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 今回のリニューアルレビュー記事は、SDXの「ネオブラックドラゴン」です。
 SDXが一般販売されていた当時、管理人が旧ホームページや旧ブログでSDXにも力を入れていた事は過去の記事で書いた通りなのですが、この頃になると、新作は必ず予約して購入する事が定着していました。このネオブラックドラゴンは当初そんな流れで購入したのですが、管理人は過去に「元祖SDガンダム」版も手に取った事が有ったので、このフィギュアを実際に手に取った時は、約20年の間の技術の進歩に、驚きと感動を覚えていました。

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※本レビュー記事は、2010年3月3日に旧ホームページに掲載したレビューに一部加筆・修正等を加え再掲載したものです。


※画像をクリックすると元のサイズで表示されます。

■作品概要 ~SDガンダム外伝 ジークジオン編とは~
 「SDガンダム外伝」は、1989年~1993年にかけて「カードダス」を中心にプラモデルやコミック、ゲーム等で広く展開されたシリーズで、シリーズ展開開始当時大人気だったロールプレイングゲームを基に、SD化された「機動戦士ガンダム」シリーズの登場人物やモビルスーツが西洋風の甲冑等に身を包んで活躍するシリーズです。シリーズ終了後、物語は「新SDガンダム外伝」シリーズに引き継がれました。
 「ネオブラックドラゴン」は、ジークジオン編第1作「ラクロアの勇者」で「騎士(ナイト)ガンダム」に倒された「ブラックドラゴン(=サタンガンダム)」が、ジークジオン編第4作(最終章)の「光の騎士(ナイト)」で、復活した姿として登場します。物語終盤で「バーサル騎士ガンダム」の前に再び立ちはだかり死闘を繰り広げますが、その最中に彼と融合し「スペリオルドラゴン」となりました。

■フィギュア概要
 このフィギュアは2010年2月27日に、SDXの第7弾商品としてメーカー希望小売価格5,775円(税込)でバンダイより発売されました。
 全身のフル可動に加え、付属する各種パーツ等により、様々なポーズが取れるようになっています。




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 パッケージアート(表)。箱のサイズは縦17.5cm×横20cm×奥行9cmとなっており、過去に発売されたSDXのパッケージと同じサイズになっています。
 パッケージの背景色は紫色です。




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 パッケージアート(裏)。
 SDXのコンセプトである「1.重量感、2.オプション、3.可動&スタイル、4.ギミック」についての記載の他、各部ディテールの写真や付属品の写真があります。




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 パッケージ内側。
 過去に発売されたSDXと同様に表部分が蓋になって開けるように造られており、開くと中身が見えるようになっています。




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 パッケージ内側の蓋裏側。
 SDXのコンセプトについての解説がパッケージ裏側より詳しく書かれている他、付属パーツや換装ギミックの説明がされています。また、右上部分には横井孝二さん(以下「横井画伯」)の描き下ろしイラストが描かれており、その下にはキャラクターの紹介文が掲載されています。




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 パッケージ内側の本体側。
 こちらも過去に発売されたSDXと同様の構成になっており、蓋は下部にあるマジックテープで止める仕組みになっている他、左下部分には横井画伯による描き下ろしイラストが描かれています。




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 内部ブリスターパックも、過去に発売されたSDXと同様の2段構成になっています。
 過去に発売されたSDXに比べてパーツは少なめですが、本体サイズに合わせて1個当たりが大きめになっています。




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 ネオブラックドラゴン本体。全高はおよそ12cmあり、既存のSDXと比較して大きめのサイズになっています。




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 頭部。
 顔のデザインは同シリーズの「サタンガンダム」のブラックドラゴン形態と似たものになっていますが、カブト部分はブラックドラゴンのデザインを踏襲した新しいものになっています。なお、設定では額中央にあるドラゴン頭部が「ドラゴンブレイン」、ツノは「サタンホーン」という名称が有り、サタンホーンで喋るという設定も有りました。




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 表情パーツは全部で5種類付属しています。
 換装方法は既存のSDXと同様で、目とアゴが一体になったパーツにマスクを取り付けて、そのパーツを頭部に取り付けます。なお、形状の関係から同シリーズの「サタンガンダム」の表情パーツにも換装可能な他、これらのパーツをサタンガンダムに流用する事も可能です。




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 付属している5種類の表情パーツを取り付けた状態。
 基本となる通常(正面)、右向き、左向きのパーツの他に、同シリーズの「コマンドガンダム」に付属したものに似た怒りの表情パーツ、ナイトガンダムと半分ずつになっている表情パーツが付属しています。




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 ツノはピン受け部分に角度の違う2つのミゾが有り、また、ツノのピンにはこれに対応したツメが付いています。
 これにより、差し替えでツノの角度を変更する事が出来ます。




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 手首パーツは握り拳と指の曲がった平手の2種類が付属していますが、既存のSDXに比べると少ないパーツ数です。




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 主力武器「ファイヤードラゴンソード」は、「ラクロアの勇者」での戦いでナイトガンダムに倒された際に突き刺された「炎の剣」を吸収して、自身の体の一部としたものです。
 パーツは先端部分と3節毎に1パーツとなっている触手部分(左右各4個)で構成されており、先端部分と触手部分を自由に組み合わせて肩パーツに取り付けます。




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 先端部分のみを肩パーツに取り付けた状態。
 イラストやコミックではここまで短くなった状態で描かれたものは有りませんでしたが、ジョイントが共通している為、このような取り付けも可能です。




