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 今回のレビューは、現在TVアニメが好評放送中の「超ロボット生命体 トランスフォーマープライム」より、メイン展開シリーズの「アームズマイクロン」版のオプティマスプライムのレビューです。
 管理人は「トランスフォーマープライム」は4月の放送開始から毎週欠かさず観ているのですが、アームズマイクロンシリーズは予算の都合もあって全く手を出さないでいました。それが変わったのが、先月行われたタカラトミーの第61回定時株主総会の時で、会場に展示されていたアームズアップしたオプティマスプライムを見て「これは楽しそう!」と思い、株主総会終了後、帰宅途中に寄った店で購入しました。
 このトイは本レビュー記事掲載時点で既に発売から4ヶ月近くが経過しており、他のサイトさんでレビュー記事が多数掲載されていますが、当ブログでは管理人がタカラトミーの株主総会で聞いた事等も踏まえて、独自の視点から紹介したいと思います。


※画像をクリックすると元のサイズで表示されます。
※オーピー以外の写真に写っているアームズマイクロンは全て別売です。

■キャラクター設定
 「オプティマスプライム」は、TVアニメ「超ロボット生命体 トランスフォーマープライム」に登場するキャラクターです。
 アニメではオートボットの司令官として、4人の仲間達(アーシー、バンブルビー、バルクヘッド、ラチェット)と共に、宇宙征服を目論むディセプティコンの野望を阻止する為に戦います。
 日本版の声優は、「ビーストウォーズメタルス」で「諜報破壊兵 メタルスジャガー」を演じた、森川智之さんが担当しています。

■トイ概要
 このトイは、2012年3月31日にタカラトミーより、メーカー希望小売価格4,200円(税込)で発売されました。
 海外では「ROBOTS IN DISGUSE」というシリーズの内の1体として発売されたオプティマスプライムのトイをベースに、日本版独自の要素である「アームズマイクロン」に対応した一部仕様の変更がされている他、アームズマイクロン「オーピー」が付属しています。




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 パッケージ表面。ボックスのサイズは縦約23cm×横約20cm×奥行約10cmで、同じ価格帯のアームズマイクロンシリーズ(以下「AMシリーズ」)のトイのパッケージと同じサイズです。
 正面は殆どがウィンドウになっていて中身が見える他、ウィンドウ枠の部分にはアームズマイクロンが付属している事も書かれています。また、このトイの変形の複雑さを示す「テクニカルレベル」は、最大値の「5」となっています。




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 パッケージ裏面。オプティマスプライムのキャラクター設定やアームズマイクロンの紹介の他に、他のAMシリーズに付属するアームズマイクロンと組み合わせた遊び方も紹介されています。
 大きな写真で紹介されているオプティマスプライムは「アームズアップオプティマスプライム(アドバンスドモード)」と紹介されており、本トイに付属する「オーピー」と「ビーツー(「AM-02 バンブルビー」に付属)」「アルエ(「AM-04 ラチェット」に付属)」を組み合わせたスーパーコンボウェポン「スターセイバー」を手に持っている他、右足には「シエル(「AM-03 クリフジャンパー」に付属)」を装備しています。




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 パッケージを斜め上から見た写真。上部の角の片方は切り取られたような形状になっています。
 このトイのパッケージのデザインは全て日本版独自のものですが、形状は海外版のパッケージに近いものになっています。両側面の下部には、オプティマスプライムとオーピーのテクニカルデータが掲載されています。




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 ビークルモード前面。実写映画に登場した同名キャラクターのビークルモードを髣髴とさせるデザインのトレーラートラックに変形します。
 フロント部分のライトと中央に有るオートボットのエンブレムは、付属しているシールを貼付して写真のようになります。




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 ビークルモード後ろ。




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 ビークルモードを斜め上から見た写真。ルーフ部分のオートボットのエンブレムも、付属のシールを貼付する事で写真のようになります。




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 シールを貼付する前の状態の写真。エンブレムやライトといった、塗装に複雑な工程を要する部分をシールにする事で、シール貼付前の状態は成型色と一部の単調な塗装のみになっている事が分かります。
 現在、タカラトミーの製品は中国や東南アジアの工場で生産を行う事により、国内で生産するよりも安いコストで生産を行っています。しかしながら、近年は生産地の人件費や材料費の上昇に伴い生産コストも上がってきており、同じタカラトミー製品の「トミカ」では、製品のサイズを小さくして価格調整を行っています。AMシリーズのトイは全て、海外版では塗装になっている部分の一部がシールに置き換えられている他に付属のアームズマイクロンが組立式キットになっていますが、これは生産コストの上昇が販売価格に影響するのを抑え込む目的を含んでいるものと思われます。




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 ロボットモード前面。全高は約17cmあります。
 運転席部分が胸に変形し後部が脚部に変形するという点は、先に発売された「ファーストエディション」版と同じですが、変形機構は全く異なるものになっています。プロポーションは上半身にボリュームがある逆三角形のマッシブなプロポーションで、劇中のオプティマスプライムのプロポーションに近いものになっています。




