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 昨日の「SUPERNAL LIBERTY」の記事に続いて、本日も更新です(笑)。
 3月まで仕事が繁忙期地獄だった事もあって更新が滞りがちだったのですが、4月になったと思ったら転職の求人に応募していた企業の書類選考が通ったとの事で、面接対策をした後に面接本番に臨んでいました。面接は実に約7年ぶりだったので、社会人やっててもやはり緊張してしまうもんですねぇ…(;´∀`) 現在はその結果待ちの状態なので、結果が出るまで暫くはゆっくり出来そうです。

 さて、ここから本題。
 今回のレビューは、「HG UNIVERSAL CENTURY」の「167 ガンダムF91」を紹介します。実は昨年末に実家で帰省していた時に完成させたのですが、レビューするのをすっかり忘れてました(苦笑)。
 「機動戦士ガンダムF91」が公開された時、管理人は小学生でした。その当時は映画館に映画を観に行く方法など知らなかった為、ガンダムF91の活躍は、「コミックボンボン」に全3話で掲載されたコミック版で知りました。映画は大分後にDVD等で観たのですが、コミック版は奇天烈な台詞回しのオンパレードな作品だった事を思い知らされました(笑)。
 「機動戦士ガンダムF91」が公開された頃は、SDガンダムがヒットしていた事も有って、当時最新だったガンダムF91は「千生将軍」「武者衛府弓銃壱」「灼騎士ガンダムF91」「キャプテンフォーミュラー91」と、多数のキャラクターのモチーフにされていました。

関連記事:
 ・HG UNIVERSAL CENTURY「169 V2ガンダム」レビュー(2014年2月9日更新)
 ・HG UNIVERSAL CENTURY「165 ヴィクトリーガンダム」レビュー(2013年12月8日更新)


※写真をクリックすると、元のサイズで表示されます。
※写真のキットは、素組みした物に細かい塗装とスミ入れを施したものです。実際の商品とは仕様が異なります。


■作品概要 ~機動戦士ガンダムF91とは~
 「機動戦士ガンダムF91(フォーミュラーナインティワン(エフキュウジュウイチ))」は、1991年3月16日に公開された劇場用アニメ映画で、「機動戦士ガンダム」シリーズの作品のつです。
 「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」から30年後の宇宙世紀0123年の世界を舞台に、ブッホ・コンツェルンの私兵組織「クロスボーン・バンガード」と地球連邦軍の戦いを描きます。
 本作において、「ガンダムF91」は、地球連邦軍の新型モビルスーツ(以下「MS」)として登場します。フロンティアⅣの学生であった主人公「シーブック・アノー」が搭乗し、クロスボーン・バンガードのMS等と戦いました。

■キット概要
 このキットは2013年11月21日頃にメーカー希望小売価格1,200円(税別)でバンダイより発売されました。
 「宇宙世紀」の時代を舞台にしたガンダム作品のモビルスーツをプラキット化した「HG UNIVERSAL CENTURY(ハイグレード ユニバーサルセンチュリー)」のキットの1体で、ガンダムF91を1/144スケールで立体化しています。ガンプラの定番である全身フル可動とプロポーションの両立を図っている他に、劇中で使用した武器も付属しています。




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 パッケージ表面。パッケージは厚紙製のボックスに厚紙製のフタをする、ガンプラのパッケージでは定番の仕様です。
 ボックスのサイズは縦約19cm×横約30cm×高さ約6cmで、同じ価格帯の「HG」シリーズのパッケージとしては標準的なサイズです。イラストはガンダムF91を含めて全体が映画終盤の戦闘シーンをイメージしたものになっており、背景には「ビギナ・ギナ」と「ラフレシア」が描かれています。




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 パッケージ側面。
 付属品の紹介や機体解説を、写真と共に掲載しています。




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 ガンプラの説明書には、パッケージ側面よりも詳しい機体解説やキャラクター紹介が掲載されているのが定番ですが、それは本キットの説明書でも同様となっています。
 ガンダムF91の機体や装備を解説したページが有る他に、アクションポーズや可動範囲、カラーリングガイドを紹介したページには、劇中でのガンダムF91の活躍について書かれた文章が掲載されていますが、その内容は映画終盤での「ラフレシア」との戦闘シーンを中心にしたものになっています。




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 本キットに付属しているシール。
 シールのナンバーは17番まで有ります。貼付面積が最も大きいのは15番~17番のシールで、これは「ヴェスバー」のカラーリングを再現する為のものです。また、7番~10番のシールは肩の「F91」のマーキングを再現する為のものになっています。カメラアイのシールが2枚付属していますが、これはフェイスパーツが2種類付属している事によるものです。
 本記事の写真のキットはシールを一切使用しておらず、全て塗装で仕上げています。




