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 今回のリニューアルレビュー記事は「トランスフォーマー アンコール」より、第5弾トイである「アイアンハイド」を再掲載します。
 「アンコール」シリーズは、「01 コンボイ」~「04 スタースクリーム」の4体同時発売でシリーズがスタートしましたが、このトイと「06 ラチェット」の2体はその約4ヶ月後に発売されており、実質上の第2弾と言えます。
 アイアンハイドとラチェットのトイは、「アンコール」版発売までは一般販売がされておらず、これが初の一般販売となりました。2体はトイのデザインがアニメのデザインと大きく異なっている事がファンの間で有名ですが、どちらも同名のキャラクターが実写映画版シリーズで主要キャラクターとして登場していた為、そのルーツとなったキャラクターを認知してもらう為に一般販売に踏み切ったものと思われます。

関連記事:「RA-02 アイアンハイド」レビュー(再掲載版)(2013年3月26日更新)

※本レビュー記事は、2009年11月6日に旧ホームページに掲載したレビューに一部加筆・修正等を加え再掲載したものです。


※画像をクリックすると元のサイズで表示されます。

■キャラクター設定
 「アイアンハイド」は、「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」、「トランスフォーマー・ザ・ムービー」に登場したキャラクターです。
 アニメでは、サイバトロンの主要キャラクターの一人として登場し、「コンボイ」が不在の時にはサイバトロンの指揮を取る事も有りました。「トランスフォーマー ザ・ムービー」で宇宙船を地球へ航行させている途中にデストロン軍団の襲撃に遭い、ゴング、プロール、ラチェットと共に死亡しました。
 実写映画「トランスフォーマー」シリーズでは、このキャラクターを基にした同名のキャラクターが登場しました。

■トイ概要
 このトイは2007年12月20日にタカラトミーよりメーカー希望小売価格3,150円(税込)で発売されました。
 アイアンハイドのトイは、日本国内では本放送当時は販売が見送られ、2001年にe-HOBBY SHOP限定で展開された「コレクターズエディション」シリーズの1体として、初の国内販売が行われました。
 国内での一般販売は今回が初となりますが、新規で付属しているペーパークラフトにより、このトイには無いアニメ版に準拠したデザインの頭部の再現を可能にしてます。




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 パッケージアート(表)。箱のサイズはベロ部分を含めて縦約18.5cm×横約22cm×奥行約6cmで、本シリーズのトイのパッケージでは比較的小さい部類に入ります。
 イラストのアイアンハイドは、トイのデザインを基にしたものが描かれています。パッケージデザインは前述の経緯から、これまで本放送当時のデザインに基づいたパッケージが製作されなかった為、完全新規のものとなっています。




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 パッケージアート(裏)。
 シリーズ展開初期のイメージアートが大きく描かれている他に、流通用のバーコードやPL法(製造物責任法)の関係で記載が必要な事項の記載がされていますが、ギミック等についての記載は有りません。




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 ビークルモード。赤いワンボックスカーに変形します。
 タイヤはゴムタイヤです。窓ガラスはクリアーパーツになっており、変形時に展開するパーツの一部が見えてしまう構造になっています。




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 ビークルモードを斜め上から見下ろした写真。
 ルーフ部分には白枠で囲まれた黒のペイントがタンポ印刷で施されています。




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 ビークルモードの後部には、当時のトランスフォーマートイでは定番だったシークレットエンブレムが付いています。指を押し付ける等の方法で暖める事で、所属軍団のマークが浮かび出ます。
 このトイのシークレットエンブレムが貼付されている位置は、本放送当時に海外で販売された物や「コレクターズエディション」版とは異なる位置になっているようです。




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 ビークルモードは、本体部分と荷台部分に分離します。
 本体部分はアイアンハイドに、荷台部分は移動砲座に変形します。




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 ロボットモード。全高は約8.5cmで、比較的小さめのサイズです。
 このトイの基になった「ダイアクロン」の「ワンボックスチェリーバネット」では、ダイアクロン隊員と連動した遊びをする事が前提に有り、それをそのままトランスフォーマーに流用した為に、頭部と呼べるものが存在しないデザインになっています。




