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 「LIVE CIRCUS 2013+」まで、あと約1週間!!
 …なのですが、現在の管理人の脳内は、久々に再燃したガンプラ熱で「燃え上がれ、燃え上がれ、燃え上がれ、ガンプラー!」な状態です(笑)。
 そろそろライブ・ビューイングの予習を…と少し考えていたところ、奈々さんのブログ記事によれば15日からリハーサルが開始したそうです。セットリストは「改めて夏のツアーのセットリストを見直しつつ、台湾公演ならではのモノも取り入れたい」との事で、どうやら今年の夏のツアー(LIVE CIRCUS)をベースにしつつ、一部の楽曲を入れ替えしたものになりそうです。個人的には、今年の夏のツアーでセットリスト入りした楽曲と、新曲にもかかわらずツアーで歌われなかった「ドラマティックラブ」、そしてツアー後にリリースされた「革命デュアリズム」を聴いておけば、8割は予習が完了するだろう…という、甘い予測を立てていたりします(笑)。
 そして一方ガンプラは、予約していた「ビルドンダムMk-II 」が、昨日到着しました! そして今週中には、これまた予約していたHGUC版「ヴィクトリーガンダム」も発売されるので、ライブ・ビューイング直前までガンプラ作りに明け暮れる事になりそうなのですが、製作中の作業用BGMは奈々ソンにしようと思います(笑)。

 さて、ここから本題。
 今回のレビュー記事は、「HG BUILD FIGHTERS」の「003 ガンダムX魔王」を紹介します。以前のレビュー記事でも少し書いたのですが、塗装やスミ入れを含めた製作期間は約4日間で、トータルでの製作時間は約18時間でした。

関連記事:
 ・HG AFTER WAR「163 ガンダムダブルエックス」レビュー(2013年11月5日更新)
 ・HG BUILD FIGHTERS「001 ビルドストライクガンダム フルパッケージ」レビュー(2013年10月17日更新)
 ・HG AFTER WAR「109 ガンダムX」レビュー(再掲載版)(2012年12月20日更新)


※写真をクリックすると、元のサイズで表示されます。
※写真のキットは、素組みした物に細かい塗装とスミ入れを施したものです。実際の商品とは仕様が異なります。


■作品概要 ~ガンダムビルドファイターズとは~
 「ガンダムビルドファイターズ」は、2013年10月7日よりテレビ東京系全国ネットで放送が開始された(本記事掲載時点において放送中)ロボットアニメで、「機動戦士ガンダム」シリーズのTVアニメの1つです。また、放送日の21時からは、公式サイト等において1週間限定の動画配信も行われています。
 物語は、ガンダムシリーズのプラモデル=「ガンプラ」を使用したバトルゲームである「ガンプラバトル」が流行している近未来の日本を舞台に、優れたガンプラ製作技術を持つ少年「イオリ・セイ」と、天性のガンプラ操縦技術を持つ謎の少年「レイジ」が、コンビを組んでガンプラバトルの世界大会での優勝を目指します。
 本作は、ガンダムシリーズの定番である「戦記もの」ではなく、ガンプラが物語の中心となっています。劇中では、既存のガンダムシリーズのアニメ作品に登場したモビルスーツ(以下「MS」)がガンプラとして戦うだけでなく、これまでに発売されたガンプラのパッケージも多数登場しています。

■キット概要
 このキットは、2013年11月9日にバンダイよりメーカー希望小売価格1,890円(税込)で発売されました。「ガンダムビルドファイターズ」のオリジナルMSをプラキット化する「HG BUILD FIGHTERS」シリーズの第3弾キットです。
 キットの内容は、京都出身のビルダー「ヤサカ・マオ」が製作し操縦する「ガンダムX魔王」を、「HG AFTER WAR」の「109 ガンダムX」(以下「HGAW版ガンダムX」)の一部パーツを流用しつつ立体化しています。ガンプラの定番である全身フル可動とプロポーションの両立を図っている他に、付属している武器で劇中の様々なアクションポーズを再現する事が出来ます。