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 ガンダムF91本体前面。全高は約12cmあります。
 「機動戦士ガンダムF91」で登場するMSはコスト削減の関係から小型化が進んだという設定になっており、このガンダムF91は、それまでのMSに比べると小さいサイズになっています。映画が公開された当時、ガンダムF91のキットは1/100スケールと1/60スケールが発売されたものの、1/144スケールのキットは技術的な問題からか発売されず、このキットが初の1/144スケールのプラキットとなりました。
 成型色とシールで設定色の殆どが再現出来るようになっていますが、頭部のバルカンや胸部のメガマシンキャノン、左腕のビームシールド発生装置のオレンジは再現されていない為、再現する為には塗装する必要が有ります。




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 ガンダムF91本体後ろ。
 それまでのガンダムとは大きく異なる形状のバックパックと、その両横に有るヴェスバーが特徴的です。
 なお、本記事の写真のキットは、色が足りない部分を「ガンダムマーカー」で足すと共に、スミ入れを行っています。また、ゲート痕にも成型色に近い色で塗装を施しています。カラーレシピは以下の通りです。パッケージ見本写真のセンサー部は全てグリーン系のカラーで塗装されていましたが、本記事の写真のキットは映画でのカラーリングを基にブルー系のカラーで塗装しました。
※塗装
 ・レッド … ガンダムレッド
 ・ブルー … ガンダムブルー
 ・オレンジ … ガンダムイエロー(約85%)+ガンダムレッド(約15%)
 ・グレー … ガンダムグレー
 ・ダークグレー、装甲内側部分 … ファントムグレー
 ・センサー部分 … ガンダムブルー(約50%)+ガンダムホワイト(約50%)
 ・ビームライフルのセンサー部分 … ガンダムアイグリーン

※スミ入れ
 ・ホワイト部分(モールド部分) … スミ入れ用<グレー>
 ・ホワイト部分(モールドではない部分) … スミ入れペン SHARP
 ・レッド部分 … スミ入れ用<ブラウン>
 ・ホワイト部分・レッド部分以外、異なる色のパーツの境界 … スミ入れ用<ブラック>





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 バストアップ。
 頭部はガンダム系MS定番のデザインを踏襲している部分が多数有りますが、肩や胴体は、肩の「F91」のマーキングや特徴的な胴体デザイン等、このMS独特のデザインとなっています。




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 ガンダムF91本体の可動は、首、肩、二の腕、肘、手首、腰、股関節、膝、足首が可動する、ガンプラとしては定番の可動範囲ですが、手首と二の腕以外の関節は2ヶ所以上の可動箇所が有り、非常に広い可動範囲となっています。
 既存のHGオールガンダムプロジェクトのキットでは胴体に取り付ける肩関節のポリパーツは、このキットでは肩アーマー側に取り付けるようになっています。これにより、肩アーマーごと腕を大きく上げる事が出来るようになっているだけでなく、ヴェスバーを展開した際のアクションポーズの幅を広げています。




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 付属品一式。
 ビームライフル1丁、ビームサーベル2本の他に、ビームライフル用持ち手が左右とも付属しています。その他、展開状態のビームシールド、ビームランチャー、ビームランチャーマウント用パーツも付属しています。




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 右手にビームライフルを持ち、ビームシールドを展開した状態。
 ビームライフルは左右に持ち手が有る為、左手に持たせる事も可能です。ビームシールドは発生装置を丸ごと差し替えて展開状態を再現します。




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 ビームサーベルを装備した状態。通常の手首にそのまま持たせる、ガンプラでは定番の方式です。
 設定では、ビームサーベルのグリップはサイドスカートに収納されていますが、このキットではそこまで再現されてはいません。




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 ビームランチャーを装備した状態。こちらも通常の手首に持たせる方式となっています。
 グリップ部分は前方に45°くらいまで角度を動かす事が出来、ガンダムF91本体の可動を極力妨げないよう工夫されています。




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 ビームランチャーをマウントした状態。マウントは専用パーツを使用してリアスカートに行います。
 リアスカートの取り外したパーツはマウント専用パーツに取り付けるようになっており、マウント用ジョイントが中からせり出すイメージとなっています。




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 パッケージ写真の基本装備状態を再現。
 ビームランチャーをマウントするとヴェスバーを展開出来なくなってしまう為、展開する為には一度ビームランチャーを取り外す必要が有ります。




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 フクラハギのスラスターは展開が可能です。
 3つのスラスターはそれぞれが独立している為、個別に展開する必要が有ります。




