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 今回のリニューアルレビュー記事は、2010年8月に開催された「キャラホビ2010」のタカラトミーブースで限定販売された、「SONS OF CYBERTRON」を再掲載します。
 2010年頃から、タカラトミーはトランスフォーマーの展示イベント内で、新商品の宣伝を兼ねたステージイベントを行うようになりました。「超ロボット生命体 トランスフォーマープライム」で「ホイルジャック」等を演じた「泰勇気」さんは、この頃からステージイベントの司会を毎回担当しています。また、最近のトランスフォーマーのアニメシリーズでは毎回プロデューサーを担当している、タカラトミーの「前田典秋」さんも、この頃から毎回ステージイベントに出演しています。
 東京おもちゃショーのタカラトミーブース内で行われるステージイベントの質は年々濃くなってきているようですが、その一方でトランスフォーマーを出展するイベントの絞り込みも行われているらしく、キャラホビにおけるトランスフォーマーの出展規模は、この年(2010年)以降大幅に縮小されています。

関連記事:「SONS OF CYBERTRON 司令官セット」レビュー(再掲載版)(2013年8月12日更新)

※本レビュー記事は、2010年9月5日に旧ホームページに掲載したレビューに一部加筆・修正等を加え再掲載したものです。


※写真をクリックすると、元のサイズで表示されます。

■「コンボイ」キャラクター設定
 「コンボイ」は、「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」、「トランスフォーマー・ザ・ムービー」、「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010」、「トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ」、「トランスフォーマー ザ・リバース(TRANSFORMERS THE REBIRTH)」に登場したキャラクターです。
 アニメでは、全てのシリーズにおいてサイバトロンの総司令官として登場し、サイバトロン戦士達を率いて戦いました。

■「ホットロディマス」キャラクター設定
 「ホットロディマス」は、「トランスフォーマー・ザ・ムービー」、「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010」、「トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ」、「トランスフォーマー ザ・リバース(TRANSFORMERS THE REBIRTH)」に登場したキャラクターです。
 アニメでは、「トランスフォーマー・ザ・ムービー」において、「サイバトロンの若き戦士」という設定で初登場し、マトリクスの力によって「ロディマスコンボイ」に転生しますが、マトリクスを外すと、元の姿であるホットロディマスに戻ります。

■トイ概要
 このトイは、2010年8月28日~29日の2日間に幕張メッセで開催された「キャラホビ2010」のタカラトミーブースにおいて、会場価格5,000円で限定販売されました。
 トイの内容は、海外において「CLASSICS(クラシックス)」シリーズの「THE ULTIMATE BATTLE(ジ・アルティメット・バトル)」セットの内の1体としてと販売されながらも日本での販売は行われなかった「OPTIMUS PRIME(オプティマスプライム)」と、日本で「変形!ヘンケイ!トランスフォーマー」の1体として販売された「C-05 ホットロディマス」(海外では「CLASSICS」シリーズの「RODIMUS(ロディマス)」として販売)の仕様変更品で、2体共、本体色をクリアーカラーをメインにしたカラーリングに変更した上でのセット商品となっています。
 このトイは、同年に日本で展開された「WELCOME TO TRANSFORMERS 2010キャンペーン」の対象商品で、キャンペーンポイントが1ポイント付いています。
 イベント終了後の2010年8月30日正午より、「トイホビーマーケット」でも、数量限定で通信販売が行われました。




■パッケージ

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 パッケージアート(表)。ボックスのサイズは縦約22cm×横約28cm×奥行約8.5cmとなっています。
 右上部分には「WELCOME TO TRANSFORMERS 2010キャンペーン」のシールが貼付されており、両横にはオプティマスプライムとロディマスの顔が半分ずつデザインされています。
 パッケージ表面は光沢のあるブラックがメインカラーとなっており、高級感漂う仕上がりになっています。




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 パッケージアート(裏)。
 オプティマスプライムとロディマスの目元のデザインを背景に、2体のトイのシルエットが印刷されています。




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 パッケージ表部分は、蓋になって開けるように作られています。開いた内側にはウィンドウが有り、中身が見えるようになっています。
 このウィンドウ部分と蓋の間には、ウィンドウ部分のブリスターを保護する為に、薄い紙が挟まれています。




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 パッケージ内側の蓋裏側には、タカラトミーからの購入者に向けたメッセージが記載されています。
 なお、このトイに入っているキャラクターの名称は海外での名称が使用されており、「コンボイ」は「オプティマスプライム(OPTIMUS PRIME)」、「ホットロディマス」は「ロディマス(RODIMUS)」となっています。




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 パッケージ内側の本体側。
 オプティマスプライムとロディマスがロボットモードの状態で並んで梱包されています。オプティマスプライムは銃を持った状態で梱包されているのに対して、ロディマスは銃を持たせない状態で梱包されています。




■オプティマスプライム

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 ビークルモード。トラックに変形します。
 過去に発売されたトイの多くに付属していたコンテナは、このトイには付属しておらず、代わりに砲台が付いています。




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 ビークルモードを斜め上から見た写真。
 車体側部にはオートボット(日本名:サイバトロン)のエンブレムがタンポ印刷されています。




