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 昨日、かつしかシンフォニーヒルズで行われた、タカラトミーの「第64回定時株主総会」に行ってきました!
 タカラトミーは昨年より、代表取締役副社長兼COOの「ハロルド・ジョージ・メイ」氏(以下「メイ副社長」)が策定した「新中期経営計画」の下、大規模な改革に乗り出しました。それから1年が経った今、何が変わり、そして何がまだ変わっていないのかという点は、個人的に最も気になる点でした。また、メイ副社長は本総会で取締役に再任されれば代表取締役社長に昇進する事が総会前に内定していました。メイ副社長が社長に就任すれば、タカラトミーでは初の創業者一族ではない社長であると共に初の外国人社長が誕生するという事で、タカラトミーの歴史の大きな転換点に立ち会える事も楽しみにしていました。
 今回の「パート1」では、会場と総会前半の内容を紹介します。なお、今回の総会では質問が多かった為、全3部に分けての紹介を予定しています。

関連記事:
 ・「㈱タカラトミー 第63回定時株主総会」レポート(後編)(2014年6月28日更新)
 ・「㈱タカラトミー 第63回定時株主総会」レポート(前編)(2014年6月27日更新)


 管理人が会場に到着したのは午前9時30分を少し過ぎたあたりで、会場では既に受付が始まっていました。
 会場の入口に設置されているパネルは今年から大きくデザインが変更されており、パネルの下にはタカラトミー製品が置かれていました。なおパネルの下部には、「MP-10 コンボイVer.2.0」を基にしたと思われる絵が、オレンジの線で描かれています。




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 入口を抜けた先の突き当りには、「"夢"ポスター」というものが掲出されていました。
 タカラトミーグループは様々な人や社会の「夢の実現」を企業理念としており、それを大きな文字にしています、なお、このポスターはタカラトミーグループの社員の写真で構成されているとの事です。




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 総会会場の入口前には、今年12月に最新作の公開が決定している「スター・ウォーズ」の関連商品が展示されていました。
 「ダース・ベイダー」の等身大フィギュアが設置されていた他、試遊が可能ななりきり玩具の「ライトセーバー」や、関連グッズの展示も行われていました。




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 スター・ウォーズの展示スペースの隣には、6月20日に発売された子供向けスマートウォッチである「プレイウォッチ」の展示スペースが有りました。
 実物の展示が行われていた他、「アップルウォッチ」とのスペックを比較したパネルも有りました。




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 プレイウォッチの展示スペースの隣には、昨年7月よりスタートした「プリパラ」の展示スペースが有りました。
 関連グッズの展示が行われていた他にゲーム機も設置されており、ゲーム機は試遊が可能になっていました。遊んでいたのは作品のファンと思われる大人の男性でしたが…(笑)。




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 プリパラの展示スペースの向かいには、7月より商品展開のスタートが予定されている「ベイブレードバースト」の展示スペースと、6月より商品展開がスタートした次世代エンターテイメントロボット「オムニボット」の展示スペースが、隣り合う形で設置されていました。




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 プリパラの展示スペースから2階席への通路を挟んだ隣には、「リカちゃん」のパッケージを模した小さな撮影スペースが設けられており、リカちゃんのパッケージに封入されているかのように撮影してもらう事が可能になっていました。




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 リカちゃんの撮影スペースの隣には、毎年必ず展示が行われている「エコ玩具」の展示スペースが有りました。




 総会は、予定通り午前10時に開始されました。会場の左右にはこれまでの株主総会には無かった巨大な6枚の横断幕が掲出されており、それぞれに「改革」「第四創業」「次世代」「株主の皆様のおかげで90周年」「グローバル化」「デジタルとアナログの融合」と書かれていました。
 開始前の午前9時57分頃より、司会者よりオムニボットの1種である「OHaNAS(オハナス)」の紹介が行われました。司会者との会話や株主への挨拶、そして俳句が得意との事で「夢一つ 未来に輝く タカラトミー」という句を読んでいましたが、いずれも音声は不測の不具合を避ける為に、録音した音声を使用していました。

1.社長挨拶
 富山幹太郎(とみやま・かんたろう)社長による挨拶。ここで、定款第15条の定めにより、富山社長が本総会の議長を務める事が発表されました。
 また、昨年発覚した2つの不祥事の解決に伴い特別損失が発生した事について、取締役全員が起立して謝罪しました。
 議事の流れについては、議案上程後に一括して質問を受ける事と、質問に正確な回答を行う為に執行役員も出席している事が話されました(執行役員が回答する質問は結局有りませんでしたが)。

