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 昨日、Eテレで「iCarly(アイ・カーリー)」の最終回が放送され、約3年(再放送期間を含む)に及ぶ放送が終了しました!
 この番組は、管理人が奈々さんに本格的に注目し始めた頃に放送を開始した番組だった事や作品自体が楽しかった事もあって、本放送開始時から毎週欠かさずに観ていただけに、放送終了はやっぱり淋しいものがあります。・゚・(ノД`)・゚・。
 そしてそのiCarlyですが、来週からは「セレクション放送」として、日本語版の吹き替えを担当した4人の声優さんが選んだおすすめエピソードを放送します。第1回目となる来週は「小林沙苗」さんのおすすめエピソードが放送され、奈々さんのおすすめエピソードはその翌週(12月21日放送予定)に放送されます。また、セレクション放送終了後はアンコール放送(再放送)が開始されるとの事なので、また観直してみようと思います。

 さて、ここから本題。
 今回のレビューは、「HG UNIVERSAL CENTURY」の「165 ヴィクトリーガンダム」を紹介します。
 「機動戦士Vガンダム」は、本放送当時は管理人の実家ではテレビ朝日の地方局が無かった為に観れなかったのですが、数年前にDVDをレンタルして全話視聴しました。観ていた当時はヴィクトリーガンダムやV2ガンダムの分離変形機構等を利用した多彩な戦闘が魅力的で楽しく観ていたのですが、今になって改めて思い返してみると、これでもかというくらいのヘリ推し、バイク推し、そしてち●こ推し(笑)に、ギロチンで処刑されるオイ・ニュング伯爵や、首が吹っ飛んで死亡するウッソの母、生身の女戦士がビームサーベルで焼き殺される等、当時の製作現場の実情が垣間見える狂気を感じます(汗)。
 この作品が、現時点での宇宙世紀を舞台にしたガンダムのアニメ作品の時系列では最新となります。個人的には、これ以降の時系列のアニメ作品も観てみたいと密かに思っているのですが、今となっては多分もう無理でしょう(苦笑)。
 ではレビュー本文の前に、Vガンダムと言えばやっぱりコレ…「見てください!

関連記事:
 ・HG AFTER WAR「163 ガンダムダブルエックス」レビュー(2013年11月5日更新)
 ・「G10 ヒショウマル」レビュー(2013年9月25日更新)


※写真をクリックすると、元のサイズで表示されます。
※写真のキットは、素組みした物に細かい塗装とスミ入れを施したものです。実際の商品とは仕様が異なります。


■作品概要 ~機動戦士Vガンダムとは~
 「機動戦士V(ヴィクトリー)ガンダム」は、1993年4月~1994年3月にテレビ朝日系列で全51話が放送されたテレビアニメです。
 「機動戦士ガンダムF91」から30年後の宇宙世紀0153年の世界を舞台に、コロニーから地球へ勢力を拡大させつつある「ザンスカール帝国」と、それに抵抗するレジスタンス組織「リガ・ミリティア」の戦いを描きます。
 本作において「ヴィクトリーガンダム」は、リガ・ミリティアの新型モビルスーツ(以下「MS」)として登場します。劇中では複数機が生産されており、主人公「ウッソ・エヴィン」等が搭乗してザンスカール帝国のMSと戦いました。

■キット概要
 このキットは2013年11月21日頃にメーカー希望小売価格1,260円(税込)でバンダイより発売されました。
 「宇宙世紀」の時代を舞台にしたガンダム作品のモビルスーツをプラキット化した「HG UNIVERSAL CENTURY(ハイグレード ユニバーサルセンチュリー)」のキットの1体で、ヴィクトリーガンダムを1/144スケールで立体化しています。ガンプラの定番である全身フル可動とプロポーションの両立を図っている他に、劇中で使用した武器や、コクピットブロックが変形した戦闘機「コア・ファイター」が付属しています。




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 パッケージ表面。パッケージは厚紙製のボックスに厚紙製のフタをする、ガンプラのパッケージでは定番の仕様です。
 ボックスのサイズは縦約19cm×横約30cm×高さ約5.5cmで、同じ価格帯の「HG」シリーズのパッケージとしては標準的なサイズです。イラストはビームライフルを発射しようとしているヴィクトリーガンダムが描かれており、背景には複数の「ガンイージ」と「トムリアット」が交戦している戦闘シーンが描かれています。




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 パッケージ側面。
 付属品の紹介や機体解説を、写真と共に掲載しています。