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 ロボットモード後ろ。
 ビークルモードの煙突が背部に来る点は劇中やファーストエディション版と同様ですが、変形機構は単純化されています。また、ファーストエディション版ではビークルモードのルーフ部分はロボットモード時にはカカトになっていましたが、このトイでは肩になっています。




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 ロボットモード時の、シールを貼付する前の状態の写真。肩のオートボットエンブレムはビークルモード時にルーフ部分に貼付されていたものと同一ですが、ロボットモードはその他に、足の爪先とスネの中央部分にシールを貼付します。
 シールとは関係が無いのですが、このトイのロボットモードの前腕はクリアーブルーで成型されており、劇中とは異なるものになっています。このトイの海外版には電池式で発光する武器が付属しており、それを前腕に取り付ける事で前腕も発光するギミックが有るのですが、これはその名残です。




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 付属のシールはメタリックシールです。
 オプティマスプライム本体に貼付するものが8点、アームズマイクロンに貼付するものが5点有ります。番号の振られていないオートボットのエンブレムのシールが2点有りますが、これはユーザーが好きな場所に貼付出来るものになっています。




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 ロボットモード頭部。
 劇中のオプティマスプライムに近い形状で造形されています。劇中では戦闘時にのみ口にマスクを装着していますが、このトイの頭部はそれを再現したものになっています。




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 頭頂部はクリアーブルーで成型された部分が有ります。これは近年のトランスフォーマートイではお馴染みの集光装置で、ここに光を当てる事で、目を発光させる事が出来ます。




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 可動は首、肩、肘、二の腕、股関節、太モモ、膝、足首が可動する、近年のトランスフォーマートイではお馴染みのフリーポーザブル仕様です。ボールジョイントを多用している為に可動範囲は広めですが、その反面、固定力が弱い為に大型武器の保持が難しい場合が有る他、若干倒れやすくなっています。




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 付属のアームズマイクロン「オーピー」は組み立て式キットで、開封時にはランナーの状態で入っています。
 全てのパーツが成型色のままで、塗装されている部分は有りません。中央に有るアームズマイクロン共通のパーツである「エネルゴンクリスタル」は、本体とは別の成型色で成型されたものがランナー中央に取り付けられています。




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 アームズマイクロン「オーピー」。オプティマスプライムのパートナーのアームズマイクロンです。
 名前の由来は、オプティマスプライムのアルファベット表記(OPTIMUS PRIME)の頭文字2文字との事。
 アームズマイクロンの設定は日本版独自の設定の為、オーピーは日本版アニメの本編には登場していませんが、おまけコーナーの「アームズマイクロン劇場」で活躍しています。声はオプティマスプライム役の森川智之さんが演じており、TVアニメ第1作「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」に登場した「総司令官 コンボイ」の有名な台詞の一つである「私にいい考えがある!」をよく使っていますが、その結果は良くない結果に終わっている事が多いです(笑)。




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 オーピーのバストアップ。パーツに塗装がされていない為、カラーリングは成型色1色のみとなっています。胸と肩側面にはシールを貼付しますが、本体の成型色に近い色合いの物の為、見分けが付きづらくなっています。




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 オーピーの可動範囲は腕が上下に可動する他、変形機構の関係により足が左右一体で前後に可動します。




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 オーピー・ウェポンモード。ブラスターに変形します。
 胴体部分中央を軸に折り畳み、背部の銃口部分を前に出すだけで変形が完了する、シンプルな変形機構です。
 アームズマイクロンは日本版独自の設定の為、この武器と同一の武器は本編には登場しませんが、銃口部分はオプティマスプライムが劇中で多用しているブラスターに似たものになっています。




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 銃身の中央部分には、「エネルゴンクリスタル」が有ります。
 取扱説明書に記載されている設定によれば、「地球上に存在するエネルゴンが、地球に現れたトランスフォーマーに反応。彼らの武器に宿ることで、アームズマイクロンとして進化した。」との事で、アームズマイクロンの核と言える部分になっているようです。
 エネルゴンクリスタルの形状や色は、アームズマイクロン毎に異なるものになっています。オーピーのエネルゴンクリスタルは六角形のクリアーブルーで、六角形はAP(アタックポイント)クリスタルを表わし、クリアーブルーは「ピュア」の属性を表わしています。
 アームズマイクロンは複数個をリンク(合体)させる事でより大きな武器になりますが、下記の組み合わせによって、より強力な威力を発揮する設定が有ります。

 ・APクリスタル、SP(スピードポイント)クリスタル、HP(ヒットポイント)クリスタルを揃える … 「コンボウェポン」が完成
 ・コンボウェポンの組み合わせに加えて、エネルゴンクリスタルの色(属性)も揃える … 「スーパーコンボウェポン」が完成