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 パッケージ表面。パッケージは厚紙製のボックスに厚紙製のフタをする、ガンプラのパッケージでは定番の仕様です。
 ボックスのサイズは縦約19cm×横約30cm×奥行約6.5cmで、同じ価格帯の「HG」シリーズのパッケージとしては標準的なサイズです。イラストは、「ハイパーサテライトキャノン」を展開して砲撃するガンダムX魔王が描かれており、またその背景には、その砲撃を回避する「ビルドストライクガンダム」が描かれています。




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 パッケージ側面。
 作品や機体の解説の他に、付属している武器等の解説文も有ります。




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 ガンプラの説明書には、パッケージ側面よりも詳しい機体解説やキャラクター紹介が掲載されているのが定番ですが、それは本キットの説明書でも同様となっています。
 ガンダムX魔王の機体解説、装備解説、ヤサカ・マオのキャラクター紹介、ガンダムX魔王の基になった「ガンダムX」の紹介、そしてガンダムX魔王の装備に関連して「戦略兵器」と「汎用的装備」の解説と、その代表的なMSの紹介もしています。また、組み立ての際のワンポイントテクニックとして、シールのキレイな貼り方を紹介しています。




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 本キットに付属しているシール。
 シールのナンバーは38番まで有ります。シールはリフレクター、エネルギーコンダクター、機体各所のセンサー部とライトグレー部分、「シールドバスターライフル」のシールド部分に貼付しますが、貼付面積はリフレクターに貼付するものが圧倒的に広いです。
 本記事の写真のキットはシールを一切使用しておらず、全て塗装で仕上げています。




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 ガンダムX魔王本体前面。頭頂高は約12.5cm、全高は約16.5cmあります。
 胴体をはじめとして大部分のパーツがHGAW版ガンダムXと同型のパーツですが、各所のパーツを変更・追加しています。HGAW版ガンダムXから流用したパーツの内、ブルーのパーツは成型色の色味が大きく変更されています。
 このキットのスケールは1/144とされていますが、これはMSとしての設定上のサイズに対してのスケールです。劇中でガンプラとして登場するガンダムX魔王は、このキットにほぼ近いサイズで描かれています。




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 ガンダムX魔王本体後ろ。
 非常に長いハイパーサテライトキャノンの砲身と、V字型に畳まれているリフレクターが特徴的です。
 なお、本記事の写真のキットは、色が足りない部分を「ガンダムマーカー」で足すと共に、スミ入れを行っています。また、ゲート痕にも成型色に近い色で塗装を施しています。カラーレシピは以下の通りです。
※塗装
 ・レッド … ガンダムレッド
 ・ブルー … ガンダムブルー(約80%)+ガンダムホワイト(約20%)
 ・イエロー … ガンダムイエロー
 ・グレー … ガンダムグレー
 ・ライトグレー … ガンダムホワイト(約60%)+ガンダムメカグレー(約30%)+ガンダムブルー(約10%)
 ・パープル … ガンダムメカグレー
 ・ブラック(スカート裏) … ガンダムブラック
 ・ブラック(シールドバスターライフル) … ガンダムブラック(50%)+ガンダムグレー(50%)
 ・カメラ部分 … ガンダムアイグリーン
 ・シルバー … ガンダムシルバー

※スミ入れ
 ・ホワイト部分、ホワイトとライトグレーの境界 … スミ入れ用<グレー>
 ・ブルー部分、グレー部分、異なる色のパーツの境界 … スミ入れ用<ブラック> & スミ入れふでペン<ブラック>
 ・レッド部分 … スミ入れ用<ブラウン>





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 バストアップ。
 頭部は完全新規で造られており、ガンダムXのデザインを踏襲しつつも独自のデザインとなっています。額のブレードアンテナはガンダムXの形状から大きく変更されており、「X」の字に近い形状になっています。




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 腕と脚は、大部分がHGAW版ガンダムXと同型のパーツを使用していますが、腕は前腕部分に新規パーツが追加されており、また脚はスネ部分に新規パーツが追加されています。パープル成型のエネルギーコンダクターはHGAW版ガンダムXにも有ったパーツですが、新規パーツの追加に伴って、配置が本来の位置から変更されています。
 サイドスカートの形状や成型色はHGAW版ガンダムXから変更されていませんが、前後が逆に変更されています。




