
今回掲載するリニューアルレビュー記事は、海外で販売された「トランスフォーマー アニメイテッド(TRANSFORMERS ANIMATED)」版の「バルクヘッド(BULKHEAD)」です。以前ヴォイジャー・クラス(VOYAGER CLASS)版の記事を再掲載しましたが、今回再掲載する記事ははそれよりも大型のリーダー・クラス(LEADER CLASS)版です。
このリーダー・クラス版バルクヘッドはヴォイジャー・クラス版よりも他のトイとのサイズの対比が劇中に近いものになっている反面、ギミックは劇中に準拠したヴォイジャー・クラス版とは異なる、オリジナルのものが採用されています。その意味では、このトイとヴォイジャー・クラス版は、各々が一長一短と言えるかもしれません。
関連記事:「BULKHEAD(VOYAGER CLASS版)」レビュー(再掲載版)(2012年6月21日更新)
※本レビュー記事は、2009年4月15日に旧ホームページに掲載したレビューに一部加筆・修正等を加え再掲載したものです。
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■キャラクター設定
バルクヘッド(BULKHEAD、日本名:アイアンハイド)は、「トランスフォーマー アニメイテッド(TRANSFORMERS ANIMATED)」に登場するキャラクターです。アニメでは「オプティマスプライム( OPTIMUS PRIME)率いるオートボット(AUTOBOTS)のスペースブリッジ修復部隊のメンバーという設定でシーズン1よりレギュラーとして登場し、シーズン2の最終エピソードでは、「メガトロン(MEGATRON)」のスペースブリッジ建造計画の鍵を握る重要なキャラクターとなります。
■トイ概要
このトイは2008年7月頃に、海外でハズブロ(HASBRO)より発売されました。先行して発売されたヴォイジャー・クラス(VOYAGER CLASS)版とは異なる装備・ギミックになっており、また、ライト&サウンドギミックを搭載しています。

パッケージアート(表)。箱のサイズは縦31.5cm×横25.5cm×奥行14cmと、同シリーズの「リーダー・クラス(LEADER CLASS)」のトイとしては標準的なサイズとなっています。
ブリスター部分の中央部には最近のサウンドギミックを積んだ大型トランスフォーマートイでは定番の「TRY ME!」と書かれた部分の上に穴が開いており、サウンドギミックを試せるようになっています。
右下に描かれているバルクヘッドは、このトイに準拠した、アニメでの装備とは異なる装備をしています。

パッケージアート(裏)。キャラクター紹介文が書かれている他、各種ギミックの紹介も有ります。
写真の説明では、発光ギミックは青く発光するかのように描かれていますが、実際はオレンジもしくはレッド(後述参照)に発光します。

ビークルモード。
装甲車に変形しますが、ルーフ部分にはパトランプが付いた、少し変わったものとなっています。 また、ルーフ部分に砲台が、両側面にミサイルランチャーが付いている点はヴォイジャー・クラス版と異なります。

窓の上に有るオートボットのインシグニア(エンブレム)を押すと、パトランプが発光しサイレン音が鳴ります。
押し続けた場合には、押し続けている間ずっと鳴り続けます。

変形途中の状態。
ロボットモードにする際に砲塔部分を後ろに倒すと、ロボットモードの頭部が現れ、この変形の際に初代トランスフォーマーでの変形音と同じサウンドが鳴ります。また、ビークルモードに変形する際に逆の操作をする時にも同じサウンドが鳴ります。

ロボットモード。全高は約21cmほどで、他の同クラスのトイと比較すると若干小さめです。
プロポーションはヴォイジャー・クラス版よりも良くなっています。装備はボイジャー・クラス版やアニメ本編と異なっており、鉄球発射ギミックが削除されている代わりに、両前腕にミサイルランチャーが、右手部分に回転ノコギリが付いています。

ロボットモード頭部。ヴォイジャー・クラス版と比べるとアニメのデザインに近い造形になっています。
胸のオートボットのインシグニアを押すと首が横を向いて口が開き、目と胸とと肩口がオレンジ色に点滅発光し、3種類の台詞をかわるがわる喋ります。
喋る台詞の内容は以下の通りです(カッコ内は訳文)。

両前腕に装備されているミサイルランチャーはこのトイオリジナルの装備で、アニメには登場しません。
ミサイル発射ギミックは有りませんが、ミサイルは全て取り外しが可能となっています。

右手に装備されている回転ノコギリもこのトイオリジナルの装備で、アニメには登場しません。
造形は手に持っているかのように造られています。前腕の黒いレバーをスライドさせるとノコギリが回転するギミックが搭載されています。

