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 今回のリニューアルレビュー記事は、2009年に海外で発売された「TRANSFORMERS UNIVERSE(トランスフォーマー ユニバース)」版の「HOT SHOT(ホットショット、日本名:ホットロッド)」を再掲載します。
 ホットロッドは、2002年より展開を開始した「TRANSFORMERS ARMADA(邦題:超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説)」に登場したキャラクターで、このトイは同作品に登場したキャラクターの中では最初のリメイク商品となりました。イエローのスポーツカーに変形する点やパートナーマイクロンが付属している点はリメイク元のトイと同じですが、本体はエボリューションギミックをオミットして可動範囲の拡大を図っています。このトイの最大の欠点は武器が付属していない点ですが、このトイの日本版の「サイバトロンホットロッド」にはエフェクトパーツを兼ねた武器を付属させる事で欠点を補っていました。
 Transformers Collectors' Clubの2010年度の無料配布トイとなった「DION(ダイオン)」は、このトイの仕様変更品です。ダイオンはこのトイの日本版を仕様変更した為、このトイに付属していない武器が付属しました。

関連記事:Transformers Collectors' Club限定「DION」レビュー(再掲載版)(2010年10月20日更新)

※本レビュー記事は、2009年4月18日に旧ホームページに掲載したレビューに一部加筆・修正等を加え再掲載したものです。


※写真をクリックすると元のサイズで表示されます。

■キャラクター設定
 「HOT SHOT(ホットショット、日本名:ホットロッド)」は、「TRANSFORMERS ARMADA(トランスフォーマー アルマダ、邦題:超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説))」に登場したキャラクターです。
 アニメでは、「サイバトロンの若き戦士」という設定で登場しました。また、リーダーとなる資質も備えており、コンボイの死後から復活までの間には総司令官としてサイバトロンを指揮し、ユニクロンとの最終決戦の際にはユニクロン内部に突入したコンボイとメガトロンに代わってサイバトロン・デストロン連合軍を指揮しました。

■トイ概要
 このトイは2009年3月頃に、海外でハズブロ(HASBRO)より発売されました。2002年に発売された同キャラクターのトイを基に、当時の商品の方向性の関係で出来なかった「フリーポーザブル」と「プロポーション」に重きを置いた仕様になっています。
 日本では、「変形!ヘンケイ!トランスフォーマー」シリーズの「C-17 ホットロッド」として、カラーリング変更やメッキパーツの採用等、一部仕様を変更して同月にタカラトミーより発売されました。




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 パッケージアート(表)。パッケージのサイズは縦約30.5cm×横約19.5cm×奥行約8cmで、同時期の「ユニバース」シリーズのデラックス・クラス(DELUXE CLASS)のトイとしては標準的なサイズです。
 海外版のトランスフォーマートイのブリスターパッケージは厚紙に直接貼り付けるのが定番ですが、このパッケージは上部のみがその形になっています。
 パッケージの名前が書かれた部分の下に「with mini-con JOLT!」と書かれており、「MINI-CON(ミニコン、日本名:マイクロン」)」の「JOLT(ジョルト、日本名:同じ)」が一緒に入っているという内容の記載が有ります。




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 パッケージアート(裏)。テックスペックや各種ギミックが紹介されています。
 左下の登場作品に関する記載は、このトイで初めて「アルマダ(ARMADA)」が記載されました。「マイクロン伝説」が日本で本格的に展開を開始したのは2003年でしたが、海外では若干早く開始していた為、シリーズ展開の年代には「'02」が含まれています。




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 ビークルモード。黄色いスポーツカーに変形します。
 形状やカラーリングは、TVアニメ本放送当時に発売された同キャラクターのトイ(以下「リメイク元)と、ほぼ同じになっています。リメイク元ではボンネットの部分にあるエンジンは取り外しが可能で武器(銃)にもなりましたが、このトイではオミットされています。




