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 今回のリニューアルレビュー記事は、「トランスフォーマー/リベンジ」のトイシリーズの1体である、「RD-16 デバステーター」を再掲載します。
 「リベンジ」は、「トランスフォーマー同士の合体」をテーマにしている点が、他の実写映画シリーズには無い大きな特色の一つです。このデバステーターは、ディセプティコン側の合体キャラクターで、そのテーマにおいてはオートボット側の「オプティマスプライム+ジェットファイアー」と対をなしています。
 このキャラクターのルーツとなった同名のキャラクター(日本名:デバスター)は、6体の建設車両に変形するトランスフォーマーが合体するキャラクターでしたが、このトイも単体のロボットモードへの変形をオミットしつつも同様の構成となっています。しかしながら、映画に登場したデバステーターは、更に多くの建設車両が合体していました。

関連記事:
 ・「RA-13 ジェットファイアー」レビュー(再掲載版)(2013年7月6日更新)
 ・「トランスフォーマー/リベンジ EZコレクション」レビュー(再掲載版)(2013年7月1日更新)
 ・「DEMOLISHOR」レビュー(再掲載版)(2013年6月4日更新)
 ・「RD-01 メガトロン」レビュー(再掲載版)(2013年2月28日更新)
 ・「RA-01 オプティマスプライム」レビュー(再掲載版)(2013年2月14日更新)

※本レビュー記事は、2009年9月23日に旧ホームページに掲載したレビューに一部加筆・修正等を加え再掲載したものです。


※写真をクリックすると元のサイズで表示されます。

■キャラクター設定
 「デバステーター(DEVASTATOR)」は、映画「トランスフォーマー/リベンジ」に登場したキャラクターです。
 ディセプティコンに所属する、建設車両に変形するトランスフォーマー達の部隊である「コンストラクティコン(CONSTRUCTICON)」が合体(ユナイト)してデバステーターとなります。映画では、ディセプティコンの新たなメンバーとしてマトリクスを巡る決戦の際に登場し、ピラミッドに隠れていた恒星破壊装置の発掘に活躍しました。
 キャラクターの名称や設定は、TVアニメ第1作「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」に登場した同名のキャラクター(日本名:デバスター)が基になっています。

■トイ概要
 このトイは2009年9月19日に、タカラトミーよりメーカー希望小売価格15,750円(税込)で発売されました。
 実写映画シリーズのトイでは初となる6体合体機構を採用している他、今作のトイの多数に採用されている「メックアライヴ機構」を搭載しています。




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 パッケージアート(表)。箱のサイズは縦約37.5cm×横約38.5cm×奥行約23.5cmで、既存のトイでは最大クラスだった「RA-01 オプティマスプライム」等を上回るサイズになっており、海外版では「コンバイナー・クラス(COMBINER CLASS)」というグレードが付けられています。
 正面ウィンドウの両サイドには、合体する各兵士の写真と名前が記載されています。また、「RA-01 オプティマスプライム」等と同様にパッケージ中央には穴が開いており、上に「TRY ME!」と記載されています。これにより後述のメックアライヴ機構を店頭等で試遊できるようになっています。
 海外では、このトイは商標上の都合から「CONSTRUCTICON DEVASTATOR(コンストラクティコン・デバステーター)」の名称で販売されています。




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 パッケージアート(裏)。テックスペックやメックアライヴ機構を含む各種ギミックが紹介されています。サウンドギミックは3種類の台詞を喋るという内容の記載がされていますが、実際にはもっと多くの台詞を喋ります。
 パッケージの全体的な仕様は海外版と同じで、国内版での変更点は日本語のシールが随所に貼付されている点です。この為、写真のデバステーターは顔にレッドの塗装が施されていない海外版の写真が掲載されています。




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 「スカベンジャー(SCAVENGER)」は、油圧ショベルに変形します。デバステーターに合体する時には、胴体と肩になります。
 ショベルアームはもちろん可動します。なお、このトイのコンストラクティコンは合体ギミックを重視した関係で、6体全てがロボットモードへの変形機構をオミットされています。




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 スカベンジャーと「DEMOLISHOR(RD-03 デモリッシャー)」との比較。どちらも同型の油圧ショベルに変形しますが、トイのサイズの関係で、サイズに大きな違いが有ります。
 余談ですが、「EZコレクション」版のデバステーターに入っているスカベンジャーはロボットモードへの変形が可能で、その姿はデモリッシャーのロボットモードに似ています。




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 「ミックスマスター(MIXMASTER)」は、ミキサー車に変形します。デバステーターに合体する時には、頭部になります。
 日本版では商標上の都合からか、名称が「ディセプティコンミックスマスター」となっています。設定では「RD-12 ディセプティコンミックスマスター」とは別個体とされています。
 このミックスマスターにはサウンドギミックが搭載されており、衝撃や振動を与えるとエンジン音が鳴ります。




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 「スクラッパー(SCRAPPER)」は、ホイルローダーに変形します。デバステーターに合体する時には、右腕になります。
 劇中ではデバステーターになる個体の他に、同型の個体が複数体登場しています。




