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 今回のリニューアルレビュー記事は、SDガンダムのアクションフィギュアブランド「SDX」の第1弾である「騎士(ナイト)ガンダム(烈伝版)」です。
 SDガンダムは1980年代後半から1990年代前半にかけて大ブームとなりましたが、管理人もこのブームの直撃を受けた世代です。このフィギュアが発売される少し前にSDXの存在を知ったのですが、第2弾の「フルアーマーナイトガンダム」以降のラインナップは管理人がよく知っているキャラクターばかりだった為にハマってしまい、新作は予約して購入しただけでなく、限定品も新作の予約受付が開始される度に購入するほどでした。その為、当時の旧ホームページや旧ブログでは「トランスフォーマー」や「リリカルなのは」と並ぶ程、頻繁に記事を書いていました。
 SDXは2010年に一般販売商品の展開を事実上終了し、以後は「魂ウェブ商店」の限定品の一つとして受注生産方式で度々販売されています。そのあたりからは購入しなくなってしまったのですが、また購入する事が有れば、レビューしたいと思います。

※本レビュー記事は、2009年4月6日に旧ホームページに掲載したレビューに一部加筆・修正等を加え再掲載したものです。


※画像をクリックすると元のサイズで表示されます。

■作品概要 ~武者烈伝・零とは~
 「武者烈伝・零(むしゃれつでん・ぜろ)」は、2004年~2005年にかけてプラモデル「BB戦士」や「コミックボンボン」で展開された「SDガンダムフォース絵巻 武者烈伝 武化舞可編」の前日談に当たる作品で、「月刊ホビージャパン」で連載された他、「BB戦士」でも主要キャラクターのプラモデルが発売されました。
 「騎士ガンダム」は「武者烈伝・零」の戦いが終わってから約半年後を舞台にした外伝「銀狼之章(ぎんろうのしょう)」で登場します。作中では、スペリオルドラゴン(=武者頑駄無真悪参(ムシャガンダムマークスリー))が、強くなることにこだわりすぎた為に心を闇に支配されてしまった自分の子孫である「鋭駆主(エックス)」を止める為、自身の善の姿である「騎士ガンダム」となって、かつての自分と同じ過ちを繰り返すのを止めるべく鋭駆主と戦いました。

■フィギュア概要
 このフィギュアは2008年12月下旬に、バンダイが新しく立ち上げたSDガンダムのフィギュアシリーズ「SDX(エスディーエックス)」の第1弾トイとして発売されました。
 全身のフル可動に加え、ケンタウロスモードへの変形、軽装タイプへの換装ギミックの他、各種武器類が付属しています。




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 パッケージアート(表)。箱のサイズは縦17.5cm×横20cm×奥行9cmとなっています。
 パッケージ全体の背景色は全体に黒を使用しており高級感が有ります。青い帯の部分にはSDガンダムの生みの親である横井孝二画伯からこのフィギュアについてのコメントが掲載されています。




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 パッケージアート(裏)。
 SDXのコンセプトである「1.重量感、2.オプション、3.可動&スタイル、4.ギミック」についての記載の他、付属品の写真や各部の換装についての写真が有ります。




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 パッケージ内側。
 表部分が蓋になって開けるように造られており、開くと中身が見えるようになっています。




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 パッケージ内側の蓋の裏側。
 SDXのコンセプトについての解説やパーツに関する説明が、パッケージ裏面より詳しく書かれています。




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 パッケージ内側の本体側。
 蓋は下部に有るマジックテープで止める仕組みになっています。左下部分には、横井画伯による描き下ろしイラストが描かれています。




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 内部ブリスターパックは、2段で構成されています。




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 騎士ガンダム本体。全高はパッケージ記載の通り約10cmあります。
 全体的なデザインは、1989年にカードダスで発売された「ラクロアの勇者」の主人公である同名のキャラを基にリメイクしていますが、設定上は基になったキャラと同一人物となっています。
 作中で登場した騎士ガンダムは、武者ガンダムの世界での名前である「武者頑駄無真悪参」を敢えて名乗っており、武器の他にファミコンソフト「SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語」で登場した魔法(「ムービガン」「スキップ」「ツイン」「ソーラレイ」)を使用しています。




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 頭部。
 こちらも同名のキャラを基にしています。バイザーは上下に可動させることができます。




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 表情パーツは、目と顎の赤い部分が一体になっているパーツにマスクを取り付けて頭部パーツに取り付けた後、カブトを被せます。
 このフィギュアには基本となる正面を向いた目を含めて計5種類の表情パーツが付いており、替える事で様々なポーズに味を付ける事が出来ます。




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 背部にはマントを取り付ける事が出来ます。
 取り付けは裏側についているアーム先端部のピンを背中中央の穴に差し込むだけです。アームが若干動くので、ある程度の角度調整が可能です。
 約20年前に発売された「BB戦士」の同名キャラのキットでのマントは、説明書に有るマントの台紙から切り取って付ける形になっていました。また、同時期に発売された「元祖SDガンダム」の同名キャラのキットでは、ケンタウロスモードへの変形機構が有る為か、マント自体がオミットされていました。




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 軽装タイプ。こちらも昔のBB戦士の同名キャラのキットを基にリメイクしています。
 胸にはこのシリーズのキャラクターの特徴である「頑玉(ガンタマ)」が付いています。昔のBB戦士のキットでは単に鎧を外すだけでこの形態になれましたが、このトイでは専用頭部パーツの取り付けが必要になります。




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 手首各種。
 握り拳の他に、右手は電磁ランスと剣の専用持ち手が各1個ずつ、左手は盾の専用持ち手と平手、ピースをしている手が付属しています。武器の持ち手は手首ピン穴に差し替える形で使用します。