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 オーピーをオプティマスプライムに装備(アームズアップ)した状態。劇中のオプティマスプライムは手首をブラスターに変形させている為、それとは異なるものになっています。
 前述の通り、この武器と同一の武器が劇中で活躍しているシーンは有りませんが、日本版アニメの劇中ではトランスフォーマー達が武器を構える際に「アームズアップ!」の掛け声を放っており、劇中でもアームズマイクロンが武器として活躍しているように見せています。なお、アームズマイクロン達全ての共通の設定として、「トランスフォーマー達は、自分の武器がロボットに変形するという事実を知らない」という設定が有るそうです。




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 オーピーを装備してのアクションポーズの一例。
 オプティマスプライム本体がフリーポーザブル仕様である為に様々なアクションポーズが取れますが、アーマーの形状の関係で肩の可動範囲がかなり制限されてしまっているのが難点です。




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 ビークルモードでもアームズアップが出来ます。




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 ウェポンモードのオーピーには、3ヶ所のピン受け穴が有ります。この穴と銃口部分を含む4つの穴には、別売のアームズマイクロンを取り付ける事が出来ます。




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 AMシリーズのトイの共通した特徴として、トイ本体の各所に多数のピン受け穴が有る事が挙げられます。
 このピン受け穴はアームズマイクロンをアームズアップさせる為のものですが、アームズマイクロンのピンは近年のトランスフォーマートイの武器のピンでは定番の5mm径のピンの為、アームズマイクロン以外の武器の取り付けも可能です。
 オプティマスプライムのビークルモードには9ヶ所のピン受け穴が有りますが、ルーフ部分の内側にも2ヶ所のピン受け穴が有り、これら全ての部分にアームズアップが出来ます。




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 ビークルモード時のアームズアップの一例。設定は特に考えず、適当にやりました(笑)。
 使用しているアームズマイクロンはオーピーの他にガチャ版アームズマイクロンの「オプティマスプライムブラスター」と「バンブルビーソード」を2個ずつ使用していますが、オプティマスプライムブラスターの内の1つが、オーピーに隠れて見えなくなってしまっています。




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 ロボットモード時のピン受け穴は全部で10ヶ所有ります。
 これらのピン受け穴には別売のアームズマイクロンを取り付けられるのはもちろん、オーピーも取り付ける事が可能です。




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 ロボットモード時のアームズアップの一例。使用しているアームズマイクロンの内訳はビークルモード時の例と同じです。
 アームズアップするアームズマイクロンの数が多ければ多いほど、トランスフォーマーの見た目の雰囲気も、アームズアップしていない状態から変化して行きます。




 以上、AM-01 オプティマスプライムでした。

 このオプティマスプライムのトイは、ファーストエディション版と同じサイズでありながら変形機構が全面的に見直されており、劇中のプロポーションを重視したファーストエディション版に対して、こちらは変形のさせ易さを重視した作りになっています。変形させ易いにもかかわらずプロポーションの破綻が無い点には好感が持てるのですが、股関節がボールジョイントになっている事に加えて上半身がボリュームが有る為に倒れやすくなっている点と、前腕のクリアーパーツが海外版と同じままになってしまっているのは、残念ながら個人的な不満点になってしまっています。しかし総合的に見れば十分楽しいトイになっていますし、単体で遊ぶだけでなく他のアームズマイクロンをアームズアップさせて遊ぶ事も出来るので、ユーザーによって様々な遊び方が出来ると思います。

 ここからはAMシリーズ全体についての感想。
 一部パーツの組立キット方式やシールの採用については他のサイトさんで批判的なご意見を結構目にしているのですが、個人的には、遊ぶまでに一手間かけた方がトイへの思い入れがより強くなると思っていますし、一定以上の塗装技術が有る方ならシールは貼付せずにその部分を塗装する選択肢も取れると思うので、この点についてはどちらかと言えば好意的に受け止めています。
 TVアニメ版トランスフォーマー関連トイの日本版と海外版の差別化は前作「アニメイテッド」の時から行われていましたが、前作は主に塗装が異なる程度のみだったのに対し、今回はシールの一部採用に加えて、武器を完全新規で製作すると共に独自設定を付けた事で、海外版とは異なる魅力が引き出せていると思います。コンボウェポンの設定はゲーム的な要素を含んでいる事に加えて、TVアニメでは本編にアームズマイクロンの存在を匂わせる台詞を追加するだけでなく、おまけコーナーでは遊び方の例の紹介とアームズマイクロンだけが活躍するコーナーを設けており、トランスフォーマーアニメの本来の目的である「30分おもちゃCM」としての役割を十分に果たしていると思います。
 AMシリーズは従来のトランスフォーマーのトイと同様に多数のトイ購入が前提に有る一方で、キャンペーンやイベントでの配布、ガチャ等での単品販売も行われています。この単品販売や配布は、アームズマイクロンをいっぱい集めて遊びたいけれど金銭的な問題でAMシリーズがあまり買えない方にとっては、非常に有り難い展開なのではないかと思います。
 管理人はアームズマイクロンの単品販売に最も注目しているので、AMシリーズはアームズマイクロン単品を購入して楽しむのをメインにしたいと思っています。