昨日21時55分より、TOKYO MXで「キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎」の第13話(最終話)が放送され、3ヶ月間の放送が終了しました!

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※以下は作品のネタバレを含みます。


 キュートランスフォーマーは、トランスフォーマー生誕30周年とチョロQ生誕35周年の年である昨年、2つのブランドのコラボ企画商品として誕生し、8月に開催された「トランスフォーマー博」の会場で「オプティマスプライム」と「バンブルビー」が販売されました。その際に2商品は「先行販売」と告知されていましたが、その時点での一般販売開始時期についての告知は有りませんでした。一般販売商品のシリーズがスタートしたのは、放送開始直前の昨年12月下旬でした。
 本作品の制作決定は、昨年7月に発売されたトランスフォーマー博の関連ムック本「トランスフォーマーぴあ」の中で発表されました。記事の中では動画配信サイトや街頭ビジョンで配信・上映する予定とされていましたが、実際はそれから変更され、TOKYO MXでの放送と動画配信サイト(YouTube、ニコニコ動画)での配信が行われました。
 本作品のキャストは放送開始直前の昨年末に発表されましたが、レギュラー出演の細谷佳正さん(オプティマスプライム役)、木村良平さん(バンブルビー役)、鈴木達央さん(ロックダウン役)をはじめ、ゲストキャラにも人気の男性声優をキャスティングしていました。

 本作品は、キュートランスフォーマー達が毎回異なる高速道路のサービスエリアを舞台に、「トランスフォーマー コンボイの謎」を中心に、所謂「クソゲー」に関するトークや大喜利を繰り広げていました。
 日本のCG版「ビーストウォーズ」シリーズではアドリブや本編映像を細かく切って繋いだギャグ回が存在しましたが、本作は当初より笑いを取る事を前提にしたアニメ製作が行われていただけでなく「(実質上)敵・味方のの区別が無い」「戦わない」といった、トランスフォーマーのアニメ作品としては過去に例が無い要素も加えられており、トランスフォーマーのアニメ作品としては斬新なものになっていました。

 本作品の放送は、TOKYO MXでの放送と動画配信サイトでの配信開始が同時に行われるという、これまでに無い放送・配信形態が採られました。
 日本でのトランスフォーマーのテレビアニメ作品は、1997年の「ビーストウォーズ」以降はテレビ東京系列での放送が通例となっていましたが、この放送形態は、テレビ東京系列の放送局が無い為に視聴出来ない地方在住のファンを置いてきぼりにするものとなってしまっていました。本作品の放送・配信形態は、この問題点を改善したものと言えます。

 キュートランスフォーマーは新規ファンの獲得を主な目的としてスタートしたシリーズである事が第1話の中で語られていますが、過去のシリーズに囚われないユルい内容や人気声優を中心にしたキャスティング、日本全国どこでも視聴可能な環境作り等、的を射た作品作りがなされていたと思います。
 本作品の主要な部分である「サービスエリアでのトークや大喜利」は1話完結で何度でも繰り返せる内容である事に加えて、放送開始前に行われた先行上映イベントのトークショーでは「(キュートランスフォーマーは)人気が続く限り続ける」という話が有った為、今後続編が作られる可能性が有ります。トランスフォーマーは2010年頃から、テレビアニメの放送や実写映画の上映が無い時期には、玩具オリジナルシリーズやOVA作品で間を繋ぎ、空白期間が生じないように努めているようです。その意味では、キュートランスフォーマーは新規ファン獲得だけでなく、アニメや映画の間の期間を繋ぐ作品としても有効な作品となる可能性を秘めていると言えます。タカラトミーの富山社長は昨年の株主総会の中で「日本でのトランスフォーマーは今後5年~10年かけてファンを増やす事が課題」と発言しており、キュートランスフォーマーはその課題の解決策の一つとなるかもしれません。


 「キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎」の放送は終了となりましたが、動画配信サイトでは4月3日より配信開始されるであろう「第13話の今週のカットされた部分」の配信がまだ残っています。
 アニメは急遽「今週のカットされた部分」の配信が決定し、関連トイは一部に欠品が生じるほど本作品は好評だったようで、今後発売予定のブルーレイ・DVDの売れ行きや続編の製作も期待出来そうです。またイベントの開催も決定しているそうで、そちらの内容や盛り上がりにも期待が高まります。