との比較。
スコルポノックやファストトラックもフィギュアとしてはかなり小さい部類のものですが、このトイの全高はスコルポノックの全高の約3倍程度、ファストトラックの全高の約1.5倍程度のものになっています。




 以上、「INSECTICON/VENOM」でした。

 このトイは小さいボディでありながら、秀逸な変形機構を持っています。20年以上も前に開発・生産されたトイでありながら、「スーパーリンク」の「ガルバトロン」に似た腕のスプリングによる飛び出し方式の変形機構を採用している等、その変形機構の中には現在でも通用するものも有ります。
 しかしながら、ちょっと気になったのが金属部分の塗装のハゲです。20年以上も前の技術のものゆえにやむを得ない部分も有るかとは思いますが、新品未開封で結構ハゲが見当たりました。
 このトイは初期のトランスフォーマートイの為、変形以外にはこれと言ったギミックは何も有りませんが、小さなサイズの中に優れた技術が詰め込まれているので、それだけで満足出来るのではないかと思います。