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 バックパックは、HGAW版ガンダムXと同型のバックパックに追加パーツを取り付ける形で組み立てます。
 リフレクター基部はABS樹脂製で、グレー成型のパーツとなっています。この部分の色の設定はホワイトとなっていますが、塗装した場合に可動に支障が出る恐れが有る事と未塗装でも違和感が無い事から、ホワイトの塗装は行っていません。




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 ハイパーサテライトキャノンの砲身は、アームによってバックパックに接続されています。長い2つのブロックには、それぞれにツメとツメ穴が有り、折り畳んだ状態で固定する事も可能です。
 アームはガンダムXのそれよりも長いものになっているだけでなくフレキシブルに可動する為、アクションポーズに応じて様々な形にする事が可能です。




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 ガンダムX魔王本体の可動は、首、肩、二の腕、肘、手首、腰、股関節、膝、足首と、ウイング部分の付け根が可動します。また、スカートは脚部の可動を妨げないように、ある程度可動します。
 近年のガンプラでは肘や膝が180°近くまで可動しますが、このキットはそこまでは可動しません。これは、HGAW版ガンダムXが発売された2010年当時のHGシリーズのガンプラとしては標準的な仕様でした。




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 腹部のレッドとブルーのパーツは内部でボールジョイントによる接続がされており、これにより胸を反らしたポーズを取る事も可能になっています。
 胸部中央に有るマイクロウェーブ受信部はクリアーグリーン成型となっています。説明書では、内側に23番のシールを貼付するよう指示がされていますが、写真のキットではシール貼付を行わずにガンダムアイグリーンで塗装しています。




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 付属品一式。
 「シールドバスターライフル」はHGAW版ガンダムXのものと同型で、シールド形態とライフル形態がそれぞれ付属しています。その他には「大型ビームソード」と「ビームサーベル」の刃、「バルカンポッド」、「ミサイルポッド」が付属しています。また、交換用手首はハイパーサテライトキャノンの保持に対応した手首と平手が、どちらも左手のみ付属しています。
 シールドバスターライフルとバルカンポッドと大型ビームソードの刃はHGAW版ガンダムXと同型のパーツですが、それ以外は新規に造られています。




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 シールドバスターライフル(ライフル形態)、バルカンポッド、ミサイルポッドを装備した状態。
 肩と脚側面のエネルギーコンダクターは開閉が可能になっており、その中にはピンが付いています。ピンはバルカンポッドとミサイルポッドのピン受け穴に共通した径となっており、4ヶ所全てがバルカンポッドとミサイルポッドを取り付けられるようになってます。




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 ビームサーベルと大型ビームソードを装備。
 ガンダムXは大型ビームソードを1基しか装備していませんでしたが、ガンダムX魔王は更にビームサーベルも装備されている事で、二刀流が可能になっています。




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 シールドバスターライフルを両手に装備。
 シールドバスターライフルはどちらの手にも持たせる事が可能であるだけでなく、共通して使用するパーツが無い為、このような装備も可能になっています。HGAW版ガンダムXではライフル形態の一部パーツを折り畳んでバックパックにマウントする事が出来るようになっていましたが、このキットではバックパック側の部分が別の用途に使用されてしまっている為、マウントが出来なくなってしまっています。




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 フル装備状態。左手にシールドバスターライフルを装備し、右肩にバルカンポッド、右脚にミサイルポッドを取り付けています。
 ハイパーサテライトキャノンの砲身を固定する部分は特に有りませんが、グリップを手に持たせる形で固定する事は可能です。




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 大型ビームソードを抜刀するアクションポーズの一例。
 初登場となった第5話「最強ビルダー」での戦闘シーンでは、このように大型ビームソードを抜刀するシーンが有りました。




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 ビームサーベルと平手を使用したアクションポーズの一例。
 左手が平手に交換可能になっている事で、取れるアクションポーズの幅が広がっています。




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 ハイパーサテライトキャノンの砲身をバックパック中央に移動させ、リフレクターを後方に展開する事で、ガンダムXの「ホバーリングモード」に似た形態にする事が出来ます。
 このキットはHGAW版ガンダムXと同じく、バンダイから発売されている「アクションベース」シリーズ(別売)に対応しており、これを使用する事で、飛行中のアクションポーズや宇宙空間でのアクションポーズも再現可能になっています。




