sdx07-001.jpg

 今回のリニューアルレビュー記事は、SDXの「バーサルナイトガンダム」です。
 バーサルナイトガンダムは、ジークジオン編第4作「光の騎士」で登場したナイトガンダムの新たな姿で、第2作「伝説の巨人」の後に修行を積んで更に強くなった、という設定になっています。シリーズ展開当時、プラモデルは「元祖SDガンダム」と「BB戦士」の両方でどちらも複数種(セット商品版を含む)発売されており、この点からも当時のナイトガンダムやSDガンダム外伝シリーズの人気の高さが窺えます。
 このバーサルナイトガンダムがナイトガンダムの最後の姿となりましたが、バーサルナイトガンダムが「ネオブラックドラゴン」と融合して誕生した「スペリオルドラゴン」は、その後のSDガンダム外伝シリーズで度々活躍する事になります。

関連記事:
 ・SDX「スペリオルドラゴン」レビュー(再掲載版)(2013年1月23日更新)
 ・SDX「フルアーマーナイトガンダム」レビュー(再掲載版)(2013年1月7日更新)

※本レビュー記事は、2009年12月27日に旧ホームページに掲載したレビューに一部加筆・修正等を加え再掲載したものです。


※画像をクリックすると元のサイズで表示されます。

■作品概要 ~SDガンダム外伝 ジークジオン編とは~
 「SDガンダム外伝」は、1989年~1993年にかけて「カードダス」を中心にプラモデルやコミック、ゲーム等で広く展開されたシリーズで、シリーズ展開開始当時大人気だったロールプレイングゲームを基に、SD化された「機動戦士ガンダム」シリーズの登場人物やモビルスーツが西洋風の甲冑等に身を包んで活躍するシリーズです。シリーズ終了後、物語は「新SDガンダム外伝」シリーズに引き継がれました。
 「バーサル騎士(ナイト)ガンダム」は、ジークジオン編第4作(最終章)の「光の騎士(ナイト)」で、「騎士(ナイト)ガンダム」が前に登場した「伝説の巨人」のときからパワーアップした姿として登場し、アルガス騎士団と共に「闇の皇帝ジークジオン」との最終決戦に臨みます。物語終盤で、再会した「ネオブラックドラゴン(=サタンガンダム)」と融合し、「スペリオルドラゴン」となりました。

■フィギュア概要
 このフィギュアは2009年12月19日に、SDXの第6弾商品としてメーカー希望小売価格4,935円(税込)でバンダイより発売されました。
 全身のフル可動に加えて付属する各種パーツ等により、過去に発売されたプラモデルでの各種ギミックを再現出来ます。また、このフィギュアオリジナルのギミックも付いています。




sdx07-002.jpg

 パッケージアート(表)。箱のサイズは縦17.5cm×横20cm×奥行9cmとなっており、過去に発売されたSDXのパッケージと同じサイズになっています。
 パッケージの背景色はシルバーメタリックを含んだ水色になっています。




sdx07-003.jpg

 パッケージアート(裏)。
 SDXのコンセプトである「1.重量感、2.オプション、3.可動&スタイル、4.ギミック」についての記載の他、各部ディテールの写真や付属品の写真があります。




sdx07-004.jpg

 パッケージ内側。
 過去に発売されたSDXと同様に表部分が蓋になって開けるように造られており、開くと中身が見えるようになっています。




sdx07-005.jpg sdx07-006.jpg

 パッケージ内側の蓋裏側。
 SDXのコンセプトについての解説がパッケージ裏側より詳しく書かれている他、付属パーツや換装ギミックの説明がされています。また、右上部分には横井孝二さん(以下「横井画伯」)の描き下ろしイラストが描かれており、その下にはキャラクターの紹介文が掲載されています。




sdx07-007.jpg sdx07-008.jpg

 パッケージ内側の本体側。
 こちらも過去に発売されたSDXと同様の構成になっており、蓋は下部にあるマジックテープで止める仕組みになっている他、左下部分には横井画伯による描き下ろしイラストが描かれています。




