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 今更ですが、気が付けば新年度です(笑)。
 3月末は多くの企業の決算期だったわけですが、今回はそれにちなんだタカラトミーの決算に関する話をば。
 3月26日に複数のニュースサイトで記事にされていましたが、3月25日に、タカラトミーの平成25年3月期決算等に関する発表が有りました。それによれば、最終損益は当初の見通しが6億円の黒字だったところが71億円の赤字に見直されたとの事で、最終損益が赤字になるのは2006年にタカラとトミーが合併して以降では2度目なのだそうです。
 昨年春から現在までを振り返ってみると、トランスフォーマーと「ベイブレード」の売上げが前年より減少(反動減)した事が取り上げられていた他、一昨年買収した米国子会社(旧RC2)の販売不振、年末商戦での苦戦、希望退職者の募集等、損失が発生する出来事が非常に多く、今回の決算はその結果と言えるのではないかと思います。また、株主への期末配当(配当金)の金額に関する発表も有り、この影響で例年では7円(1株あたり)の配当金が3円に減配されるとの事です。
 マイナス要因が多かった感の有るこの1年でしたが、テレビゲームの取扱量は当初の見込みより大きかったとの事で、売上高については上方修正がされています。今回の損失は非効率な販売体制の見直し米国子会社の見えにくかった損失の一掃に伴うものとも言われており、来期以降の業績でその効果が現れるのかどうかが注目点になるようです。
 来年はトランスフォーマー生誕30周年と実写映画第4作公開で盛り上がりを見せそうですが、これがタカラトミーの業績に良い影響を与えてくれる事にも期待です。多分、報告が有るのは再来年だと思いますが…(笑)。

 さて、ここから本題。
 今回のレビューは「ビークール」より、「B08 赤のスポーツカー(ミラージュ)」を紹介します。
 ここ暫く、ビークールのレビュー記事の掲載が滞ってしまっていましたが、3月末の新作も遂に発売されたので、今後はなるべく早いペースで掲載して行こうと思います。

関連記事:
 ・「B01 パトカー(プロール)」レビュー(2013年2月15日更新)
 ・「B04 黄色のスポーツカー(バンブルビー)」レビュー(2013年1月5日更新)


※画像をクリックすると元のサイズで表示されます。

■トイ概要
 このトイは、2012年12月28日にタカラトミーよりメーカー希望小売価格714円(税込)で発売されました。2012年12月より展開を開始した「ビークール」シリーズの第1弾トイの1つです。
 「ビークール」は、海外で「BOT SHOTS(ボットショッツ)」のシリーズ名で展開されている物を日本に導入したもので、日本導入に伴い一部の仕様が変更されています。
 このトイの仕様は、TVアニメ第1作「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」に登場した「リジェ(海外名:ミラージュ)」と、2011年に公開された実写映画第3作「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(以下「DOTM」)」に登場した「ディーノ(一部媒体での名称は「ミラージュ」)」をモチーフにしており、赤のスポーツカーからロボットへの瞬間変形機構を搭載しています。




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 パッケージ表面。
 ボックスのサイズは縦約6cm(ベロ部分を含めた場合は約8.5cm)、横約9cm、奥行約8cmです。これは本記事掲載時点で発売されているビークールのパッケージとしては標準的なサイズです。
 ボックス正面には「ビークール」や「トランスフォーマー」の記載は有りませんが、商品名の上には小さく[ミラージュ]の記載が有ります。




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 パッケージ裏面。
 このトイと同時に発売された「B01 パトカー(プロール)」から「B06 戦車(ディセプティコンブロウル)」までの6体を組み合わせた遊び方の一例の写真が掲載されている他、商品の流通上必要な情報が記載されています。




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 パッケージを斜め上から見た写真。左側面には遊び方が掲載されています。
 トランスフォーマーのロゴは上面の隅に小さく印刷されていますが、この部分以外には印刷されていません。このトイのシリーズである「ビークール」のロゴはベロ部分に印刷されています。




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 ビークルモード。商品名の通りの赤いスポーツカーに変形します。
 造形はディーノのビークルモードであるフェラーリ・458イタリアに似た造形になっていますが、ディーノのビークルモードには無いリアウイングが付いています。