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 ヴェスバー(V.S.B.R.)を展開した状態。砲身を前方に出すと共に伸ばしてグリップ部分を出し、それを手に持たせます。
 ヴェスバーは「Variable Speed Beam Rifle(可変速ビームライフル)」の略で、発射するビームの収束率や射出速度を調整する事が可能になっており、これによって対象物を貫通する為の様々なビームを発射出来るようになっています。
 ヴェスバーは、「機動戦士ガンダムF91」以降の時代が舞台となっている「機動戦士クロスボーン・ガンダム」や「機動戦士Vガンダム」にも登場しており、ガンダムF91登場以後も強力な兵器として認識されている事が窺えます。




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 ガンダムF91本体の差し替え用パーツ一式。
 差し替え用パーツはフェイスガードのオープン状態を再現する為の差し替え用フェイスパーツの他に、肩アーマーの放熱フィン展開状態を再現する為のパーツが付属しています。




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 差し替え用パーツを全て使用した状態。この状態が、所謂「最大稼動モード」です。
 ガンダムF91は最大稼動モードが発動すると、搭載されているバイオコンピューターを強制冷却する為に、肩の放熱フィンとフェイス部分のマスクを展開して強制冷却を行います。劇中でも行われているこの機能を、このキットではパーツの差し替えで再現しています。




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 フェイス部分のパーツは、ヘルメット部分を外した状態と同じ形状でデザインされている為、これにより、劇中でのバイオコンピューター換装シーンを再現する事も可能です。




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 ここからは、アクションポーズの一例を紹介。
 1枚目は、映画公開当時に発売された1/100スケールのキットのパッケージイラストを再現。このキットも近年のガンプラと同じく「アクションベース2」シリーズに対応している為、飛行しているアクションポーズを簡単に再現出来ます。




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 2枚目は、両手にビームサーベルを持ち、「バグ」との戦闘シーンを再現。
 クロスボーン・バンガードによってコロニー内に送り込まれた多数のバグを相手に、シーブックはビームサーベルを回転させると共にヴェスバーを(展開せずに)発砲し、多数のバグを撃破しました。




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 3枚目は、放熱フィンとフクラハギのスラスター、そして左右のヴェスバーを展開した状態でのアクションポーズ。
 ヴェスバーはアーム部分との間のジョイントに可動箇所が2ヶ所存在する為、様々な砲撃ポーズを取る事が出来ます。




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 4枚目は、最大稼動モードで「ラフレシア」との戦闘終盤をイメージしたアクションポーズ。
 最大稼動モードが発動したF91は、放熱作用によって機体表面の塗装が剥離して、多数の「質量を持った残像」を生み出します。ラフレシアとの戦闘ではこれによって鉄仮面(カロッゾ・ロナ)を撹乱し、最終的には残像に向かって撃った弾が自機のコックピットに当たって自滅するという形で決着しています。
 余談ですが、「ガンダムビルドファイターズ」に登場した「ガンダムF91イマジン」は、フェイスガードを展開した状態のマスクからビーム攻撃を繰り出していました。これは「機動戦士ガンダムF91」劇中での、残像の頭部をすり抜けてラフレシアのコックピットに直撃する弾を意識して作られたものと思われます。




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 同シリーズの「165 ヴィクトリーガンダム」「169 V2ガンダム」と。
 宇宙世紀0120年代に小型化されたMSは、その後も同じサイズ(全高約15m)のものが標準的なサイズとなりました。しかしながら、「機動戦士Vガンダム」以後に製作された、所謂「アナザーガンダム」の作品では、「機動武闘伝Gガンダム」「新機動戦記ガンダムW」で約16mの全高が標準的なサイズとなり、「機動新世紀ガンダムX」以降の作品(∀ガンダムを除く)では17m~18mが標準的なサイズとなっています。




 以上、HG UNIVERSAL CENTURY版ガンダムF91でした。

 HGオールガンダムプロジェクトの1体として初の1/144スケールのプラキットの発売が実現したガンダムF91ですが、近年の標準的なサイズのガンプラと比較すると小さめのサイズでありながらも、フェイスオープン、放熱フィン展開、ヴェスバー展開、脚部スラスター展開と、劇場公開当時に発売された1/100スケールのキットのギミックをしっかり詰め込んでおり、充実した内容になっています。また、ヴェスバーやビームランチャーにも本体の稼動を極力殺さない工夫がなされている事で様々なアクションポーズが取れるようになっており、この点も非常に良いと思っています。
 本記事掲載時点で「機動戦士ガンダムF91」に登場するMSをHGUC化したのはこのキットだけなので、「ビギナ・ギナ」や「ベルガ・ギロス」も、今後何らかの形でHGUC化してくれる事に期待したいです。