sdx07-009.jpg

 内部ブリスターパックも、過去に発売されたSDXと同様の2段構成になっています。




sdx07-010.jpg sdx07-011.jpg

 バーサルナイトガンダム本体。全高は約9cmあります。
 新しい鎧は「鍛冶屋テム」によって製作された物で、「霞の鎧」「力の盾」そしてナイトガンダムが最初に装備していた鎧をかけ合わせた物という設定になっています。
 鎧のデザインは「ガンダムMk-Ⅱ」が「Gディフェンサー」と合体した「スーパーガンダム」をモチーフにしており、肩アーマーの部分にはそれが顕著に現れています。




sdx07-012.jpg sdx07-013.jpg

 頭部。カブトのデザインは「霞の鎧」のカブトと、ナイトガンダムが最初に装備していた鎧のカブトをかけ合わせたかのようなデザインになっています。
 トサカとバイザーはシルバーメッキになっており、バイザーは上下に可動します。




sdx07-014.jpg

 表情パーツは全部で5種類付属しています。換装方法は既存のSDXと同じく、目とアゴが一体になったパーツにマスクを取り付けて、そのパーツを頭部に取り付けます。
 このフィギュアは、同シリーズの「フルアーマーナイトガンダム」や「サタンガンダム」の表情パーツとも互換性が有り、それら2体の表情パーツにも換装が可能です。




sdx07-015.jpg

sdx07-016.jpg sdx07-017.jpg
sdx07-018.jpg sdx07-019.jpg

 付属している5種類の表情パーツを取り付けた状態。
 怒りの表情パーツの付属は、魂ウェブ商店で限定販売された「騎士ガンダム(烈伝版)メッキver.」に続いて2体目ですが、目を閉じた表情パーツの採用は、このフィギュアが初となります。




sdx07-020.jpg sdx07-021.jpg

 手首パーツは握り拳と武器の持ち手(左右各1種)の他に、右手のみ平手とピースをしたパーツが付属しています。
 同シリーズの「フルアーマーナイトガンダム」には左手の平手とピースの手首パーツが付属している為、「フルアーマーナイトガンダム」が有れば、両手でのピース等も可能になります。
※ニッコリした表情パーツは「フルアーマーナイトガンダム」の物を流用しています。




sdx07-022.jpg

 肩アーマー側部のシールド部分は、上下の接続部分と肩アーマーとの接続部分のそれぞれにジョイントが仕込まれている事で、広い可動範囲を確保しています。




sdx07-023.jpg

 武器の一つである「バーサルソード」は、ナイトガンダムがラクロア王国を度々の危機から救った功績を称えられ、「レビル王」から賜った剣です。
 通常は右手に装備します。




sdx07-024.jpg

 バーサルソードには鞘も付属しており、収納も可能です。
 この鞘は過去に発売されたプラモデルと同様に、背部スカートアーマーに取り付ける事が可能です。




sdx07-025.jpg sdx07-026.jpg

 もう1つの武器である「電磁ランス」は、通常は左手に装備します。
 デザインはスーパーガンダムが携行している、Gディフェンサーの主力武器でもある「ロングライフル」を基にしており、柄の近くに有るナックルガードにその名残が有ります。
 ナックルガード部分を動かすと、連動して先端が「トライデントモード」に変形します。




sdx07-027.jpg

 このフィギュアにも既存のナイトガンダムのSDXと同様に、マントが付属しています。
 取付方法は既存のフィギュアと同じくピン穴にアーム部分を差し込む方式ですが、後述のナイトフライヤーとの合体の関係か、アーム部分の形状が若干変更されています。
 同シリーズの「フルアーマーナイトガンダム」のマントはレッド一色のデザインでしたが、このフィギュアのマントにはユニオン族の紋章がタンポ印刷されています。




sdx07-028.jpg

 背部にはマント以外に「ナイトフライヤー」を装備する事も可能です。
 ナイトフライヤーは過去に発売されたプラモデルにも付属しており、ナイトガンダムのケンタウロスモードに代わるギミックとなっていました。




sdx07-029.jpg

 ナイトフライヤーの翼は上下に可動します。
 翼を一番下まで動かした場合には翼の先端が本体の足元よりも下に位置する為、フライヤー本体を動かして角度調整をする必要が有ります。




