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 今回のリニューアルレビュー記事は、SDXの「コマンドガンダム」です。
 「G-ARMS」がシリーズ展開していた当時、コマンドガンダムは「元祖SDガンダム」版と「BB戦士」版の2種類のプラモデルが発売されていました。元祖SDガンダム版にはBB戦士版には無いサウンドギミックが搭載されていた点が個人的に非常に強く印象に残っていただけに、このSDX版の発売が決定した際はサウンドギミックが無くなっている事で面白さが失われてしまっているのではないかという不安が有ったのですが、このフィギュアは広い可動範囲と多数の付属パーツによって当時のカードダス等のイラストを再現可能になっており、元祖SDガンダム版とは違う方向性で楽しめるフィギュアになっていました。

関連記事:SDX「フルアーマーナイトガンダム」レビュー(再掲載版)(2013年1月7日更新)

※本レビュー記事は、2009年9月22日に旧ホームページに掲載したレビューに一部加筆・修正等を加え再掲載したものです。


※画像をクリックすると元のサイズで表示されます。

■作品概要 ~「SDコマンド戦記 G-ARMS」とは~
 「SDコマンド戦記」は、SDガンダムの生みの親である横井孝二さん(以下「横井画伯」)が、月刊コミックボンボンで連載していたコミック「元祖!SDガンダム」や玩具「元祖SDガンダム」を中心にシリーズ展開された作品で、ミリタリー色を前面に押し出したデザインが施されたSDガンダム達が大活躍します。
 「G-ARMS」はシリーズの第1作に当たる作品で、物語はガンダム打倒を目論むブラッディザク率いるザタリオン正規軍とコマンドガンダム率いるGアームズの戦いの物語を中心に描かれますが、終盤ではザタリオン親衛隊「SS」やザタリオンの真の支配者「フューラーザタリオン」との戦いを中心に描かれます。
 「コマンドガンダム」は本作のGアームズの総指揮官(後に総司令官)として、キャプテンガンダムらを率いて、ザタリオン正規軍やSS、フューラーザタリオンと戦います。物語中盤では武装を強化した「HW(ヘヴィ・ウェポン)コマンドガンダム」になり、フューラーザタリオンとの決戦の際には真の姿である「V(ブイ)コマンドガンダム」となります。

■フィギュア概要
 このフィギュアはSDXの第4弾商品として、2009年8月8日にメーカー希望小売価格5,250円(税込)でバンダイより発売されました。
 全身のフル可動に加え、付属する各種パーツにより、カードダス等でお馴染みのフル装備の状態や作品中での負傷状態等を再現できます。




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パッケージアート(表)。箱のサイズは縦17.5cm×横20cm×奥行9cmとなっており、過去に発売されたSDXのパッケージと同じサイズになっています。
 パッケージのコマンドガンダムは、後述の横井画伯描き下ろしのイラストと同じポーズを取っています。




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 パッケージアート(裏)。SDXのコンセプトである「1.重量感、2.オプション、3.可動&スタイル、4.ギミック」についての記載の他、各部のディテールの写真や付属品の写真が有ります。
 付属品の写真から、このフィギュアの付属品が非常に多い事が分かります。




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 パッケージ内側。過去に発売されたSDXと同様に表部分が蓋になって開けるように造られており、開くと中身が見えるようになっています。




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 パッケージ内側の蓋裏側。
 SDXのコンセプトについての解説がパッケージ裏側より詳しく書かれている他、負傷状態やコマンドフレームガンダム形態の説明がされています。また、右上部分には横井画伯の描き下ろしイラストが描かれています。




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 パッケージ内側の本体側。こちらも過去に発売されたSDXと同様の構成になっており、蓋は下部にあるマジックテープで止める仕組みになっている他、左下部分には横井画伯による描き下ろしイラストが描かれています。




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 内部ブリスターパックも、過去に発売されたSDXと同様の2段構成になっています。




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 コマンドガンダム本体。全高は約8.5cmあります。
 デザインは各種媒体に掲載されたコマンドガンダムのデザインに忠実でありながら、若干スマートになっています。
 コマンドガンダムのデザインの基になったモビルスーツは無く、完全オリジナルでデザインされています。また、デザインに当たっては1985年に公開されたアーノルド・シュワルツェネッガー主演映画「コマンドー」の影響を受けたのか、「元祖!SDガンダムベストセレクション」内の、横井画伯によるコマンドガンダムの詳細解説のページの端に「コマンドはシュワちゃんのイメージでかいているのだ」という説明が有ります。
 胴体アーマーと足にはダイキャストが使用されており、サイズに見合わぬ重量感が有ります。




