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 今更な話なのですが、記事の「カテゴリ」の中で、今まで単一になっていたガンプラのレビュー記事を、作品毎に分ける事にしました。
 理由についてもこれまた今更で、「ガンダムビルドファイターズ」放送開始以来ガンプラのレビュー記事が増えていて、更に最近ではイベント上映が有った事もあって「機動戦士ガンダムUC」のレビュー記事が増えている事、そして何より、現在まだ記事を書けずにストック状態になっているネタが結構有る事が理由です(苦笑)。
 取り敢えずは現在記事が増えつつある「ガンダムビルドファイターズ」と「機動戦士ガンダムUC」をそれぞれ単一のカテゴリに分けましたが、今後も記事が多くなった作品については、順次単一カテゴリに分けて行こうと思っています。

 さて、ここから本題。
 今回のレビューは、この記事を掲載した現在もイベント上映が開催中の「機動戦士ガンダムUC episode7『虹の彼方に』」のイベント上映の会場で販売されている、「HG UNIVERSAL CENTURY」の「ジュアッグ(ユニコーンVer.) 劇場限定クリアVer.」を紹介します。
 当初の予定では、イベント上映会場限定ガンプラは既に掲載した「ユニコーンガンダム2号機 バンシィ・ノルン(デストロイモード) 劇場限定NT-DクリアVer.」と「ユニコーンガンダム(デストロイモード) 劇場限定メッキフレーム/メカニカルクリアVer.」の2体だけ購入する予定だったのですが、観る回数が当初の予定よりも多くなったので、「折角だから、チケット1枚につき1体の週代わり限定ガンプラ購入権もしっかり利用しよう」と思い、購入してきました。
 ここ数年、管理人はモノアイ付きのモビルスーツのガンプラを作っておらず(記憶が正しければ、最後に作ったのはHGUC版ジ・O)、そろそろモノアイ付きのガンプラを何か作ろうと考えていたので、その意味では、このジュアッグは丁度良かったと思っています。

関連記事:
 ・「SD ユニコーンガンダム グリーンフレーム パールクリア リミテッドVer.」レビュー(2014年6月5日更新)
 ・HG UNIVERSAL CENTURY「ユニコーンガンダム2号機 バンシィ・ノルン(デストロイモード) 劇場限定NT-DクリアVer.」レビュー
  (2014年5月28日更新)
 ・「機動戦士ガンダムUC episode7『虹の彼方に』」イベント上映に行ってきました!(2014年5月25日更新)


※写真をクリックすると、元のサイズで表示されます。
※写真のキットは、素組みした物に付属のシールを貼付しただけのもので、塗装やスミ入れは一切行っていません。


■作品概要 ~機動戦士ガンダムUCとは~
 「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」は、2007年から2009年にかけて「ガンダムエース」で連載された、福井晴敏(ふくい・はるとし)原作の小説作品です。
 物語は、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」から3年後の宇宙世紀0096年を舞台に、開放されれば地球連邦が転覆すると言われている「ラプラスの箱」をめぐる戦いを描いています。
 2010年2月より、本作をストーリー原案とする同名のOVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)作品のリリースが開始され、2014年6月6日に発売される(2014年5月17日より先行イベント上映)、「episode7 虹の彼方に」をもって完結しました。
 本作において「ジュアッグ」は、「episode4 重力の井戸の底で」の冒頭での、ジオン残党軍によるダカール襲撃シーンにおいて、ジオン残党軍が投入したモビルスーツ(以下「MS」)の1体として登場しました。元々ジュアッグは「機動戦士ガンダム」の本放送当時にデザインされたにもかかわらずアニメ未登場に終わったMSの1体でしたが、本作で初のアニメ作品登場が実現しました。

■キット概要
 このキットは、2014年5月17日より全国の上映館で開始された「機動戦士ガンダムUC episode7『虹の彼方に』」のイベント上映会場において、1,900円(税込)で上映2週目となる5月24日より販売されました。
 キットの仕様は、2012年3月にバンダイから発売された「HG UNIVERSAL CENTURY」シリーズの「139 ジュアッグ(ユニコーンVer.)」(以下「通常版」)の仕様変更品で、ポリパーツを除く全てのパーツの成型色が、クリアー成型のパーツに変更されています。