sdx07-030.jpg

 ナイトフライヤーのアームを下に動かすと共にバーニアを変形させる事で、簡易式ケンタウロスモードになります。
 このギミックは過去に発売されたプラモデル等には無い、このフィギュアのオリジナルギミックです。




sdx07-031.jpg

 ナイトフライヤーの本体中央部にはマントのアームを接続する為のピン穴が有ります。
 ここにアームを取り付ける事で、マントとナイトフライヤーを同時に装備出来ます。




sdx07-032.jpg

 フル装備状態。「元祖SDガンダム」版のパッケージイラストではこの装備で描かれています。
 過去に発売されたプラモデルよりもナイトフライヤーのウイングが大型化している為に、正面から見ても分かり易くなっています。




sdx07-033.jpg

 SDXでは定番の台座も、もちろん付属しています。
 これを使用する事で、ナイトフライヤーによる飛行シーンの再現が可能です。




sdx07-034.jpg

 バーサルソードを振り下ろしたアクションポーズの一例。
 可動範囲は既存のSDXと同様に広めの可動範囲を確保しており、剣を振り下ろしたポーズもバッチリ決まります。




sdx07-035.jpg

 怒り目+簡易ケンタウロスモード+電磁ランス・トライデントモードでアクションポーズ。
 ケンタウロスモードは正面からだと変化が分かりづらく、この点は同シリーズの「フルアーマーナイトガンダム」と同様です。




sdx07-036.jpg

 カードダスでのイラストを再現。
 イラストではナイトフライヤーは装備していません。また、このフィギュアはイラストより若干太めの顔つきになっています。




sdx07-037.jpg

 軽装形態時専用パーツ一式。
 ヘルメット、カチューシャ、貫頭衣、肩アーマー×2個で構成されています。




sdx07-038.jpg sdx07-039.jpg

 軽装形態。
 アーマーを取り外した本体の頭部を取り外して貫頭衣を着せ、その後に頭部を付け直し、最後にその他のパーツを取り付けて完成します。
 軽装形態の頭部はBB戦士版でカブトを外した場合にのみ見る事が出来ますが、貫頭衣を纏った姿の立体化はこのフィギュアが初と思われます。
 この形態は、横井画伯が連載していたコミック「元祖!SDガンダム」で見る事が出来ます。




sdx07-040.jpg

 軽装形態頭部。「騎士ガンダム(烈伝版)の軽装形態の頭部デザインはこれを基にしている為、似たデザインになっています。
 ナイトガンダムがかつて「武者頑駄無真悪参(ムシャガンダムマークスリー)」であった事を踏まえてか、額には「Ⅲ」の文字が書かれています。




sdx07-041.jpg

 軽装形態の可動範囲は通常形態と比較すると、腕の可動範囲は鎧が無い事で格段に広がっていますが、脚の可動は貫頭衣で周りを囲まれている為に、可動に制限が生じています。




sdx07-042.jpg sdx07-043.jpg

 素体。
 足パーツ以外は同シリーズの「フルアーマーナイトガンダム」と色違いのパーツで構成されており、「フルアーマーナイトガンダム」の鎧を装着する事も可能です。




sdx07-044.jpg

 同シリーズの「フルアーマーナイトガンダム」「スペリオルドラゴン」と。
 バーサルナイトガンダムが発売された事で、ナイトガンダムのパワーアップの系譜が全て揃いました。




 以上、SDXバーサルナイトガンダムでした。

 このフィギュアは元祖SDガンダム版とBB戦士版のギミック等を踏襲しつつも、造形は各種イラストに近づける為の変更が行われています。しかしながら、素体が「フルアーマーナイトガンダム」の物をほぼそのまま流用している為に、頭部の形状がカードのイラストよりも太めになってしまっていたり、また、最近のSDXでは一般的になってきている肘の可動が無かったりと、中途半端な出来になっています。
 主なギミックは簡易式ケンタウロスモードやトライデントモードへの変形と軽装形態以外への換装しか無い為に少し物足りなさを感じますが、「フルアーマーナイトガンダム」を持っていれば、各種パーツの流用で遊びの幅が一気に広がります。単体でもそれなりに遊べるフィギュアではありますが、「フルアーマーナイトガンダム」を持っていない方は一緒に購入する事をオススメします。