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 頭部。こちらもデザインは完全オリジナルのデザインになっていて、他のガンダムに見られない2連装砲のような物を中央に持つアンテナとアゴ部分の赤の配色の取り方が特徴的です。
 このフィギュアではマスクを取っても似たようなデザインのマスクが下に有り、これは後述の負傷状態やコマンドフレームガンダム形態にする際に出します。




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 表情パーツは通常の表情の他に左右それぞれを向いた目と「元祖!SDガンダム」でも様々なキャラが見せた血眼状態の怒りの目、更にニッコリ目も付属しています。
 パーツの交換は過去のSDXと同様に、顔面を取り外した後に目パーツをマスクから取り外して交換します。




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 目パーツと手首パーツ各種。
 目パーツは前述の5種類が有り、手首パーツは握り拳の他、武器用の持ち手が左右各2種類と後述の指差し、ピースの手首が付属しています。




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 右手の指差し手首と左手のピースの手首。
 ピースは同シリーズの「騎士ガンダム(烈伝版)」や「フルアーマーナイトガンダム」にも付属していたお馴染みのパーツです。指差しは過去のSDXには付属した事が有りませんが、「元祖!SDガンダム」内でコマンドガンダムが指差ししているコマがあり、総司令官であるコマンドガンダムならではのパーツと言えます。




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 後頭部には、左右それぞれにパーツを差し込む穴が有ります。
 これにより、後述のターゲットスコープとバルカンポッドをそれぞれ装備させる事が出来ます。




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 バルカンポッドは後頭部の左部分に取り付け、頭部左から見える形になります。
 本体の根元のパーツがフレキシブルに可動する為、砲口を正面に向ける事も可能です。




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 ターゲットスコープは後頭部の右部分に取り付け、アームを側頭部に沿って付けて正面に回します。アームは左右両端にジョイントが有る為、装備した状態で左目から外す事も出来ます。
 各種コミックや映像作品等ではこれを使用している様子は見られなかったものの装備はしており、カードダス「スーパーデフォルメガンダムワールド」のイラストでは、ミサイルランチャーの下にこれが描かれています。




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 左肩アーマーは、何も装備していない状態の物と、手榴弾装備用ジョイントの付いた物の2種類が付属しています。
 手榴弾も2種類付属しており、通常の手榴弾とボール型手榴弾が付属しています。




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 手榴弾は通常型・ボール型共に、手に持たせる事が可能です。




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 背部の腰にはコンバットナイフのホルダーを取り付ける事が出来ます。コンバットナイフはホルダーから取り外して手に持たせる事も可能です。
 ミリタリー色を前面に押し出しているSDコマンド戦記シリーズのキャラクターは、殆どのキャラクターは全装備における接近戦用の武器の数が少なく、コマンドガンダムの接近戦用装備もこのコンバットナイフのみにとどまっています。




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 背中には迫撃砲を装備出来ます。
 迫撃砲の砲身は可動する他、両サイドにあるピン穴に後述のミサイルランチャーと重機関砲を取り付ける事が可能です。




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 迫撃砲の砲口を動かし、ミサイルランチャーと重機関砲を取り付けた状態。
 迫撃砲の可動は、当時販売されていたプラモデルには無かったギミックです。ミサイルランチャーと重機関砲の取り付けは、当時販売されていたプラモでは肩アーマーの後部に取り付ける形になっていましたが、このフィギュアでは迫撃砲への取り付けに変更されています。
 目立ちにくい背部パーツであるにもかかわらず、迫撃砲の下部にはシリンダーが隠れている等、造形は細かいです。




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 ミサイルランチャーはアームで迫撃砲に接続し、肩の上から前面に出します。アームの可動範囲が広い為、自由に角度や方向を変化させる事が出来ます。
 この肩にミサイルランチャーを装備したデザインは、映画「コマンドー」が基になったようです。




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 ミサイルランチャー後部のパーツは、前後に可動します。




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 重機関砲は、横に出ているグリップを左手に持たせます。このフィギュアは肘も可動するので、重機関砲を持たせた状態でも様々なポーズが取れます。
 グリップは右に向ける事も可能で、これにより前述の迫撃砲への取り付けを行う事が出来ます。




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 重機関砲のグリップを下に向けた状態。
 シリーズ展開当時に販売されていた「元祖SDガンダム」版では、可動の関係で横にはグリップの取り付けが出来ず、グリップは銃身下部に付いていました。




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 グレネードランチャー付きレーザーマシンガンは右手に持たせる事が可能です。
 持たせる際には専用の手首パーツを使い、指が引き金に入るようにします。




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 レーザーマシンガンの上部にあるハンドルは基部でロール可動します。これを使用する事で、銃身を立てたまま置く事が出来ます。




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 レーザーマシンガンのマガジンは縦に付いている物と横に付いている物の2種類が有り、差し替える事が出来ます。
 設定画では縦に付いている物がデザインされていましたが、当時のプラモではこれを再現しようとすると可動や見た目に問題が発生する為か、「元祖SDガンダム」版では横に取り付けた物が付属していました。