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 パッケージ表面。パッケージは厚紙製のボックスに厚紙製のフタをする、ガンプラのパッケージでは定番の仕様です。ボックスのサイズは縦約31cm×横約19cm×奥行約8cmで、通常版のボックスとほぼ同一のサイズです。
 パッケージのイラストは、「機動戦士ガンダムUC episode7『虹の彼方に』」の序盤のシーンを基にした、ビームサーベルで鍔迫り合いをする「フルアーマー・ユニコーンガンダム」と「バンシィ・ノルン」が描かれています。商品となっているMSが単独で描かれているイラストを使用せずに映像作品のメインビジュアル等をパッケージイラストにするこの方法は、「機動戦士ガンダムUC」のイベント上映会場限定ガンプラでは定番の仕様となっています。




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 ボックスの上面と底面には、表面と同じイラストの他に、本キットの組立見本写真も掲載されています。




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 ボックスの右側面には、通常版と同様の機体解説や、通常版と同じ写真を使用した活躍シーンのジオラマ写真が掲載されています。また左側面には、本キットが発売された時点で発売中の、「機動戦士ガンダムUC」に登場するMSの「HG UNIVERSAL CENTURY」のキットが紹介されています。




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 取扱説明書は、通常版と同一のものが同梱されています。
 取扱説明書の他に、限定ガンプラでは定番の「部品交換カード」も同梱されています。このキットは初期不良が有った場合のみ当該パーツの交換に応じるものとなっており、組み立て中や遊んでいる際に紛失・破損した部品の注文は出来なくなっています。また、交換に応じられる期限は2015年6月末日までとなっています。




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 本キットに付属しているシールは、通常版と同一の物です。シールはホイルシールの他にマーキングシールも付属しています。
 また、本キットにはシール以外に、モノアイ部分を覆う「モノアイガード」も付属しています。これはモノアイの有る部分の裏側に取り付けるパーツで、こちらも通常版と同一の物です。




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 本体前面。全高は約12.5cmあります。
 各パーツの形状は通常版と同一ですが、前述の通り、ポリパーツ以外のパーツの成型色がクリアーパーツに変更されています。
 成型色は、通常版から下記の通りに変更されています。
 ・ホワイト → クリアーホワイト
 ・イエロー(2色) → クリアーイエロー
 ・ブラウン → クリアーブラウン
 ・ブラック → クリアーブラック
  ※この他、指と足首に使用されているボール型のポリパーツの成型色が、グレーからホワイトに変更されています。
  ※ポリパーツのランナーは2枚有り、その内1枚は通常版と同一です。





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 本体後ろ。こちらも通常版から形状が変更されている箇所は無く、成型色のみが変更されています。
 説明書にはホイルシール以外にマーキングシールの貼付位置に関する指示も書かれていますが、本記事の写真のキットはマーキングシールを貼付していません。これはパッケージの見本写真も同様になっています。




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 頭部及び胴体周辺のアップ。
 頭部はジオン公国軍のMSではお馴染みのモノアイが付いている他、正面中央にはゾウの鼻を思わせる可動肢付きの排熱ダクトが付いています。




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 可動は首、肩、二の腕、腰、股関節、足首が可動します。
 デザインの関係もあって肘や膝に可動箇所は無く、近年のガンプラとしては比較的狭い可動範囲ですが、肩関節を前面に引き出せる機構を採用する等の工夫も有って、ある程度の自由度が確保されています。




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 手に付けられている「3連装ロケットランチャー」は、付け根部分にボール型のポリパーツが内蔵されており、砲身を少し手前に引き出す事で、砲身の向きに若干の角度付けが出来ます。




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 正面中央の排熱ダクトの可動肢にはリード線が内蔵されており、これによって自由に動かす事が出来るだけでなく、動かした状態で固定する事も可能になっています。




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 頭部の底面には小さなピン型のレバーが有り、これを左右に動かす事で、モノアイを左右に動かす事が出来ます。
 レバーの位置の関係上、操作は一旦頭部を取り外してから行わなければなりません。




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 このキットは「機動戦士ガンダムUC」のジュアッグを立体化したものですが、外見は一年戦争当時から殆ど変わっておらず、武装のみが変更されています。
 一つ目は手に付けられている「3連装ロケットランチャー」で、一年戦争当時に搭載されていた320mmロケット砲から小型ロケット砲に換装されており、これにより速射性が向上しています。砲口部分にはその設定を再現したディテールも有ります。