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 車体後部の砲台は、回転と砲身の角度変更ができます。




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 「SONS OF CYBERTRON 司令官セット」に入っている「オプティマスプライム」のビークルモードとの比較。
 モチーフとなったキャラクターが同じ為、ビークルモードのデザインも似通ったものになっています。




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 ロボットモード。全高は約14cmあります。
 下半身の変形機構は「マスターピース」版の「MP-01 コンボイ」や、「ロボットマスターズ」版の「RM-01 G1コンボイ」と同様の、腰を180℃回転させて下半身を前に向ける変形方式を採用していると共に、手首は「RM-01 G1コンボイ」に似た変形機構となっており、近年発売されたコンボイのリメイク版トイの変形機構を踏襲しています。




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 ロボットモードのバストアップ。
 全体的なデザインはTVアニメ第1作に登場した「コンボイ」(以下「G1コンボイ」)に近いデザインではあるものの、変形機構の関係上必要なアレンジが加えられています。




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 可動範囲は、首、肩、肘、股関節、膝、足首が可動します。
 全身各所にボールジョイントを多用している事もあって広めの可動範囲を確保していますが、全体的に可動部の固さは緩めです。腰は可動しませんが、後述のパンチアクションギミックの関係で胸部が回転する為、腕を前に突き出したポージングも可能です。




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 後頭部には、最近のトランスフォーマートイではお馴染みの、目を発光させる為の集光装置が付いています。
 ここに光を当てる事で目を発光させる事が出来ますが、このトイは頭部全体がクリアーパーツ成型となっている為、頭部の他の部分も発光してしまいます。




 背部には、ブラックの突き出たボタンが有ります。
 これを押すと胸部から上の部分が回転し、連続して押す事で高速回転します。説明書では、このギミックは「パンチアクション」と記載されていますが、実際のアクションは、パンチとは大きく異なるものになっています。
※動画です。クリックすると動画が再生されます。




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 パンチアクション時に可動する胸部は、ボタンを押していなくても重力等の影響で少し動いてしまう場合が有ります。これを避ける為、ボタンにはロック機構が付いています。
 ボタンを手前に引っ張り、下のツメが見えればロックが掛かりますが、ロックの固さは緩めです。




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 ビークルモード時に車体後部に有る砲台は、ロボットモード時には変形して銃になります。
 変形機構は、折り畳まれている中央部分を展開するだけの、シンプルな構造です。




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 銃を持たせた状態。持たせ方は、グリップ部分を手首のピン穴にはめるだけです。
 この銃は、説明書には「武器」と記載されているだけで、名称設定は有りません。形状は、G1コンボイが使用していた「コンボイガン(レーザーライフル)」とは大きく異なるものになっています。




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 銃を装備したアクションポーズの一例。
 胸部の可動軸を使えば、銃を大きく前に突き出したポーズも可能です。




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 可動範囲の広さを活かして、アクションフィギュア用の台座を使用すれば、「トランスフォーマー ザ・ムービー」前半での、「The Touch」をBGMにデストロン兵士を次々と倒したアクションシーンの再現も可能です。
※「di:stage」を使用しています。




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 「SONS OF CYBERTRON 司令官セット」に入っている「オプティマスプライム」のロボットモードとの比較。
 デザインの基になったキャラクターやパンチアクション等、共通する部分は多いですが、トイのデザインやボリュームは大きく異なっています。




■ロディマス

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 ビークルモード。スーパーカーに変形します。
 全体的なデザインは、「トランスフォーマー ザ・ムービー」等に登場した「ホットロディマス」(以下「G1ロディマス」)に似たデザインになっています。
 なお、ロディマスの正式な海外名は「HOT ROD(ホットロッド)」ですが、近年、海外では商標上の関係でこの名称が使用出来ない為、近年の復刻版トイやリメイク版トイでは、「RODIMUS」か、もしくはそれを含む名称の商品名で販売されています。




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 ビークルモードを斜め上から見た写真。
 G1ロディマスと同様に、ファイヤーパターン、ゴールドのリアウイング、車体側部の三連排気筒が特徴的です。
 車体後部からは炎のエフェクトパーツが出ており、このビークルのスピードの速さを物語っています。




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 車体後部のウイング部分周辺のパーツを前に倒す事で、「アタックモード」に変形します。




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 「SONS OF CYBERTRON 司令官セット」に入っている「ロディマス」のビークルモードとの比較。
 こちらもオプティマスプライムと同様にモチーフとなったキャラクターが共通している為、ビークルモードのデザインも似通ったものになっています。




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 ロボットモード。頭頂高は約13.5cm、全高は約14cmあります。
 変形前後のパーツの配置はG1ロディマスに似ています。ロディマスの方がオプティマスプライムよりもクリアーパーツを多めに使用しています。




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 ロボットモードのバストアップ。
 頭部のデザインもG1ロディマスを意識したデザインになっています。1986年頃に発売されたG1ロディマスのトイでは、ビークルモード時にボンネットに有るエンジンが後頭部になっていましたが、このトイのエンジンはボンネットから動かずに胸部の一部となります。