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 フル装備。レーザーマシンガンのマガジンは横に付いている物を、手榴弾はボール型の物を装備しています。
 余談ですが、コマンドガンダムの両脚横にはミサイルポッドが付いており、また足はどんな不整地でも踏みしめられる足である設定が有ります。




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 カードダス「スーパーデフォルメガンダムワールド」で初登場した時のイラストを再現。
 本体のプロポーションが若干細長くなっている事に加えて各武器はイラストほど纏められない為、イラストとは少し違う感じになっています。




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 全弾発射状態。
 重機関砲やレーザーマシンガンも、本体の可動範囲が広い為に、問題無く正面に向けられます。




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 このフィギュアには、白いメガホンも付属しています。
 コミックでは、だらけきったガンダムチームを訓練する際にこのメガホンを使用し、訓練に文句を言うガンダムに対して修正を加える場面も有りました。
 余談ですが、コマンドガンダムは「イジメるのがすっごく好き」という設定が有ります(笑)。




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 このフィギュアに付属している絆創膏、眼帯、杖を取り付け、また前述のマスクの下のマスクを出して別パーツになっている頬パーツを取り付ける事で、「ブラッディザク」との初戦の後の負傷状態を再現出来ます。
 ブラッディザクに追い詰められたコマンドガンダムは自爆装置を作動させて相打ちに持ち込みますが、重傷を負ってしまった為に指揮官の座を「RX-78-2ガンダム(後のキャプテンガンダム)」に譲り、一旦前線から退きます。その後、コマンドガンダムは傷の治療と共に進めた武装強化により、HWコマンドガンダムとなって戦場に舞い戻ります。




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 SDXでは定番となっている台座も、もちろん付属しています。
 形状は過去のSDXの物と同じですが、成型色が変更されています。コマンドガンダムは飛行能力を持たず陸戦主体の戦い方をしますが、画像のようにジャンプ中のポーズを取る際には、この台座が役に立ちます。




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 コマンドフレームガンダム。コマンドガンダムの素体です。
 全身各所のアーマーパーツを外し、マスク周辺は負傷状態と同じ状態にし、胸部中央の赤いパーツを取り付ける事でこの形態になります。
 設定では、コマンドガンダムはこのコマンドフレームガンダムから武装やアーマーパーツを取り替える事で「コマンドガンダム」「Vコマンドガンダム」「コマンドF90」の各形態になれるとの事です。




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 コマンドガンダム本体の可動範囲はかなり広いですが、コマンドフレームガンダム形態になると、アーマーパーツを取り外した事で全身各所、とりわけ脚部の可動が更に広がります。




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 付属パーツ一式。
 アーマーパーツや武器の他に、換装が可能な多数の付属品が有ります。しかしながら細かいパーツも多い為、紛失には注意する必要が有ります。




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 「SDX フルアーマーナイトガンダム」と。
 コマンドガンダムとナイトガンダムに直接的な繋がりは有りませんが、他のキャラクターの関連性から世界設定に繋がりが有る事が判明しています。また、アニメ作品では1991年に「機動戦士ガンダムF91」と同時上映で劇場公開された映画「武者・騎士・コマンド SDガンダム緊急出撃」で共演しています。




 以上、SDXコマンドガンダムでした。

 今までSDガンダム外伝作品からの登場が続いていたSDXですが、第4弾のコマンドガンダムは初のコマンド戦記からの登場となりました。このフィギュアの発売決定が発表された当初、管理人は、コマンドガンダムは元祖SDガンダムでのサウンドギミックの衝撃が非常に強かった為に、サウンドギミックが搭載されないこのフィギュアの出来に不安を感じていました。
 フィギュアの内容はナイトガンダムと違って全身各所を鎧が覆うような形ではないので、基本形態の可動は申し分無く、また付属パーツも充実しているだけではなく、当時は造形技術の問題で出来なかったイラスト通りの形状を再現しており、当時ハマった人には満足の行く出来になっていると思います。ただ、ボール型手榴弾が付属していたり、レーザーマシンガンのマガジン部分に元祖SDガンダム版と同じ物が付属していた点は、商品化に当たって立体化出来る引き出しが実は少なかったのではという印象を少し受けました。また、台座もSDガンダム外伝とは違う世界のキャラクターであるにもかかわらず形状は既存の物と同じで、個人的にはその点が残念でした。とはいえ、こだわりを持って遊びたいパーツに関しては申し分無いので、それらを敢えて使わないという選択肢も有るのですが…。
 個人的にはコマンドガンダムだけではなく、キャプテンガンダムやブラッディザクも立体化して、SDガンダム外伝シリーズと同じくらいに遊べる作品にしてくれればと思っています。





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