2.定足数の確認
 「定足数」とは、株主総会を行うに当たって最低必要とされる出席者の数です。
 本総会は定足数を上回った為、総会は問題無く開催されました。

3.監査報告
 監査役からの監査に関する報告。タカラトミーやその取締役が、法令や定款(会社の憲法)への違反の有無や、不正の有無について報告されます。
 タカラトミーは会社・取締役共に、法令や定款に違反してはおらず、また不正も無いとの事でした。また上程予定の議案についても同様に不当性は無いとの事でした。

4.事業報告
 タカラトミーの平成26年4月1日~平成27年3月31日の事業報告が、スクリーンに映像を流す形で行われました。
 報告の内容は、「第64回定時株主総会招集ご通知」の15ページの「ハイライト」や、19ページの「対処すべき課題」等の内容をそのまま読んで行く形で進められていきました。

 ・第64回定時株主総会招集ご通知(タカラトミー公式サイト、pdfファイル)

 ハイライトの中では、売上高が4期連続で前年を上回る等の業績の改善が見られた一方で、原材料費の高騰や急激な為替レートの変動、そして戦略的に広告宣伝費および研究開発費などを増加させた為に営業利益が減少したとの事でした。これに加えて前述の不祥事の解決に伴う特別損失が有った為に、3月期決算は赤字に転落したとの事でした。
 トランスフォーマーは、昨年夏に公開された映画(ロストエイジ)が世界的にヒットした事を受けて、「プリパラ」「アナと雪の女王」「WIXOSS」と共に、国内で好調に推移したブランドとして紹介されました。

 この発表の後に富山社長からの話が有りました。
 創業90周年となった昨年より(30年を一区切りとして)「第4の創業」として改革をスタートさせた事と、総会終了後に「新中期経営計画報告会」を行う事を話していました。

5.議案の上程
 議案は、「第64回定時株主総会招集ご通知」の3ページ~14ページを参照して下さい。以下はその簡単な解説です。
 第1号議案 … 所謂「配当金の金額の決定」。
           期末配当は1株当たり5円とされており、昨年12月に実施された中間配当(1株当たり5円)と合わせて、
           1株当たり10円とされています。
 第2号議案 … 定款の一部の変更。今回の変更で、適切な人材を招聘出来る環境を整備するとの事で、監査役会の
           同意も得られているとの事。
 第3号議案 … 本総会終了の時をもって取締役6名全員が任期満了となる為、新しい取締役の選任
 第4号議案 … タカラトミーの取締役や従業員等が賞与等の一環としてタカラトミーの株式の交付を受ける際、その額や
           具体的な内容の決定をを取締役会に委任する事。
 第5号議案 … タカラトミーの執行役員や従業員、タカラトミーの子会社の取締役や従業員等が賞与等の一環として
           タカラトミーの株式の交付を受ける際、その額や具体的な内容の決定をを取締役会に委任する事。
 この後、株主と取締役の質疑応答となりました。
 質問の内容は「議案に関するもの」か「タカラトミーの事業・商品に関するもの」に限られていると共に、「質問は1人当たり2問まで」とされていました。
 質問については一人の株主さんが複数の質問をされているのが殆どでしたが、ここではそれらを一問一答形式に纏めています。
■欧米の業績は、ここ何年かにわたって減収減益が続いている。急激な為替変動によって自動車メーカーは増収増益となっているのに、何故減収減益になっているのか。(生産拠点の有る)タイやベトナムの通過は高くなっていないどころか、むしろ安くなっている。原料価格高騰に対応する為にドル建てで買った方が良いのではないか。
→業績の6割は国内が占めている為、儲けの軸足は国内。円安により仕入が大きな影響を受けた。今後は欧米や南米での売上を増やすように進めている。(小島取締役)
→急激な円安は、欧州での影響が大きかった。RC2(現:TOMY International)を買収したのは、いずれ来る円安の時代の為でもあった。今は効果はまだ出ていないが、アメリカでの業績は落ち着いた数字になってきた。これからディズニーのコンテンツの商品をやるので、業績が良くなる事を期待している。(富山社長)

