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 今回は久々に、「ガンダムビルドファイターズ」の話題をば。
 先日開催されていた「東京おもちゃショー2014」の会場内で、TVアニメ新シリーズが今年秋より放送スタートする事が発表されました! 放送開始月については明確に言及されていませんが、恐らく秋の改変期である10月より放送が開始されるのではないかと思います。また、会場内には劇中に登場する新作ガンプラがシルエットで展示されてたそうで、こちらも詳細の発表が待たれます。
 4月に「アキバ総研」に掲載されたサンライズの小川正和プロデューサーへのインタビュー記事では、「予想を超える人気が有った」事と、それも踏まえて「続編の可能性は有る」という内容が有ったものの、現状では「仕事が減らない」「ガンダム作りすぎ」という事で、仮に続編製作が有ったとしてもまだまだ先という事が窺えたので、それを考えると非常に早い行動だったのではないかと思います。
 そして、28日と29日に幕張メッセで開催される「次世代ワールドホビーフェア '14 Summer」の会場内でも、「ガンダムビルドファイターズ」の展示が有るだけでなく、限定ガンプラの「スタービルドストライクガンダム プラフスキーパーティクルクリア スペシャルイベントVer.」も販売されます。管理人も行ってみたいとは思っているのですが、当日は仕事の関係で行けるかどうかが怪しい事に加えて幕張メッセまでの交通費も割とかかるので、イベントに行く予定の方に代理購入をお願い出来ればと思っているのですが、果たして見つかるかどうか…(;´Д`)

 さて、ここから本題。
 今回のレビューは、TCCの2014年度無料配布トイである「RAMPAGE(ランページ)」を紹介します。昨年6月下旬に開催された「ボットコン2013(BOTCON2013)」で発表されてから約11ヶ月の期間を経て、ようやく到着しました!
 いよいよ19日~22日(現地時間)にかけて、アメリカはカリフォルニア州に有る「パサデナ・コンベンションセンター(Pasadena Convention Center)」において、毎年恒例となっている世界最大のトランスフォーマーイベント「ボットコン2014(BOTCON2014)」が開催されます。3年ほど前から、TCCの次年度の無料配布トイがこのイベントで発表されるようになっているので、恐らく今年のボットコンでも、来年の無料配布トイが発表されるでしょう…!

関連記事:Transformers Collectors' Club限定「DEPTH CHARGE」レビュー(2013年7月12日更新)


※写真をクリックすると、元のサイズで表示されます。
※一部の写真には、別売の「di:stage」を使用して撮影したものが有ります。


■キャラクター設定
 「ランページ(RAMPAGE)」は、Transformers Collectors' Club(以下「TCC」)の会報第55号~60号(予定)に連載のコミック「ALONE TOGETHER(アローン・トゥゲザー)」に登場するキャラクターで、本作のメインキャラクターの1人です。
 作中では、マキシマル(MAXIMAL)が行った、「スタースクリーム(STARSCREAM)」の不死のスパークを複製する研究の過程において作られた「プロトフォームX(PROTOFORM X)」という実験体として誕生しますが、その凶暴さから失敗作と判断され、辺境の星に追放されてしまいます。

■トイ概要
 このトイは2014年度のTCC会員への無料配布トイとして、2014年3月16日時点で会員になっている人全員に1体ずつ配布する形で、2014年5月30日(アメリカ国内)と6月2日(アメリカ国外)に発送を開始しました。
 トイの仕様は、2011年に「トランスフォーマープライム ファーストエディション」の1体として発売された「メガトロン」(以下「FEメガトロン」)をベースに、頭部を完全新規造形のパーツに変更すると共に、本トイオリジナルのカラーリングへの仕様変更が行われています。




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 トイを梱包しているボックス。ボックスのサイズは縦約11.5cm×横約21.5cm×高さ約7.5cmです。上面には郵送に当たって必要な情報が記載されています。
 無料配布トイを梱包するボックスは、2013年度から変更されています。このボックスは、2013年度からスタートした「トランスフォーマー・フィギュア・サブスクリプション・サービス(TRANSFORMERS FIGURE SUBSCRIPTION SERVICE)」のトイと同じ仕様になっています。




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 輸送中にボックスが開かないようにする為の封印用シールには、「MAXIMAL RAMPAGE」の文字が印刷されています。
 2013年度のTCC限定トイの封印用シールは紙製のものが使用されていましたが、本トイの封印用シールはビニール製のものに変更されています。




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 ボックスを開封した中身。
 前年度の無料配布トイである「DEPTH CHARGE(デプスチャージ、以下カナ表記)」は、梱包素材にスポンジを使用していましたが、本トイでは本体をビニール袋に入れた上でボックスに収納するという方法に変更されています。これは、2012年度の限定配布トイである「RUNAMUCK(ラナマック)」や、それ以前の無料配布トイで採用されていた梱包方法と同じです。