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 可動箇所について。
 腰が回転する他、肩関節、股関節、手首にはボールジョイントが仕込まれており可動の自由度が高くなっている他、膝関節も可動式になっています。また、首部分には上や下を向けるよう設計がされています。




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 付属の剣は、説明書では「剣B」と記載されています。
 柄+鍔、先端、中央部の3パーツで構成されており、中央部のパーツを間に挟むことでロングソードにする事が出来ます。




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 剣と共に付属している電磁ランスは、説明書には「剣A」と記載されています。
 本体と先端のボール状のパーツ、そしてホルスターが付いており、ホルスターをカブトの後部に取り付けることで、背部に電磁ランスをマウント出来ます。




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 電磁ランス装備状態。柄を一旦本体から外して手首に通し、本体に差し直す事で持たせます。
 根元の部分は伸縮式となっており、パッケージ写真によれば本来2箇所伸縮するはずが、設計ミスの為1箇所しか伸縮出来なくなっています。また、先端のボール状のパーツの取り付けは任意であり、「銀狼之章」でもこのパーツについての言及が無い為、1990年に発売されたOVA「SDガンダム外伝 ラクロアの勇者」で騎士ガンダムが初めて登場した際に電磁ランスに付いていたパーツを基にしたものと思われます。




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 付属の盾は、上部分が上下に可動します。
 グリップが裏側に付いており、手に持たせる事が可能です。また、剣を収納出来ます。




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 説明書にはこの写真の通りに、剣を盾に収納した状態で持たせられるとも記載されています。




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 フル装備。
 電磁ランスのマウント方法は基になったキャラのそれと逆ですが、このトイではこのような仕様になっています。また、マウントさせるジョイント部分は回転させられるので、反対向きにする事も出来ます。




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 アクションポーズの一例。
 肩関節がボールジョイントで前後に可動する為、剣を振り下ろしたポーズもバッチリ決まります。




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 左手に電磁ランスを装備した状態。電磁ランスの柄が左手の盾の持ち手の穴を通す事が出来るので、このように持たせる事が出来ます。
 「銀狼之章」の作中でも、このような二刀流で戦うシーンがありました。




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 このフィギュアには専用の台座も付属しており、最近のガンプラの台座と同様に股関節部分にアームの先を差し込んで使用します。
 これを使用する事で、自立が難しいポーズや写真のような飛び上がったポーズを取る事が出来ます。




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 ケンタウロスモード専用パーツ。
 中心となる部分の他、後脚は形態に合わせて2種類、前脚部分と前脚のスネ当て、そして前掛けが付属しています。




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 バックパック形態。ケンタウロスモードの収納時の形態です。
 バックパックは後部スカートアーマーを外して取り付けます。なお、これを取り付けた場合、マント差込用のピン穴が隠れてしまう為、マントが取り付けられなくなります。




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 ケンタウロスモード。
 バックパックは展開し後部スカートアーマーを取り付けて後脚を差し替え、元々の脚はつま先部分を外して前脚パーツを取り付け、前掛けを取り付けます。この形態になると全高は約12cmになり、全体的に少し大きめになります。
 このキャラクターの基となった騎士ガンダムにもケンタウロス形態は有りましたが、バックパックを変形させて後脚にし、元々の脚はそのまま前脚として使う単純なものでした。同じケンタウロスモードでも変形機構の大幅な変更によってよりケンタウロスらしく見えるようになっています。
 騎士ガンダムの基になった武者頑駄無真悪参も、騎士ガンダムと同様のケンタウロスモードに変形出来る設定が有ります。




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 台座を使用すれば、前脚を上げた状態で立たせる事も可能です。
 パッケージ写真でこれと同様のポーズを取らせている際に前掛けが付いていませんので、前脚を思い切り動かしたい場合は前掛けを外した方が良いかと思います。




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 前述のパッケージ内側の横井画伯描き下ろしイラストを基にしたポーズ。パッケージ内側のイラストにも前掛けは付いていません。
 「ガンダムウェポンズ 武者烈伝・零編」での横井画伯による設定画によれば、前掛けは軽装タイプ時に体に付ける事を考えてデザインされたようで、ケンタウロスモードの設定画の中に「ケンタウロス時に前かけをフンドシがわりにもできるのでは」と有りました。その為、このフィギュアの前掛けは、この案を採用したオリジナルギミックと思われます。
 ケンタウロスモード時にはマントのピン受けが露出する為、マントの取り付けが可能です。




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 このフィギュアの初回生産分には、SDガンダム外伝第1弾「ラクロアの勇者」に登場した騎士ガンダムの発売当時と同じカードが付属しています。
 元になった騎士ガンダムを知らない方でも分かるようになっており、また、デザインがどのように変更されたか比較して見る事も出来ます。




 以上、SDX騎士ガンダム(烈伝版)でした。

 新ブランド「SDX」の第1弾商品として発売された烈伝版騎士ガンダムですが、登場作品を知っている人はもちろん、基になった騎士ガンダムしか知らない人でも、当時を懐かしめるだけでなく進化した可動やギミックで、一つのアクションフィギュアとしても楽しめるように設計されいます。ただ、個人的に気になったのは、一部パーツが取れ易い一方で硬くて取り外しが難しいパーツも有り、普通に動かす分には良いものの、軽装タイプやケンタウロスモードへの換装が少々しづらかったです。
 今後のラインナップは烈伝版等の最近のキャラクターではなく、昔のキャラクターが中心になるようなので、当時SDガンダムファンだった方は要チェックです。