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 「ハイタワー(HIGHTOWER)」は、クレーン車に変形します。デバステーターに合体する時には、左腕になります。
 ハイタワーは、劇中では変形しませんでした。TVアニメ第1作に登場する「グレン(海外名:HOOK)」に相当するキャラクターですが、本作では全く違う名前が付けられています。




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 「ロングハウル(LONG HAUL)」は、ダンプカーに変形します。デバステーターに合体する時には、右脚になります。
 このロングハウルも、設定では「RD-17 ロングハウル」とは別個体とされています。




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 「ランページ(RAMPAGE)」は、ブルドーザーに変形します。デバステーターに合体する時には、左脚になります。
 国内版では商標上の都合からか、名称が「ディセプティコンランページ」となっています。こちらも設定では「RD-06 ディセプティコンランページ」とは別個体となっています。TVアニメ第1作に登場する「ボーンクラッシャー(海外名:BONECLUSHER)」に相当するキャラクターですが、「ボーンクラッシャー」という名称のキャラクターは前作で登場させてしまった為か、今作では全く違う名前が付けられています。




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 コンストラクティコン全員集合。この6体が合体してデバステーターとなります。
 「EZコレクション」版では、これに「オーバーロード」を含む7体合体となっています。また、劇中では更に多くのコンストラクティコンが合体してデバステーターとなっており、合体する個体数は各々異なっています。




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 ここからは合体形態の紹介です。
 1番目はスカベンジャーの合体準備形態です。本体をひっくり返して、車体後部の内部に有る肩パーツと車体底部に有る腰パーツを出します。ショベルアームは、折り畳んでジョイントで固定します。




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 2番目はミックスマスターの合体準備形態です。
 変形の際に、車体後部を底部に移動させ、そこに有るジョイントで固定すると、TVアニメ第1作でお馴染みの変形サウンドが鳴った後に「I am DEVASTATOR!(訳:俺はデバステーターだ!)」と喋ります。




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 ミックスマスター合体準備形態。
 前述の変形の他に、ミキサー上部のカバーのようになっているパーツを開いて後ろに移動させる事で、この形態になります。




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 スクラッパー合体準備形態(左)と、ハイタワー合体準備形態(右)。
 どちらも3本の爪が有るような形になります。




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 ロングハウル合体準備形態(右)と、ランページ合体準備形態(左)。
 どちらも膝を曲げたような形になります。




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 合体手順。
 始めに股関節部分になっているスカベンジャーのショベルアームにロングハウルとランページをそれぞれ合体させ、次に腕部分にスクラッパーとハイタワーを合体させ、最後にスカベンジャーの上部にミックスマスターを合体させます。




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 デバステーター前面。全高は約34cm、全幅は約33cmあり、実写映画シリーズのトイとしては最大級のボリュームとなっています。
 一部資料によれば、「デバステーター」とはサイバトロン星の赤道付近を吹き荒れる破壊的な強風の事で、このキャラクターの名はそこから由来しているとの事です。
 このトイは二足で自立しますが、アクションポーズを取らせる際には上半身の重量で倒れないよう注意する必要が有ります。なお、劇中のデバステーターは、設定に「本体重量が非常に重い為に二足で立てない」という設定が有る為に、四つん這いで立っています。




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 デバステーター後ろ。
 頭部や胴体は、合体前のミックスマスターやスカベンジャーがハッキリと分かるようになっています。股間にはスカベンジャーのショベルが付いていますが、劇中ではこの部分に鉄球の付いたクレーンが2個ぶら下がっており、シモンズはその部位を「タマタマ」と呼んでいました。




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 デバステーター頭部。
 フェイス部分は実写映画シリーズのキャラクターシリーズらしい独自のデザインとなっており、フェイス部分以外はミックスマスターのミキサー部分が殆どそのまま残っています。海外版のフェイス部分はグレーの成型色にグリーンの塗装を一部に施しただけの物になっていましたが、日本版は劇中のイメージに近づける為に、更にレッドの塗装も施しています。




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 胸部中央にはペダル式のスイッチが有ります。
 これを下に押し下げる事で、後述の「メックアライヴ機構」が発動します。




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 前述のスイッチを押し下げる事で「メックアライヴ機構」が発動します。
 頭部が上を向いて口を開き、それに連動して頭部の一部パーツも可動し、上を向き切ったところでサウンドギミックが発動し、同時に目と口内が発光します。発動させる毎に、6種類の異なる台詞を喋ります。
 このギミックはミックスマスターの角度の影響を受けるらしく、確実に発動させる場合には、本体を床に対して平行にすると良いようです。
 喋る台詞は以下の通りで、番号順に繰り返します。
 1.「DEVASTATOR!」
 2.「Fufufuhahahahahaha!(笑い声)」
 3.「ガン、ガシャーン!(激突音)」
 4.「ギュイーン、ガシャン!(開口時の効果音)」
 5.「Yaa! Ha! Ha!(攻撃+笑い?)」
 6.「ギューン、ガシャッ、ガシャン!(閉口時の効果音)」