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 ロボットモード頭部。
 フロントガラス越しに、座席に当たる部分にシールで頭部がデザインされています。デザインはテレビアニメ版のデザインとは全く異なるものになっています。




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 可動は、肩関節と手首が可動する他に、足首の角度がある程度可動します。
 これらの可動は、変形機構の関係によるものと、後述の移動砲座と連動した遊びが出来る事を考えた上でのものです。




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 荷台部分は移動砲座に変形します。
 内部に隠れているキャタピラパーツを展開した後に、側面・背面を展開してロケットランチャーを出し、レーザー砲とロケットを取り付ける事で変形が完了します。




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 移動砲座。
 下部にはキャタピラが付いており設定上は走行出来るようですが、キャタピラ部分にタイヤが仕込まれていない為に転がし走行は出来ません。中央部分に有る座席は、「ダイアクロン」時代にはダイアクロン隊員を乗せる場所になっていました。
 この移動砲座は、アニメには登場しませんでした。




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 移動砲座上部のロケットランチャーには、赤いボタンを押すとミサイルが発射されるギミックが内蔵されています。




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 アイアンハイドを乗せた状態。
 スネが当たる部分にツメが有り、固定出来るようになっています。また、腕を前に出してロケットランチャーを構えているように見せられるようにもなっています。




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 このトイでは、新規にバストアップをデザインしたペーパークラフトが付属しています。
 箱の左側面のツメ部分に手で切り取れるように付けられており、右側面のツメ部分には取り付け方の説明が記載されています。




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 ペーパークラフトを取り付けた状態。
 ペーパークラフトは座席の背もたれ部分と前方の黒いパーツ2ヶ所との間に挟み込んで取り付けます。正面のバストアップだけは、アニメでのアイアンハイドのデザインにかなり近くなっていると言えます。




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 ペーパークラフトを取り付けた状態の全体写真。
 元々頭部とされていた部分よりもかなり上に新しい頭部を付けた事にデザインの差も相俟って、全体的なバランスは悪くなっています。また、ペーパークラフトの側面は紙ゆえに、厚みは全く有りません。




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 ペーパークラフトを付けて移動砲座に乗せた状態。




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 「RA-02 アイアンハイド」と。
 実写映画版のアイアンハイドはこのキャラクターを基にしている事も有って、「トランスフォーマー/リベンジ」では、前作で副官のジャズが戦死した事によりオートボットの実質的ナンバー2として活躍する他、オプティマスプライムが戦死した後にオートボットの実質的リーダーとなっているようなシーンが見られました。また、初代アイアンハイドは好戦的なキャラクターとなっていますが、実写映画版アイアンハイドにも同じ性格設定が有る事を思わせるシーンが有ります。




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 付属のキャラクターカード。
 「指先から瞬間冷凍液を発射する」という設定はアニメ版に準拠していますが、「武器」欄に記載されている武器は移動砲座の武器しか記載されておらず、アニメで頻繁に使用していた光線銃に関する記載は有りません。




 以上、トランスフォーマーアンコール版アイアンハイドでした。

 初代アイアンハイドのトイは、この「アンコール」版で初の一般販売となりました。ギミックに関しては1つの車が2つに分離してロボットと移動砲座に変形するという、小型ながら結構面白いものになっており、このコンセプトは後に「TRANSFORMERS ENERGON(日本題:トランスフォーマー スーパーリンク)」の「TOW-LINE(トゥライン)」にも採用されています。
 しかしながら、ロボット本体はダイアクロン隊員との連動した遊びが出来なくなっている事により、ギミックが何も無い為に単体では遊びづらいです。それに加えて、デザインはアニメ版とは大幅に異なる為、TVアニメを見てアイアンハイドのファンになった方でも、このトイは好みが分かれると思います。アニメ版が好きな人の為にペーパークラフトのフォローが有りますが、正直フォローとしては不十分ではないかと思います。
 難点は多いですが、今まで実現しえなかった国内での一般販売が実現した事に加えて、トイ自体はアニメのデザインや設定を無視すれば十分に楽しめるものになっていますし、実写映画版や「変形!ヘンケイ! トランスフォーマー」版のアイアンハイドのルーツを知る事も出来るので、アイアンハイドのファンの方はその点でも楽しめると思います。