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 内容物一式。トイ本体の他に、キャラクターカードと説明書が入っています。
 キャラクターカードと説明書はビニール製の袋に一緒に封入された状態で、トイ本体の下に入っていました。




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 取扱説明書は、両面に印刷がされています。タイトルロゴはボットコン限定トイやTCC限定トイを人一括りにしたシリーズである「TRANSFORMERS TIMELINES(トランスフォーマー タイムライン)」となっており、説明書はこのトイの為に作られた物です。
 説明書は、表面にロボットモードからビークルモードへの変形手順が記載されており、また裏面にはビークルモードからロボットモードへの変形手順が記載されています。この説明にはFEメガトロンの写真が使用されていますが、画像を拡大加工したものを使用したらしく、薄いモザイクのようなものがかかった写真となっています。また、一部の変形が間違って記載されています。




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 ビークルモード。FEメガトロンでは、この形態は「エイリアンジェット」とされていましたが、TCC会報第55号に掲載された「MTMTE」でのランページのキャラクターバイオ(以下「MTMTEのバイオ」)の中では、この形態は「ホバータンク」とされています。
 コミック内でランページが初めて変形したのは、TCC会報第56号に掲載された「CHAPTER1 PARANOIA」でした。自分が何者かに後をつけられていると認識していながらもそれを発見出来ずにいたランページは、「自分は狂っていない」と自分自身に言い聞かせていく最中、自分が歩いてきた砂漠の足跡がタイヤの跡のようになっている事から「ビークル」を連想した事で、自分が変形可能である事を思い出します。そして、この形態に変形して追跡者を空から狩るべく行動します。




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 ビークルモード底面。ジェット機に変形するトランスフォーマートイのビークルモードではお馴染みの着陸脚(ランディングギア)は、このトイには付いていません。




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 ロボットモード前面。全高は約14cmあります。
 翼を含む機体両側部が脚部に変形し、機首部分は胴体に、機体後部中央は腕に変形します。この変形機構は「トランスフォーマーG2」の「スモークスクリーン」や、「トランスフォーマー スーパーリンク」の「ナイトスクリーム」を彷彿とさせますが、それらよりも各部が複雑な変形機構となっています。
 胴体や脚部のレッドのパーツには、オレンジのグラデーション塗装が施されています。




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 ロボットモード後ろ。ビークルモードの機体上部中央は、少し折り畳まれてバックパックのようになります。
 なお、コミックに登場しているランページはビークルモードの機体上部中央が翼のような形を形成する変形機構になっており、本トイの変形機構とは異なっています。この変形機構は「AM-15 メガトロンダークネス」や、その同型トイの変形機構を基にしたものと思われます。




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 ロボットモードのバストアップ。
 頭部は完全新規造形となっていますが、デザインは「超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズメタルス」に登場した「戦将 ランページ」(以下「メタルスランページ」)の頭部をを基にしたデザインとなっています。なお、FEメガトロンの頭部には後頭部に光を当てて目を発光させる集光ギミックが有りましたが、この頭部には集光ギミックを行う装置は付いていません。
 このトイには所属軍団を表すエンブレムがタンポ印刷されている部分が無く、胸部中央に「X」の文字を基にしたと思われるエンブレムのみがタンポ印刷されています。これは、ランページが所属軍団を持たない「実験体」である設定を反映したものと思われます。




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 ロボットモードの可動は首、肩、二の腕、肘、手首、股関節、膝が可動します。
 腰や足首の可動箇所は無いものの、可動範囲は概ね広く、また足のツメが長い為に接地性は高いです。




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 ビークルモード時に機体上面後部に付いていたカノン砲は、ロボットモード時には右前腕に取り付けます。
 この武器がFEメガトロンの「フュージョンカノン」と同様の構造を持つ設定の武器であるかどうかは不明ですが、MTMTEのバイオでは、この武器について「サイバトロン星の武器庫の中では他に類の無い破壊力を誇る」とされています。しかしながら、ランページはこのカノン砲で戦うよりも素手での格闘戦を好んでいる、とも書かれています。




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 説明書には記載が有りませんが、カノン砲にはグリップが内蔵されています。その為、前腕から取り外してグリップを引き出せば、手に持たせる事も可能です。
 前腕への装備は腕のジョイントの形状の関係で右腕にしか装備出来ませんが、手に持たせる場合は左右どちらの手にも持たせる事が出来ます。




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 ここからは、アクションポーズの一例を紹介。
 1枚目は、カノン砲を構えたアクションポーズ。前述の通り、ランページは素手での格闘戦を好む設定が有りますが、TCC会報第56号に掲載された「CHAPTER1 PARANOIA」の作中では、カノン砲を乱射しているシーンが多く有りました。