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 左右それぞれに触手パーツを2個ずつ取り付けた状態。
 イラスト等ではこのくらいの長さ(6~7節)になっているものが多いです。




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 左右それぞれに触手パーツを4個ずつ取り付けた状態。
 比較的長めになります。




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 触手パーツのジョイントは共通しているので、左右どちらかに全ての触手パーツを取り付ける事も可能です。




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 右肩部分のファイヤードラゴンソードと、「SDX フルアーマーナイトガンダム」に付属している「炎の剣」との比較。
 切っ先のデザインが似ています。OVA版では、ネオブラックドラゴンはこの部分に炎を纏わせてバーサルナイトガンダムに斬り付けていました。




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 背部パーツは別パーツになっており、更に別パーツとなっている尻尾を取り付けた上で背中に取り付けます。
 翼はわずかに可動しますが、翼とドクロの耳部分が一体のパーツとなっている為、翼の可動と連動してドクロの耳も可動します。




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 背部パーツと、同シリーズの「サタンガンダム」に付属している「ブラックドラゴンの杖」との比較。
 背部パーツのドクロ部分は、設定では「マジックスケルトン」という名称が有り、ブラックドラゴンの杖を吸収して魔力を強化したという設定になっています。その為、この部分のデザインはその設定に基づいて「ツノの生えたドクロ」になっています。




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 尻尾のパーツは同シリーズの「スペリオルドラゴン」の金型を流用していますが、ジョイント部分は異なっています。




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 フル装備。両肩にファイヤードラゴンソード、背中に翼・尻尾パーツを取り付けます。
 ネオブラックドラゴンは鎧等を装備していない為、この状態が基本となります。




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 ファイヤードラゴンソードで攻撃するアクションポーズの一例。
 このポーズは右部分の触手パーツ4個と、余っている左部分の触手パーツ2個を取り付けています。




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 カードダスでのイラストを再現。
 イラストでは頭部と胴体が大きめに描かれていましたが、このフィギュアでは全体的にバランスが取れたものになっています。




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 SDXでは定番となっている台座パーツも付属しています。
 成型色は、最近発売されたSDXと同じブラックです。




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 素体。
 腕は同シリーズの「サタンガンダム」と同じ物を使用しており、頭部と胴体はサタンガンダム以外に「フルアーマーナイトガンダム」等でも使用されている物を使用していますが、脚部や各種外装パーツが大型化されている為に、本体は既存のSDXよりもやや大きめのサイズになっています。




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 同シリーズの「サタンガンダム(ブラックドラゴン)」と。
 ブラックドラゴンはサタンガンダムというもう一つの姿を持っていた為に、魔王を思わせるデザインが各所に残っていますが、ネオブラックドラゴンはそれらを排してブラックドラゴン本来のモンスター的なデザインを強く出しています。




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 同シリーズの「バーサルナイトガンダム」と。
 同じ素体ではありながら、ボリュームの差は圧倒的です。シリーズ展開当時に発売されたプラモデル「元祖SDガンダム」版では、バーサルナイトガンダムの方が若干大きいサイズになっていました。




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 対決シーンを再現。
 HPはバーサルナイトガンダムが2000、ネオブラックドラゴンは13000で、実に6.5倍の差が有ります。
 各種イラストやOVA版の映像では、ネオブラックドラゴンはバーサルナイトガンダムより何倍も大きいサイズで描かれており、対比はこのフィギュアよりも大きいものになっています。




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 このフィギュアの発売の約1週間前に発送が開始された「フルアーマーナイトガンダム 伝説の巨人編Ver.」に付属している半分ずつの表情パーツは、このフィギュア付属の表情パーツと対になっています。また、バーサルナイトガンダムへの取り付けも可能な為、写真のような融合直前を思わせる状態にする事も出来ます。




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 同シリーズの「スペリオルドラゴン」と。
 スペリオルドラゴンにはネオブラックドラゴンのような禍々しいデザインは有りませんが、ドラゴンモードへの変形や、各所にドラゴンを思わせる部分が有り、ネオブラックドラゴンの「ドラゴン」の性質を受け継いでいると言えます。




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 同シリーズの「フルアーマーナイトガンダム」「サタンガンダム」「スペリオルドラゴン」「バーサルナイトガンダム」と。
 このフィギュアが発売された事で、ナイトガンダムとサタンガンダムのパワーアップからスペリオルドラゴンに融合するまでの系譜が全て揃いました。




 以上、SDXネオブラックドラゴンでした。

 スペリオルドラゴンやバーサルナイトガンダムが発売された為、ある意味では順当に発売されたと言えなくもないこのフィギュアですが、キャラクターの設定上、既存のSDXと比較すると換装や変形等のギミックが無いので、手に取った人によっては物足りなく感じるかもしれません。しかし、ネオブラックドラゴンならではの大型のボディを、既存の素体を使いながら限界と思われる所まで大きく見えるように工夫したのは感心しました。また、「元祖SDガンダム」版ではボリュームが貧弱だったファイヤードラゴンソードは、触手の長短が自在に設定できる上にボールジョイントでフレキシブルに可動する為、元祖SDガンダム版では難しかった攻撃ポーズが出来るのも、20年近く前に元祖SDガンダム版を手に取った事が有る身としては感動します。
 他のSDガンダム外伝のSDXシリーズが有れば、連動した遊びが色々楽しめるので、関連したSDXを集めた人にとっては欠かせないフィギュアと言えます。