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 ガンプラの説明書には、パッケージ側面よりも詳しい機体解説やキャラクター紹介が掲載されているのが定番ですが、それは本キットの説明書でも同様となっています。
 ヴィクトリーガンダムの機体や装備を解説したページの隣には「オールガンダムプロジェクト始動!!」として、オールガンダムプロジェクトの始動に伴って発売されたこのキットを含む3体のキットと、オールガンダムプロジェクト始動前に発売された5体のキットが紹介されています。これとは別にアクションポーズや可動範囲、カラーリングガイドを紹介したページには、劇中でのヴィクトリーガンダムの活躍について書かれた文章が掲載されていますが、その内容は第14話「ジブラルタル攻防」を中心にしたものになっています。




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 本キットに付属しているシール。
 シールのナンバーは7番まで有ります。成型色だけで設定色の大部分が再現されている為にシールの貼付面積は非常に少なく、ダクト部分とセンサー部分のみに貼付するシールしか有りません。
 本記事の写真のキットはシールを一切使用しておらず、全て塗装で仕上げています。




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 ヴィクトリーガンダム本体前面。全高は約12cmあります。
 前述の通り、成型色のみで設定色の大部分が再現されるようになっていますが、肘関節は摩擦が生じにくい特殊なプラパーツを使用している為に設定色(ホワイト)ではなくグレーになっています。この部分は塗装した場合に可動に支障が出る恐れが有る事と未塗装でも違和感が無い事から、ホワイトの塗装は行っていません。
 設定では、頭部と胴体になる「コア・ファイター」と、腕や胴体になる「トップ・リム」、下半身になる「ボトム・リム」の3つが合体してヴィクトリーガンダムとなりますが、このキットでは変形・合体機構は再現されていません。




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 ヴィクトリーガンダム本体後ろ。
 バックパックやリアスカートのバーニア部分は、グレー成型のパーツを使用する事で塗装をせずに設定色を再現出来るようになっています。
 なお、本記事の写真のキットは、色が足りない部分を「ガンダムマーカー」で足すと共に、スミ入れを行っています。また、ゲート痕にも成型色に近い色で塗装を施しています。カラーレシピは以下の通りです。
※塗装
 ・レッド … ガンダムレッド
 ・ブルー … ガンダムブルー(約50%)+ガンダムホワイト(約50%)
 ・グレー … ガンダムグレー
 ・ダークグレー … ファントムグレー
 ・ブラック … ガンダムブラック
 ・カメラ部分 … ガンダムアイグリーン

※スミ入れ
 ・ホワイト部分 … スミ入れ用<グレー>
 ・レッド部分 … スミ入れ用<ブラウン>
 ・ホワイト部分・レッド部分以外、異なる色のパーツの境界 … スミ入れ用<ブラック>





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 バストアップ。
 額のアンテナが「V」の字になっているのが特徴的です。アンテナの横にはヘッドバルカンが有り、これは劇中でも頻繁に使用されていました。




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 ヴィクトリーガンダム本体の可動は、首、肩、二の腕、肘、手首、腰、股関節、膝、足首が可動する、ガンプラとしては定番の可動範囲ですが、手首と二の腕以外の関節は2ヶ所以上の可動箇所が有り、非常に広い可動範囲となっています。
 肘は関節を軸に180°近くまで可動する為、写真のように肘を思い切り曲げたポーズも可能となっています。




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 腹部のパーツは内部でボールジョイントによる接続がされており、これにより胸を反らしたポーズを取る事も可能になっています。




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 足首のアーマーパーツはジョイントによる固定がされておらず、これにより足の動きに連動して動き易いようになっています。
 フクラハギに有るハードポイントは、単独で独立したパーツになっています。設定ではビームライフル等の様々な武器やパーツを取り付ける事が可能になっていましたが、このキットでは再現されていません。




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 スカートの内側に有る股関節ブロックは、グレーの関節部分にホワイトのパーツを被せる組み立て方式になっています。
 この部分はボトム・リムの機首部分でもある為、それを再現したものとなっています。




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 付属武器一式。
 ビームライフルが1丁、ビームサーベルの柄が2本、ビームサーベルの刃が2本、扇状に展開したビームサーベルの刃が1本、そしてビームシールドが付属しています。
 いずれの武器もヴィクトリーガンダムの主武装と言える武器です。




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 ビームライフルを装備。手の甲を取り外してグリップを挟み込むように持たせる、近年のガンプラでは定番の方式で持たせます。
 写真では右手に持たせていますが、左手に持たせる事も可能です。




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 ビームシールドを展開。前腕部分に有るレッドのパーツを引き出してその先端部分を一旦取り外し、クリアーパーツを挟むように付け直して取り付けます。写真では左腕から展開していますが、右腕からの展開を再現する事も可能です。
 劇中では、両腕のビームシールドを同時に展開しているシーンも有りました。




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 ビームサーベルを装備。柄が2本有る為、二刀流での装備も可能です。
 ビームサーベルの刃は選択式となっており、好きなものを柄に取り付けた上で持たせます。大出力での斬撃や防御が出来る扇状のビームサーベルは、本放送当時に発売された「機動戦士Vガンダム」のプラキットシリーズの中にも、付属している物が有りました。
 設定では、ビームサーベルの柄は前腕に収納出来るようになっていますが、このキットでは再現されていません。