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 可動範囲は、首、肩、肘、股関節、膝が可動します。
 可動箇所はオプティマスプライムよりも少ないです。肩の可動範囲はあまり広くなく、また全体的に可動箇所が固めになっており、動かしづらいのが難点です。




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 ロディマスもオプティマスプライムと同様に、後頭部に目を発光させる為の集光装置が付いています。
 ここに光を当てる事で目を発光させる事が出来ますが、成型色か構造が原因なのか、光を当てても発光している様子は見えにくいです。




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 左腕には、「レーザーチェーンソー」が内蔵されています。
 この武器は、「トランスフォーマー ザ・ムービー」の劇中においてG1ロディマスが使用した回転ノコギリがモチーフになっているものと思われます。




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 手首を収納してレーザーチェーンソーを展開した状態。
 説明書には無い非公式の変形ですが、「トランスフォーマー ザ・ムービー」の劇中では、G1ロディマスは手首を収納すると共にその部分からレーザーチェーンソーを出すという、コンボイの「エナジーアックス」等と同様の出し方をしていました。




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 ビークルモード時に車体後部のブースターになっている部分は、ロボットモード時には分離してロディマスの主力武器である「フォトンレーザー」になります。また、炎のエフェクトパーツはそのままミサイルになります。
 ミサイルの成型色は、過去に販売された「CLASSICS」版や「変形!ヘンケイ!」版等ではブルーもしくはクリアーブルーで成型・塗装されていましたが、このトイではクリアーレッド成型になっています。




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 フォトンレーザーには本体上部にスイッチが有り、これを押すとミサイルが発射されます。




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 右手にフォトンレーザーを装備し、左腕はレーザーチェーンソーを展開した、フル装備状態。
 説明書では、この状態がロボットモードの完成状態とされています。




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 「SONS OF CYBBERTRON 司令官セット」に入っている「ロディマス」のロボットモードとの比較。
 デザインの基になったキャラクターが同じ為、各所に似た部分が多数有りますが、デザインの方向性の違いにより、シルエットは大きく異なっています。




■その他

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 2体揃い踏み。
 オプティマスプライムは、「~2010」の最終話において宇宙ペストの脅威から宇宙を救い、ロディマスは「~ザ・ムービー」の終盤において、「ユニクロン」の脅威から宇宙を救いました。その意味では、この2人は宇宙を救う為に生まれた「SONS OF CYBERTRON(サイバトロン星の息子達)」と言えるかもしれません…。




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 このトイが販売された「キャラホビ2010」のタカラトミーブースの様子。
 タカラトミーブースはトランスフォーマー関連のみの展示となっており、発売予定の新商品のサンプルの展示や、このイベントの少し前に上海で開催された「CYBERTRON CON(サイバトロンコン)」での、日本のタカラトミーの出展の様子を再現した展示スペース等が有りました。また、13時30分からは、「マスターピース ロディマスコンボイ」の仕様等の全容を公開する発表会が開催されました。




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 キャラホビ2010のタカラトミーブースにて13時30分より開催された、「マスターピース ロディマスコンボイ発表会」の様子。
 声優の泰勇気さんを司会に、タカラトミーのトランスフォーマー担当で「トランスフォーマー アニメイテッド」のプロデューサーも務める前田氏と、トランスフォーマーのデザイン担当者の小林氏が登壇し、発売予定の「マスターピース ロディマスコンボイ」のギミック等の詳細な仕様について、試作品や映像を交えた発表がされました。
 なお、「マスターピース ロディマスコンボイ」のギミックに関する発表は、このイベントが世界初でした。




 以上、キャラホビ2010限定SONS OF CYBERTRONでした。

 発売年の2010年にちなんだキャンペーンの商品の内の1つとして発売されたこのトイは、高級感の漂うボックスとクリアー成型仕様の本体カラーにより、パッケージの蓋裏側に記載されている「モニュメントアイテム」に相応しい仕様になっています。
 トイ自体の出来は、オプティマスプライムについては管理人は以前海外版を手に取った事があるのですが、その時の物に比べるとパンチアクションのロック機構が甘くなっているように感じられました。パンチアクション自体は少々意味不明な部分が有るものの(笑)、単純な操作で回転し続けるギミックは、今手に取ってみても面白いと思います。
 また、今回初めて手に取ったロディマスは、エフェクトパーツをミサイルにしたり、「~ザ・ムービー」でも使われてた事で印象深い「レーザーチェーンソー」が展開するギミックが内蔵されていたりと、デラックスサイズでありながらも、大人のトランスフォーマーファンにも楽しめる内容になっていると思います。しかしながら、パーツ素材の関係なのか関節が硬くなっており、動かしづらいのが難点です。
 そして、このトイのキャラクター名ですが、何故か名称は海外版の名称を使用しています。「2010は日本だけの楽しみ」とタカラトミー側からも公式にアナウンスされている(実際のところ、海外でも「2010」にちなんだトイが販売されてはいるのですが)だけに、ここも日本独自の名称で通して欲しかったとは思うのですが、海外版準拠の名称の使用は、もしかするとタカラトミーの、今後のトランスフォーマーに関する方針の一つなのかもしれません…。