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 2枚目は、体を大きく反って叫んでいるポーズ。
 こちらもTCC会報第56号に掲載された「CHAPTER1 PARANOIA」の作中で有ったポーズです。接地性が高い為、体を反ったポーズを取っても自立が可能です。




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 3枚目は、TCC会報第56号の表紙を飾った、岩に座って俯いているポーズを再現。
 足の接地性が高い為、実際に座らせなくても自立させる事が可能です。しかしながら、股関節の形状の関係で脚を広げなければこのポーズを取る事が出来ない為、完全再現は出来なくなっています。




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 2013年度の無料配布トイである、デプスチャージと。
 MTMTEのバイオにはコミック開始前の物語も書かれており、拘束を破って脱走したランページは遭遇したマキシマルを悉く惨殺していった後、賞金稼ぎのデプスチャージによって捕らえられた事が書かれています。また、TCC会報第49号に掲載されたMTMTEの中のデプスチャージのキャラクターバイオにも「プロトフォームXを捕らえた」という内容の記載が有ります。これらの点から、この2人には因縁が有る事と、「ALONE TOGETHER」の舞台となっている世界が「プリマクス209.0ガンマ(Primax 209.0 gamma)」である事が窺えます。




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 付属のキャラクターカード。サイズやデザインは近年のTCCやボットコン限定トイの定番となっているサイズとデザインで、縦約9.5cm×横約14cmの厚紙に片面だけ印刷がされたものとなっています。ランページのイラストは、MTMTEのバイオと一緒に掲載されたイラストと同一のものが使用されています。
 記載されているキャラクターバイオの訳文は下記の通りです(意訳を含んでいます)。余談ですが、MTMTEのバイオには、スタースクリームの不死のスパークを複製する研究が開始された理由や、このプロトフォームXに「ランページ」という名前が付けられた経緯についても書かれています。ランページがメタルスランページと共通の設定を持つ部分は多々有りますが、前述の2点とデプスチャージとの関係については設定が大きく異なっている為、メタルスランページの設定を知った上で読めば、非常に楽しく読めるのではないかと思います。

ランページ

(役割)サイバトロン星のプロトフォームX

テクニカルデータ
 体力:10+  知力:8  速度:9  耐久力:10  地位:9  勇気:10  火力:10+  技能:9

「苦しみは贈り物だ! それを分け合って、一緒にその素晴らしさを歌おう!」

 ランページは、マキシマルが自分に対して行った全てのことを覚えている。全ての注射は、彼がまだ正気であった時に実験の進捗状況を評価する為に行われており、全ての傷はその時に作られた。自身を科学者と呼ぶ者達は、不死の秘密を解き明かしたいと考えて、ランページのとてつもないスパークを生み出した。耐え難い苦痛は、すぐにランページのプロセッサを圧倒した。その為、ランページに苦痛を与えていた者達が最終的に実験を停止すると、常に彼に付きまとっていた苦しみは快適へと変化した。ランページを最後まで見捨てなかった一人の仲間は、最後まで彼の傍にいた。

 ランページの実験はマキシマルにとって、最大の成功だっただけでなく、最大の失敗でもあった。彼らはランページの中に有る不滅のスパークを、作り出す事には成功したものの消滅させる事は出来なかった。しかしその過程は、ランページから完全に正気を失わせる事にもなったのである。マキシマル達は、ランページに関する一切の事を忘れ去る事が出来るどこか暗い場所に、ランページを閉じ込めようとした。しかし、ランページを閉じ込めて置く事が出来る鉄格子などまず存在しない事に、彼らはすぐ気付いたのである。





 以上、TCC限定ランページでした。

 新規に造られた頭部はビークルモードへの変形機構を考慮した事もあってかなり小さく造られており、胴体のマッシブさと組み合わさると、プロポーションの面において若干の違和感を感じます。しかしながら、それがFEメガトロンのマッシブなプロポーションを更に引き立たせているとも言えるので、その意味では、仕様変更元のトイのチョイスも含めて良いトイになっていると思います。
 「トランスフォーマープライム」の海外版のトイは、電飾系ギミックを内蔵していない物は「変形+フリーポーザブル」のみが特長となっている為、このトイもその2点以外でのギミック面での面白さは他に無いのですが、遊ぶ場合は、別売の「アームズマイクロン」を手に持たせて楽しむのも一つの手ではないかと思います。
 「ALONE TOGETHER」では、同じ星に追放されてしまった「トランスミューテイト(TRANS-MUTATE)」との物語が展開される為、既にTCCクラブストアで販売中のトランスミューテイトと一緒に楽しむのが最も王道的な楽しみ方ですが、MTMTEのバイオを基に、デプスチャージとの対決をしてみても楽しいのではないかと思います。



※上記のリンクは仕様変更元のトイです。