左腕にも右腕と同様のレバーが付いており、スライドさせる事により手を開閉します。

このトイにはヘッドマスター・ユニット(HEADMASTER UNIT)も付属しています。
これは劇中で「ヘッドマスター」こと「ヘンリー・マスターソン」が軍事用に開発したシステムで、人が中に乗り込み、乗っ取る目的のロボットの頭部を切除してこれを取り付けることにより、ロボットのコントロールを奪うシステムとなっています。本編ではバルクヘッドの他にセンチネルプライム(SENTINEL PRIME、日本名:センチネル)やスタースクリーム(STARSCREAM、日本名:同じ)もボディを乗っ取られています。劇中では単独でロボットモードに変形して行動したり移動用のバーニアを出したりしているのですが、このトイではそこまで再現されてはいません。
このトイでは中が空洞になっており、そのまま本体頭部に被せて使用します。

ヘッドマスター装着時に胸のオートボットのインシグニアを押すと、通常時と同じギミックをするものの、発光部分が赤色に発光し、台詞はヘッドマスターの声で1種類のみの台詞を喋ります。これは劇中でヘッドマスターに体を奪われたバルクヘッドを再現しているものと思われます。
喋る台詞の内容は以下の通りです(カッコ内は訳文)。

ヘッドマスター・ユニットは、同じリーダー・クラスの「MEGATRON(メガトロン)」や「ULTRA MAGNUS(ウルトラマグナス)」にも取り付けられます。ウルトラマグナスは説明書にこの遊びができる旨の記載が有りますが、メガトロンの説明書には記載されていません。
両者とも頭部横にツメを差す穴が造られている為、恐らくは製品化する際にこの遊びを想定して造られたものと思われます。なお、両者とも装着することによるライト&サウンドギミックの変化はありません。

背部アーマーを椅子にした形態。ロボットモード時に上にあるアーマーを下に移動させるだけで、この形態に出来ます。劇中ではこの形態でアートに興じているシーンが有りました。

ヴォイジャー・クラス版との比較。
ギミックや装備はヴォイジャー・クラス版の方が再現度が高いですが、ロボットモードのプロポーションやギミックの質・量はリーダー・クラス版の方が良いものになっています。
以上、リーダー・クラス版バルクヘッドでした。
アニメに準拠していない装備やギミックの為、当初はこのトイを購入する気は無かったのですが、アニメを観たのがきっかけで購入してみたところ、各所に仕込まれたギミックやヘッドマスター・ユニットの付属で、ヴォイジャー・クラス版よりも充実した内容だっただけでなく、現在発売中の色替え版を除くリーダー・クラスのトイであるメガトロンやウルトラマグナスよりも充実した内容になっていると思います。しかしながら、変形機構がヴォイジャー・クラス版よりも少し複雑になっていて、変形し忘れる可能性がある箇所があるのが難点だと思います。
バルクヘッド自体がアニメ本編での出番に恵まれている事も含めて、1つのトイとして購入する価値は十分有ると思います。
■キャラクター設定
バルクヘッド(BULKHEAD、日本名:アイアンハイド)は、「トランスフォーマー アニメイテッド(TRANSFORMERS ANIMATED)」に登場するキャラクターです。アニメでは「オプティマスプライム( OPTIMUS PRIME)率いるオートボット(AUTOBOTS)のスペースブリッジ修復部隊のメンバーという設定でシーズン1よりレギュラーとして登場し、シーズン2の最終エピソードでは、「メガトロン(MEGATRON)」のスペースブリッジ建造計画の鍵を握る重要なキャラクターとなります。
■トイ概要
このトイは2008年7月頃に、海外でハズブロ(HASBRO)より発売されました。先行して発売されたヴォイジャー・クラス(VOYAGER CLASS)版とは異なる装備・ギミックになっており、また、ライト&サウンドギミックを搭載しています。

パッケージアート(表)。箱のサイズは縦31.5cm×横25.5cm×奥行14cmと、同シリーズの「リーダー・クラス(LEADER CLASS)」のトイとしては標準的なサイズとなっています。
ブリスター部分の中央部には最近のサウンドギミックを積んだ大型トランスフォーマートイでは定番の「TRY ME!」と書かれた部分の上に穴が開いており、サウンドギミックを試せるようになっています。
右下に描かれているバルクヘッドは、このトイに準拠した、アニメでの装備とは異なる装備をしています。

パッケージアート(裏)。キャラクター紹介文が書かれている他、各種ギミックの紹介も有ります。
写真の説明では、発光ギミックは青く発光するかのように描かれていますが、実際はオレンジもしくはレッド(後述参照)に発光します。


ビークルモード。
装甲車に変形しますが、ルーフ部分にはパトランプが付いた、少し変わったものとなっています。 また、ルーフ部分に砲台が、両側面にミサイルランチャーが付いている点はヴォイジャー・クラス版と異なります。