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 後部ナンバープレートには、「JAAM」の文字が記載されています。
 これは、当時非常に有名だった、アルマダのコミックの中のホットロッドの台詞をファンが改竄したというギャグに由来する愛称です。アンオフィシャルなネタを採用しており、非常にマニアックです。




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 ロボットモード。全高は約15cmほどあり、このシリーズのデラックス・クラスのトイとしては標準的な大きさです。
 リメイク元はエボリューションギミックや子供の遊び易さを重視した結果、プロポーションにも難が生じていましたが、このトイではその点が大幅に改善されて良くなっています。TVアニメでのプロポーションよりも少しマッシブにデザインされており、TVアニメ放送当時にドリームウェーブ社(DREAMWAVE、現在は廃業)が出版していたコミック版のデザインに近いです。




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 ロボットモード頭部。
 デザインはリメイク元と同じで、バイザーが上下に可動する点も同じですが、リメイク元よりも良いデザインに造り直されています。




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 前腕の側部には穴が有ります。
 説明書にはこの穴を使用したギミックは特に記載されておらず、単なるデザインと思われます。しかしながら、日本版ではこの部分にオリジナルパーツの武器(ミサイルランチャー)を取り付けている写真が有りました。




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 左肩の上、ビークルモード時にはナンバープレートのすぐ上に位置する部分には、TVアニメ本放送当時の「アルマダ」シリーズでは標準ギミックであった、「マイクロンジョイント」が付いています。
 当時の「アルマダ」シリーズの商品は、ジョイントにマイクロンをセットする事で、武器等の出現やサウンドギミックの変化、ミサイル発射等のギミックが繰り出される「エボリューション」というギミックが標準装備されていました。このトイでは、商品の方向性が本放送当時のトイと違う為か、ジョイントが付けられているだけで、エボリューションギミックは有りません。




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 このトイも同シリーズの他のトイと同様に、フリーポーザブル仕様になっています。
 しかしながら、腕を動かす際に背部のパネルが干渉するのが難点です。




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 ホットロッドのパートナーマイクロンでさる「ジョルト」のビークルモード。
 リメイク元と同様に、赤いヘリコプターに変形します。しかしながら、変形機構は変更されています。
 本体底部分にマイクロンジョイント用の穴があり、そこに差し込む事で合体が出来ます。




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 ジョルトのロボットモード。
 リメイク元と同じ形に変形しますが、こちらもプロポーションが改善されています。脚部のカカトは本体後部の重量を支えるのに必要な設計がされていない為に、自立が出来ません。




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 ジョルトとエボリューション(合体)した状態。
 合体はビークルモードのジョルトをマイクロンジョイントにはめ込む、単純な合体機構です。リメイク元では、ジョルトを背部の腰のマイクロンジョイントにはめ込み、それを上方向にスライドさせる事で、タイヤがシャフトごと「ジャイアントバズーカ」に展開・変形すると共にミサイル発射まで行うギミックが搭載されていました。




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 ビークルモード時にもエボリューション出来ます。
 合体部分はリメイク元と同じですが、リメイク元に有ったマイクロンジョイントは無く、リアウイングにはめ込む形で合体させます。リメイク元では、ここからジョルトのプロペラを後に向ける事で「ターボモード」にする事が出来ましたが、このトイではオミットされています。




 以上、ユニバース版ホットロッドでした。

 「ビーストウォーズ」シリーズのトイに続いて、「アルマダ」からのラインナップとなったホットロッドですが、プロポーションの改善とフリーポーザブル仕様への変更を実現した一方で、リメイク元で搭載していたギミックが全てオミットされているだけでなく武器までオミットされており、非常に残念なものとなってしまっています。
 リメイク元とは異なる玩具デザインの方向性を持つトイとして比較用に購入してみるのは良いかと思いますが、このトイ単体で遊ぶのは難しいのではないかと思います。また、武器類が付属していない為、購入する際には武器が付属している日本版の購入をオススメします。



※上記のリンクは日本版のトイです。