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 ビークルモード底面。
 この面はロボットモード時に前面となる為、頭部と胸部がそのままになっています。




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 フロントバンパーとその周辺部分は押しボタンのようになっています。
 この部分が押されるとロックが解除され、自動的に変形します。




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 同シリーズの「B01 パトカー(プロール)」「B04 黄色のスポーツカー(バンブルビー)」のビークルモードと。
 デザインは大きく異なっていますが、リアウイング以外の車体後部、ドア部分、タイヤの各パーツには同一の金型が使用されています。





 ビークルモードで走行させ、障害物にぶつけるとフロント部分のスイッチが押され、自動的にロボットモードに変形します。パッケージではこれを「びっくりヘンケイ!」と紹介しています。
 スプリングによる一発変形の為、その勢いで別の方向を向いてしまったり、後ろに倒れてしまう場合が有ります。
※動画です。クリックすると動画が再生されます。





 ビークール同士をぶつける事でも、変形させる事が可能です。
 双方を正面からぶつければ2体同時に変形しますが、ロック機構やスプリングの固さはトイ毎に若干の違いが有るらしく、2体を綺麗に同時変形させるにはコツが必要になる場合が有ります。
※動画です。クリックすると動画が再生されます。





 ビークルモード底面を正面に向けて変形。
 車体フロント部が倒れ、車体両側部が腕になり、車体後部底面から足が出る事が分かります。
※動画です。クリックすると動画が再生されます。




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 ロボットモード前面。全高は約5cmあります。
 前述の通り、変形機構は非常にシンプルです。可動は変形機構の関係で腕を左右に動かせる点(スプリングで元に戻ってしまいますが)以外には無く、変形と後述の胸部マーク変化ギミックが主なギミックです。
 海外版のトイはブルーをメインカラーとしていますが、このトイのメインカラーはレッドに変更されています。
 ビークールの公式サイトでは、このロボットの名称を「ミラージュ」としています。




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 ロボットモード後ろ。
 車体後部は変形せず、そのままになっています。




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 ロボットモードを斜め上から見た写真。
 変形機構の関係上、後頭部は無い造形になっています。腕は車体側部が展開するだけの為、側面からは腕である事が分かりにくくなっています。




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 ロボットモードのバストアップ。
 頭部のデザインはリジェの頭部を基にしたと思われるデザインですが、胸部のマーク周辺のデザインはディーノのデザインを基にしたと思われるものになっています。表情は少し笑みを浮かべた表情で造られています。




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 胸部中央のマークは手動で回転させる事で3種類のマークを切り替えられます。マークは速度計が描かれたものの他に、2種類のマークが有ります。
 海外版はこの胸部中央のマークで勝負するゲーム的要素が有りましたが、このトイはマークが全て変更され、ゲーム的要素が無くなっています。




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 車体側部の内側には腕と手のディテールが有るだけでなく、腕は塗装されています。




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 同シリーズの「B01 パトカー(プロール)」「B04 黄色のスポーツカー(バンブルビー)」のロボットモードと。
 一見すると3体とも全く異なるデザインですが、腕と脚のパーツは同じ金型が使用されています。



 以上、赤のスポーツカー(ミラージュ)でした。

 このトイのデザインは、ディーノのデザインと、そのルーツとなったキャラクターであるリジェのデザインをミックスしたものになっています、その為、他の多くのビークールと同様に、トランスフォーマーファンにはデザイン面で楽しめるものになっていると思います。
 本体のメインカラーが海外版のブルーからレッドに変更されていますが、これは、海外版がリジェらしくする事を優先したのに対して、このトイではディーノらしくする事を優先した事や、メインカラーが「B09 青のスポーツカー(トップスピン)」と重複するのを避ける目的が有った事が理由として考えられ、これらの点から、トイの仕様に関する海外版との方向性の違いが窺えます。
 単体でもシンプルな楽しさを十分楽しめるものになっていると思いますが、スポーツカーに変形するビークールは本記事掲載時点で多数発売されているので、それらと組み合わせて遊ぶのも楽しいのではないかと思います。