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 前述のスイッチを目一杯押し込み、後頭部近辺で「カチッ」とスイッチの入ったような音が鳴ったら、そのまま押しっ放しにする事で、「ギュイーン(開口時の効果音)→ガーーーー(バキューム音)」とサウンドが鳴り、サウンドに連動して目や口内が発光します。
 劇中でも様々な物を吸い込むシーンが非常に強いインパクトを与えたこの口による吸い込みは、パッケージの説明では「ヴォーテクス・グラインダー(VORTEX GRINDER)」という名称が付けられています。
 このサウンドギミック発動後、2回毎に1回、最後に「Crush AUTOBOTS!(訳:オートボット共を潰してやる!)」という台詞を喋ります。




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 開口ギミックを横から見た写真。
 前述のメックアライブ機構発動の際に、開口サウンドが鳴っている途中でスイッチを戻すと、開口サウンド後にバキューム音が鳴らず、発動させる毎に様々な異なる台詞を喋ります。
 喋る台詞は以下の通りで、番号順に繰り返します。
 1.「I am DEVASTATOR!(訳:俺はデバステーターだ!)」
   ※2回毎に1回、台詞が「I am DECEPTICON!(訳:俺はディセプティコンだ!)」に変わります。
 2.「DEVASTATOR destroy!(訳:デバステーターは破壊する!)」
   ※2回毎に1回、台詞が「DEVASTATOR destroy AUTOBOTS!(訳:デバステーターはオートボット共を破壊する!)」に
    変わります。
 3.「Fufufuhahahahahaha!(笑い声)」
 4.「Yaa! Ha! Ha!(攻撃+笑い?)」  ※2回毎に1回、台詞が「Yaa! Ha! Ha! AUTOBOTS!」に変わります。
 5.「Destroy!(訳:破壊する!)」  ※2回毎に1回入ります。
 6.「Fufufuhahahahahaha!(笑い声)」  ※2回毎に1回入ります。





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 開口は大きく、また本体サイズの大きさも相俟って、EZコレクションのサイズのトイなら飲み込んでしまう事が出来ます。
 劇中ではマッドフラップを吸い込んでいましたが、マッドフラップは口の中で飲み込まれる前に顔面を裏側から破壊して脱出しました。
 管理人はEZコレクション版マッドフラップを持っていない為、写真では同シリーズのオプティマスプライムを使用しています。




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 後頭部は開く事が出来ます。
 ミックスマスターの運転席の後部の、多数の円状のディテールが施されている部分はスピーカーになっており、ここからサウンドが鳴ります。




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 スクラッパーとハイタワーを入れ替えた状態。
 スクラッパーとハイタワーの合体ジョイントは共通している為、このような組み替えも可能です。脚部分(ロングハウル&ランページ)もジョイントが共通している為に交換が可能ですが、脚が後ろを向いてしまいます。




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 アクションポーズの一例その1。
 劇中のように四つん這いにする事は出来ませんが、頑張れば両腕を突いたように見せる事も出来ます。




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 アクションポーズの一例その2。
 基本となる立ちポーズの場合には本体のバランスが取れて自立している為、腕を自由に動かせます。




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 主である「RD-01 メガトロン」と。
 メガトロンも大型のトイですが、デバステーターの方が圧倒的に大きいです。




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 「RA-13 ジェットファイアー」と合体した「RA-01 オプティマスプライム」と。
 合体したオプティマスプライムはメガトロンを上回るサイズとなりますが、それでもデバステーターの方がボリュームが有ります。
 海外版トイに同梱されている、デバステーターを紹介した商品紹介の一部のチラシでは「デバステーターを倒せるのはジェットファイアーと合体したオプティマスプライムだけだ!」という、ライバル設定を付けるかのような文言が入っており、国内版のこのトイに入っていたパンフレットにも「対決」の文字が入っているものが有ります。しかしながら、劇中ではデバステーターとオプティマスプライムが対決する事は有りませんでした。




 以上、RD-16 デバステーターでした。

 「リベンジ」のトイシリーズの展開開始前後から話題を集め、満を持して発売となったこのトイですが、大型トイの割に各ビークルの変形機構はシンプルで、恐らく子供でも難しくないと思われる変形機構になっています。当初は「これだけの大型トイなのだからロボットモードに変形しても良いんじゃないか?」と思っていたのですが、開発時に合体形態時に崩れにくくする事や変形機構を複雑にしない事を考えていたのであれば、このやり方はベストだったのではないかと思います。
 サウンドギミックも思っていた以上に多数のサウンドが搭載されており、個人的には大満足です。ただ残念なのは、そのサウンドが、特にミックスマスターのビークル形態時に振動で暴発してしまう点です。これについてはON/OFFスイッチを付けて暴発を極力避けられるようにしておけば、もっと良かったと思います。
 変形を含む遊び易さ、充実のライト&サウンドギミック、圧倒的なボリューム感の3拍子で、十分楽しめるトイになっていると思います。サイズが非常に大きい為、購入する際には、事前にディスプレイの為の十分なスペースも確保しておく事をオススメします。