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 このキットには、ヴィクトリーガンダムと同スケールの「コア・ファイター」も付属しています。
 コア・ファイターもヴィクトリーガンダムと同様に、成型色だけで設定色の大部分が再現されています。塗装色はヴィクトリーガンダム本体と同様ですが、キャノピー部分はヴィクトリーガンダム本体には無い色だった為、下記のカラーレシピで作った色で塗装しています。
 ・キャノピー部分 … 三国伝メタブルー(約50%)+ガンダムホワイト(約50%)





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 コア・ファイター底面。
 「アクションベース2」に対応した穴は開けられていない為、アクションベース2を使用して遊ぶには何らかの工夫が必要となります。




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 ヴィクトリーガンダム本体とコア・ファイター。
 同スケールの為、各部の共通しているパーツのサイズはほぼ同一となっています。また、アンテナ部分は同一のパーツが使用されています。




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 ここからは、アクションポーズや装備の一例を紹介。
 1枚目は、右手にビームライフルを持ち、左腕にビームシールドを展開して、説明書の表紙等に使用されている基本装備の見本写真を再現。劇中では、ビームシールドは使用時のみ展開する武装の為、この状態で立っているシーンは有りませんでした。




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 ヴィクトリーガンダム本体は「アクションベース2」に対応している為、アクションベース2を使用すれば、空中戦をイメージしたアクションポーズを取る事も可能です。
 ヴィクトリーガンダムは単独での飛行能力を有している為、劇中では空中戦を繰り広げるシーンが多く有りました。




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 右手にビームライフルを装備し、左手にビームサーベルを装備したアクションポーズの一例。
 ビームシールドを装備したMSはシールドを携行する必要が無い為、ヴィクトリーガンダム以外にもこのような装備で戦うMSが多く登場しています。




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 武器をフル装備した状態でのアクションポーズの一例。




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 TVアニメ本放送当時に発売された1/144スケールのプラキットのパッケージイラストを再現したアクションポーズ。
 TVアニメ本放送当時に発売された1/144スケールのプラキットには曲がったビームサーベルの刃が付属していましたが、このキットには付属しませんでした。




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 可動範囲の広さを活用すると共にアクションベース2を利用する事で、TVアニメのエンディングアニメーションでのポーズを再現する事も可能です。




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 「HG AFTER WAR」の「163 ガンダムダブルエックス」と。
 「機動戦士Vガンダム」の舞台となる宇宙世紀の世界では、宇宙世紀0120年頃からMSを小型高性能化する技術が登場した事で、それ以前のMSよりも小さいサイズとなっています。これは宇宙世紀以外の世界を舞台としたガンダム作品に登場するMSと比較しても小さく、本キットでもそれを再現した小さなサイズとなっています。




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 「参乗合体 トランスフォーマーGo!」の、「G10 ヒショウマル」と。
 ウッソ・エヴィン役を演じた「阪口大助」さんは、「機動戦士Vガンダム」が初主演作品となりました。その後も「あたしンち(ユズヒコ役)」や「銀魂(志村新八役)」等、多数のアニメに出演されていますが、トランスフォーマー作品の出演は「参乗合体 トランスフォーマーGo!(ヒショウマル役)」が初出演となります。





 前述の「中の人ネタ」と、ヴィクトリーガンダムの合体機構を活かして、管理人がツイッターに投稿したツイート。おかしいですよ、マーベットさん!(笑)




 以上、HG UNIVERSAL CENTURY版ヴィクトリーガンダムでした。

 1/144スケールのヴィクトリーガンダムのプラキットとしては初のリメイクとなったこのキットですが、元々カラーリングが複雑ではない事もあって、素組みだけでも設定色に近い色分けが再現されています。肘関節やコア・ファイターのキャノピー部分までは設定色どおりにはなっていませんが、そのままでもあまり違和感が無い事を考えれば、十分許容範囲内かと思います。
 しかしながら、「変形・合体機構をはじめとして、再現されていない部分が多い」「付属している武器・パーツが少ない」等、スケール的にやむを得ない部分も有るとはいえ、パーツの分割や可動以外では不満点の多いキットでもあります。それ故に価格が安いとは思いますが、個人的には、価格を少し上げてでも、「Vダッシュガンダム」も再現出来るパーツを付属する工夫をしてくれた方が嬉しかったです。
 「機動戦士Vガンダム」のMSのプラキットは、近年までリメイクの機会になかなか恵まれなかった為、作品に思い入れの有る人なら手に取ってみる価値は有るのではないかと思います。また、このキットは近年のHGシリーズの中では比較的シンプルで価格も安いキットなので、初めてHGシリーズを作る人にも向いているのではないかと思います。