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 前述の形態を後ろから見た写真。
 ハイパーサテライトキャノンの砲身がバックパック中央に付くよう、アームの形に注意する必要が有ります。




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 ハイパーサテライトキャノン砲撃モード。リフレクターを前面にむけて展開し、ハイパーサテライトキャノンの砲身は本体前面に出して砲身を伸ばすと共に両手で保持します。この際、左手は専用手首に差し替えた上で保持します。
 ハイパーサテライトキャノンの砲身は全長約16cmで、ガンダムX魔王本体の全高に匹敵する長さになります。砲身後部にグレー成型のパーツが追加されている為、HGAW版ガンダムXのサテライトキャノンよりも長い砲身となっています。
 設定では、このハイパーサテライトキャノンの強大な破壊力と、ビルダーであるヤサカ・マオの名前が、このMSの「魔王」という名称の由来とされています。




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 ハイパーサテライトキャノン砲撃モード後ろ。
 リフレクターはガンダムXのリフレクターと同様にX字に展開します。リフレクターは新規に造られたパーツで、HGAW版ガンダムXよりも若干大型化されています。




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 ハイパーサテライトキャノンはアームを動かす事で、ガンダムXのサテライトキャノンのような持たせ方をする事も可能です。
 HGAW版ガンダムXには平手が付属していなかった為に、劇中での砲撃シーンを完全再現する事が出来ませんでしたが、このキットには平手が付属している事で、ガンダムXのサテライトキャノン砲撃シーンに近いポージングが可能になっています。




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 「HG AFTER WAR」の「163 ガンダムダブルエックス」(以下「HGAW版ガンダムダブルエックス」)と。
 どちらもガンダムXをパワーアップさせた設定を持つMSですが、ガンダムダブルエックスは中枢部を除くほぼ全てが新しく建造された為にガンダムXの面影が殆ど残っておらず、それに対してガンダムX魔王はガンダムXの面影を残しつつパワーアップされています。
 ガンプラとしては、HGAW版ガンダムXはHGAW版ガンダムダブルエックスの発売より3年も前に発売された為、関節構造に大きな違いが有ります。その為、完全新規で作られたHGAW版ガンダムダブルエックスの方が、HGAW版ガンダムXの仕様変更品であるこのキットよりも広い可動範囲を有しています。




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 同シリーズの「001 ビルドストライクガンダム フルパッケージ」との対決をイメージしたアクションポーズの一例。
 イオリ・セイに会う為に京都からやってきたヤサカ・マオは、セイとお互いのガンプラを見せ合う勝負の中で脳内ガンプラバトルを展開しました。しかしながら、突如現れた「ラルさん」によって二人の脳内ガンプラバトルは中断され、勝負の行方は世界大会までお預けとなりました。




 以上、ガンダムX魔王でした。

 ネーミングから禍々しさを連想してしまいそうなこのMSですが、デザインや設定はガンダムXを単純にパワーアップさせた事がよく分かるものになっています。また、パーツ構成もHGAW版ガンダムXに追加パーツを付ける方式となっている部分が多く、ガンダムXとの比較でも楽しめるキットにもなっています。
 残念な点として挙げられるのは、デザインの関係上ハイパーサテライトキャノンの収納機構や固定機構が殆ど無くなってしまった点と、バックパックにシールドバスターライフルをマウント出来る機能が失われてしまった点です。ホビー雑誌等でのプロモデラーの作例では、改修の関係で一部ギミックをオミットしてしまう事は珍しくない
ですが、公式のキットで出す以上、この点は一工夫欲しかったと思います。
 可動は3年前のHGシリーズのガンプラとしては標準的な可動の為、現在のHGシリーズのガンプラに比べると劣ってはしまうのですが、元々それなりに広い可動範囲となっている為に、この点については気になりませんでした。
 既に発売されている同シリーズの「001 ビルドストライクガンダム フルパッケージ」も揃えれば、劇中での脳内ガンプラバトルを再現する遊びが出来ますが、既に発売されているHG AFTER WAR版のガンダムX、ガンダムXディバイダー、ガンダムダブルエックスを揃えれば、ガンダムXのバリエーションの一つとしても楽しめると思います。