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 二つ目の変更部分は胴体に有る4ヶ所の開口部分です。この部分の機能は様々な使用例が有り明確になっていませんでしたが、「機動戦士ガンダムUC」に登場したジュアッグではビーム砲が搭載されています。
 この部分の色分けは、砲口部分を胴体内部のフレームと一体成型にする事で胴体部分と色分けしており、更に砲口周辺にホイルシールを貼付する事で、塗装せずに設定に近いカラーリングを再現出来ます。




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 ここからはアクションポーズの一例を紹介。
 1枚目は、全弾発射をイメージしたアクションポーズ。手にボリュームが有る為、砲撃ポーズを取っている時は素立ちポーズでは感じられないボリューム感が有ります。




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 2枚目は、劇中でのビームサーベルを右手の砲身で受け止めるアクションポーズ。
 ジュアッグは元々ジャブロー攻略戦においての砲撃による後方支援を目的に開発された機体の為、接近戦には向いていません。劇中では右手の砲身でビームサーベルを受け止めた後に左手の砲身の先端部分でコックピットを潰す反撃をしていますが、説明書ではこの行動について、「自らの武器を犠牲にしてまで、敵を倒す事を優先するジオンのパイロットの覚悟」と解説している部分が有ります。




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 3枚目は、水中を潜行しているイメージのアクションポーズ。
 このキットも近年のガンプラと同様に「バンダイプラモデル アクションベース2」に対応しており、この内の「クリアブルー」を使えば、水中を潜行しているイメージでディスプレイ出来ます。
 ジュアッグは前述の通りジャブロー攻略戦での運用を目的に開発された機体の為、足底部分にスクリューが付いている等、水中を移動する為の装備が有ります。しかしながら、戦闘はジャブロー内部に潜入してから行う事を想定している関係から、水中戦の為の武装は搭載されていません。




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 4枚目は、脚を開いてぬいぐるみのように座っているポーズ。このアクションポーズ例は説明書にも同様の写真が掲載されています。
 脚のクリアーイエローとクリアーホワイトのパーツの間には可動軸が有る為、これを利用して足裏を前に向ける事が出来ます。劇中では当然ながらこのようなポーズを取る事は有りませんが、ジュアッグの設計転用元である「アッガイ」が近年「癒し系MS」としての地位を確立している事から、ジュアッグにも同様の楽しみ方が出来る可能性が有る事をメーカー側が示しているものと思われます。




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 このキットが販売される前の週に販売された「ユニコーンガンダム2号機 バンシィ・ノルン(デストロイモード) 劇場限定NT-DクリアVer.」と。
 バンシィ・ノルンのは発売から僅か2~3日で全ての上映館で完売となりましたが、このジュアッグは発売から1週間が経過した後も一部の上映館に在庫が有りました。




 以上、ジュアッグ(ユニコーンVer.) 劇場限定クリアVer.でした。

 「episode7 虹の彼方に」では全く登場しないにもかかわらず限定ガンプラが販売されたジュアッグですが、前の週に販売されたバンシィ・ノルンや1週間後に販売開始した「ユニコーンガンダム(デストロイモード) 劇場限定メッキフレーム/メカニカルクリアVer.」と比べると売れ行きが鈍く、限定販売するキットのチョイスについては間違っていたように感じられます。
 キットそのものは、厳密にはリメイクとはやや異なるものの、近年の可動機構を採用してリメイクされたジュアッグだけあって、デザインの関係上やむを得ない部分を除けば色分け・可動共に申し分無いものになっています。また、近年のMSには無い、やや愛らしさも感じるデザインは、カッコイイMSが当たり前になっている昨今においては、非常に新鮮に感じられるのではないかと思います。
 仕様変更された成型色については、クリアーパーツを全身各所に使用している他に、3連装ロケットランチャーの付け根部分のポリパーツは砲身の成型色に合わせたホワイトのポリパーツを採用する事で汚く見えないようにする配慮も見られ、全体的に綺麗なカラーリングとなっています。
 本記事掲載時点では、本キットは「新宿ピカデリー」のみに在庫が有るとの事です。また本キット以外の劇場限定ガンプラは新宿ピカデリーでも全て完売したとの事なので、これから新宿ピカデリーに観に行く方は、行った記念に購入してみても良いのではないかと思います。