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 今回のリニューアルレビュー記事は、「トランスフォーマー/リベンジ」より、海外版の「THE FALLEN」を再掲載します。記事の中でも書いていますが、このトイは海外版の発売後に、日本でも「RD-10 フォーレン」として発売されました。
 「リベンジ」の原題が「TRANSFORMERS:REVENGE OF THE FALLEN」である事からも分かる通り、この「ザ・フォールン」というキャラクターは、ストーリーの中核を担うキャラクターの一人でした。しかしながら、日本でのトイの商品名は「フォーレン」になっていたり、劇中では唯一彼に対抗出来る「オプティマスプライム」との死闘のシーンでは僅かな時間で敗れてしまったりで、個人的にはマイナスの側面の印象が強かったです。
 トイ自体は全身各所に連動変形機構が有るだけでなくボリュームも有り、秀逸な出来でした。

関連記事:
 ・「RD-01 メガトロン」レビュー(再掲載版)(2013年2月28日更新)
 ・「RA-01 オプティマスプライム」レビュー(再掲載版)(2013年2月14日更新)

※本レビュー記事は、2009年8月27日に旧ホームページに掲載したレビューに一部加筆・修正等を加え再掲載したものです。


※写真をクリックすると元のサイズで表示されます。

■キャラクター設定
 「ザ・フォールン(THE FALLEN)」は、映画「トランスフォーマー/リベンジ」に登場したキャラクターで、海外版の副題「REVENGE OF THE FALLEN」からも分かる通り、本作品の中核を担うキャラクターです。
 劇中では、ディセプティコンの創設者であると共にメガトロンの師でもあるキャラクターとして登場し、兄弟だった6人のプライムによってかつて阻止されてしまった自身の野望を成し遂げる為、メガトロンをはじめとするディセプティコンを陰で操りました。
 小説版において、このキャラクターの名称は海外名を日本語訳した「堕落せし者」が一貫して使用されている事から、「ザ・フォールン」という名前が通称である事が分かります。

■トイ概要
 このトイは2009年6月上旬頃に、海外でハズブロ(HASBRO)より発売されました。
 劇中では変形しなかったエイリアンジェットへの変形が可能になっている他、可動と連動して一部パーツが動く「メックアライヴ(MECH ALIVE)」機構により劇中未登場の「サヴェッジモード」への変形を行う事が出来ます。
 日本では、2009年7月18日に「RD-10 フォーレン」として、「トランスフォーマー/リベンジ」のトイシリーズの1体として発売されました。




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 パッケージアート(表)。箱のサイズは縦約20cm×横約28cm×奥行約10cmで、海外でのこのトイのグレードである「ヴォイジャー・クラス(VOYAGER CLASS)」のトイとしては標準的な大きさです。
 ロボットモード時のサイズが同クラスの他のトイより大きいにもかかわらず、このトイはロボットモードで梱包されています。




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 パッケージアート(裏)。テックスペックや各種ギミックの紹介がされています。
 能力値の欄は、「STRENGTH(強さ)」「ENDURANCE(耐久力)」「FIREBLAST(火力)」の数値が「∞(無限)」、それ以外の数値は全て既存の最高値である「10」となっている事から、このキャラクターがメガトロンを凌ぐ強さを有している事が分かります。




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 ビークルモード。エイリアンジェットに変形します。
 他の地球のマシンをスキャンしていないトランスフォーマーも、ビークルモードに「エイリアン」が付いた名称のものに変形しますが、このキャラクターは遥か昔より存在するトランスフォーマーという設定が有る為、それらと比べても変わった、独特のデザインになっています。




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 ロボットモード。全高は約20.5cmあり、同クラスの他のトランスフォーマートイと比べて大きめに造られています。
 全体的なデザインは曲線的な部分や生物的な部分が多く、これもまた独特のデザインとなっています。




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 頭部。両サイドにヒダのような物が付いた、独特のデザインになっています。
 この独特の頭部形状やキャラクターの設定を活かして、映画のポスターや壁紙も製作されました。




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 腰部パーツと両腕は、それぞれ接続されています。アクションを取らせる際には、この部分を分離してから動かします。
 何故このような構造になっているのかは不明です。




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 足は、接地させていないときにはスプリングで折り畳まれ、接地させる際に本体重量で開く構造になっています。
 この構造は、前作のトイの「MD-14 フローズンメガトロン」と同様のギミックになっています。




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 膝は、可動に連動して膝とスネのアーマーが動きます。




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 「サヴェッジモード」への変形機構その1。
 頭部を前に倒すと、スプリングでクリアーレッドのパーツが飛び出します。この変形機構は「メックアライヴ機構」としてパッケージ等で紹介されています。




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 「サヴェッジモード」への変形機構その2。
 前腕のカバーを前に出してクリアーレッドのパーツを露出させ、二の腕に有るクリアーレッドのパーツを動かして展開します。
 二の腕にあるクリアーレッドのパーツは、手前側の1枚を動かすと連動してもう1枚が動く仕組みになっており、このギミックも「メックアライヴ機構」としてパッケージ等で紹介されています。




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 クリアーレッドのパーツを全て展開する事で、「サヴェッジモード」となります。
 サヴェッジ(SAVAGE=野蛮人)の意味から戦闘用の形態とも考えられますが、パッケージ裏面にはクリアーレッドのパーツについて「ABSORPTION PANELS(吸収パネル)」と記載されている為、劇中では成し得なかった、太陽を破壊した際に発生する大量のエネルゴンを貪る為の形態とも考えられます。
 この形態の説明が記載されているのは日本版の説明書だけで、海外版の説明書では、この形態についての記載は変形機構も含めて全く有りませんでした。




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 通常形態とサヴェッジモードの比較。右側半分が通常形態、左側半分がサヴェッジモードです。
 サヴェッジモードでは、通常形態には無いレッドが本体色に加わりますが、各パーツが小さい事もあってか、全体的な変化の印象は薄いです。




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 アクションポーズの一例。
 ボールジョイントを使用している部分は有りませんが、可動範囲は広めで、比較的自由にポーズが決められます。




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 弟子である「RD-01 メガトロン」と。
 トイではクラスの違いによるサイズ差が有りますが、劇中ではほぼ同じくらいのサイズです。




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 「RA-13 ジェットファイアー」と合体した「RA-01 オプティマスプライム」と。ボリュームの差は圧倒的です。
 オプティマスプライムは、かつてザ・フォールンと対立した6人のプライムの内の1人の子孫という設定が有ります。ジェットファイアーと合体したオプティマスは、被弾しながらも圧倒的な力でメガトロンにダメージを与え、そしてザ・フォールンを倒しました。




 以上、ザ・フォールンでした。

 テックスペックの能力値は「∞」と「10」の数値しか無いザ・フォールンですが、劇中ではオプティマスプライムと戦ったらあっさりやられてしまった為、能力値に見合う印象があまり無かったのが残念でした。
 トイに関しては、比較的簡単な変形機構で、初心者でも十分楽しめると思います。残念なのはサヴェッジモードへ変形したときの変化が比較的小さい点と、恐らくは生物性を出す事を目的に、足を「フローズンメガトロン」と同様にスプリングを用いて接地により展開するものになっていて、それがかえって枷になってポージングの幅を狭めている点です。とはいえ、全体的には変形、プロポーション共に問題無く出来ていると思いますし、また腰部分のオレンジの塗装の若干粗っぽい部分は生物的なテイストを出す為と考えれば許容範囲内だと思います。
 今作の中核を担うキャラクターでもある事や遊びやすさに加えて、今までのムービーシリーズに無い独特のデザインをしているので、気になった方は、買って損は無いと思います。