窓の上に有るオートボットのインシグニア(エンブレム)を押すと、パトランプが発光しサイレン音が鳴ります。
押し続けた場合には、押し続けている間ずっと鳴り続けます。

変形途中の状態。
ロボットモードにする際に砲塔部分を後ろに倒すと、ロボットモードの頭部が現れ、この変形の際に初代トランスフォーマーでの変形音と同じサウンドが鳴ります。また、ビークルモードに変形する際に逆の操作をする時にも同じサウンドが鳴ります。


ロボットモード。全高は約21cmほどで、他の同クラスのトイと比較すると若干小さめです。
プロポーションはヴォイジャー・クラス版よりも良くなっています。装備はボイジャー・クラス版やアニメ本編と異なっており、鉄球発射ギミックが削除されている代わりに、両前腕にミサイルランチャーが、右手部分に回転ノコギリが付いています。

ロボットモード頭部。ヴォイジャー・クラス版と比べるとアニメのデザインに近い造形になっています。
胸のオートボットのインシグニアを押すと首が横を向いて口が開き、目と胸とと肩口がオレンジ色に点滅発光し、3種類の台詞をかわるがわる喋ります。
喋る台詞の内容は以下の通りです(カッコ内は訳文)。
・Sorry,my bad.(ごめん、俺が悪かった。)
・You can do it, buddy!(君にならできるよ、相棒!)
・Time for the big guns!(奥の手を出す時だ!)

両前腕に装備されているミサイルランチャーはこのトイオリジナルの装備で、アニメには登場しません。
ミサイル発射ギミックは有りませんが、ミサイルは全て取り外しが可能となっています。

右手に装備されている回転ノコギリもこのトイオリジナルの装備で、アニメには登場しません。
造形は手に持っているかのように造られています。前腕の黒いレバーをスライドさせるとノコギリが回転するギミックが搭載されています。

左腕にも右腕と同様のレバーが付いており、スライドさせる事により手を開閉します。


このトイにはヘッドマスター・ユニット(HEADMASTER UNIT)も付属しています。
これは劇中で「ヘッドマスター」こと「ヘンリー・マスターソン」が軍事用に開発したシステムで、人が中に乗り込み、乗っ取る目的のロボットの頭部を切除してこれを取り付けることにより、ロボットのコントロールを奪うシステムとなっています。本編ではバルクヘッドの他にセンチネルプライム(SENTINEL PRIME、日本名:センチネル)やスタースクリーム(STARSCREAM、日本名:同じ)もボディを乗っ取られています。劇中では単独でロボットモードに変形して行動したり移動用のバーニアを出したりしているのですが、このトイではそこまで再現されてはいません。
このトイでは中が空洞になっており、そのまま本体頭部に被せて使用します。

ヘッドマスター装着時に胸のオートボットのインシグニアを押すと、通常時と同じギミックをするものの、発光部分が赤色に発光し、台詞はヘッドマスターの声で1種類のみの台詞を喋ります。これは劇中でヘッドマスターに体を奪われたバルクヘッドを再現しているものと思われます。
喋る台詞の内容は以下の通りです(カッコ内は訳文)。
・Ownage! Total ownage!(俺のものだ!完全に俺のものだ!)


ヘッドマスター・ユニットは、同じリーダー・クラスの「MEGATRON(メガトロン)」や「ULTRA MAGNUS(ウルトラマグナス)」にも取り付けられます。ウルトラマグナスは説明書にこの遊びができる旨の記載が有りますが、メガトロンの説明書には記載されていません。
両者とも頭部横にツメを差す穴が造られている為、恐らくは製品化する際にこの遊びを想定して造られたものと思われます。なお、両者とも装着することによるライト&サウンドギミックの変化はありません。


背部アーマーを椅子にした形態。ロボットモード時に上にあるアーマーを下に移動させるだけで、この形態に出来ます。劇中ではこの形態でアートに興じているシーンが有りました。


ヴォイジャー・クラス版との比較。
ギミックや装備はヴォイジャー・クラス版の方が再現度が高いですが、ロボットモードのプロポーションやギミックの質・量はリーダー・クラス版の方が良いものになっています。
以上、リーダー・クラス版バルクヘッドでした。
アニメに準拠していない装備やギミックの為、当初はこのトイを購入する気は無かったのですが、アニメを観たのがきっかけで購入してみたところ、各所に仕込まれたギミックやヘッドマスター・ユニットの付属で、ヴォイジャー・クラス版よりも充実した内容だっただけでなく、現在発売中の色替え版を除くリーダー・クラスのトイであるメガトロンやウルトラマグナスよりも充実した内容になっていると思います。しかしながら、変形機構がヴォイジャー・クラス版よりも少し複雑になっていて、変形し忘れる可能性がある箇所があるのが難点だと思います。
バルクヘッド自体がアニメ本編での出番に恵まれている事も含めて、1つのトイとして購入する価値は十分有ると思います。