■来年の株主総会から、お土産が廃止される事が発表されている。タカラトミーモールでは買うと廃盤在庫が付いてくるキャンペーンをやっている事が有るが、そういうものでも構わないので、何か欲しい。(会場内の一部から拍手有)
→「株主様は大事」と思っており、それ故に配当金と(タカラトミーモールでの)割引制度、株主優待品が有る。お土産は、一部の株主様から「(株主総会に)来る人と来ない人への差別ではないか?」という意見が有った為、来年より廃止する事にした。(廃盤在庫をお土産にすることについては)検討する。(メイ副社長)

■一時期800円台まで上昇していた株価が、不祥事によって200円くらい下落してしまった。不祥事で処分された取締役はいないのか。また不祥事を起こさない為の監視体制はどうなっているのか。
→(タカラトミー)エンタメディアは広告や宣伝を担当する子会社で、売上は上げなくていい、としていた。しかし、リストラを行った事もあって、現場では売上を上げようとして、監査役会の指示も無視した。取締役への処分は、社長の報酬20%カット、常勤役員の報酬10%カットという処分を行い、現場職員は懲戒処分、エンタメディア社長は退任させた。子供達に夢を与える企業なのに、恥ずかしいし、悔しい。(富山社長)

■エンタメディアの不祥事は、何故発生まで気付かなかったのか。取締役や監査役の責任は重い。
→前途金取引があった時点で気付いており、本社に報告が有った。指示を出したが、二重三重のチェックが出来ていなかった。現在前途金については上長判断を必要としており、簡単にやれないようにしている。また、3月4日を「コンプライアンスの日」と定め、全役員と全職員に、この件の内容を詳らかにした。このコンプライアンスの日は毎年行う。(小島取締役)

■社員の平均年齢は40歳との事だが、年齢構成と新入社員について教えて欲しい。
→従業員は490人、平均年齢は40.9歳、平均勤続年数は約9年。年齢構成はつぼ型の構成。新人は今年14名採用した。(小島取締役)

■5月23日の昼頃、東京駅のトミカショップのミニカーのショーケースが落ちた。けが人はいなかったが、展示に当たっての安心・安全の確保は、どのようにしているのか。
→什器等は高さ制限が有る。営業関係の担当は(タカラトミー)マーケティングからエンタメディアに変わって間も無いが、この件に関する報告が上がって来ていないので、報告を求める。(鴻巣取締役)

■現在、ヨーロッパではギリシャの債務問題が深刻になっているが、このリスクへの対策を教えて欲しい。
→ギリシャの債務問題はヨーロッパ経済への影響が大きいが、ギリシャ国内では売上が立っていないので、リスクは軽微。(小島取締役)

■トミーテックから発売されているNゲージ(TOMIX)の、次に作るSLの型番を教えて欲しい。
→資料が無い為、決定したら発表する。(鴻巣取締役)

■最近の不祥事は、子会社で起こる事が多い。もっと具体的な対策を講じる必要が有るのではないか。監査役の意見を聞きたい。
→監査役は独立した機関として、全般の与信・リスク管理をしている。内部監査セクションは、2012年秋に(不祥事に関する)前途金の確認をした。担当者へのヒアリングも行い、取引先との取引を解消したとの報告を受けて安心してしまっていた。不祥事撲滅・健全経営を自負している。今回の件はお詫び申し上げたい。(野沢監査役)
→社内で厳しい処分を行い、(再発防止の為の)ビデオも作った。メイ(副社長)もコンプライアンスには厳しく、全社にコンプライアンス遵守のメールを出している。現在メイの方でグループ会社を減らすよう進めているが、これによって監視の目が届き易くなり、再発防止に繋がる。(富山社長)

■(第4号議案の)ストックオプションで、本当に取締役のモチベーションが上がるのか。
→ストックオプションは数年前からやっている。昨年から株価が上がってきたが、今年40名がストックオプションを行使した。今後更に株価を上げて株主に報いると共に、株価を意識した経営をしたい。
→メイは毎日、会えば株価の話をしている(=株価を意識している)。(富山社長)

■新商品の開発と広告宣伝費が利益を抑えてしまったとの事だが、その割にはインターネットであまり広告を見かけない。これらの費用の今後についてはどう考えているのか。
→私が本社に戻ったのは2013年で、その時には業績が低迷していて、新しいヒット商品も出ていなかった。テレビCMや雑誌広告を活用し、ヒットを起こす為に、上半期と下半期にそれぞれ重点商品を決めた。その結果、「ポケモン」が売れた。2015年度~2017年度は積極的なチャレンジを進めて行く方針。また開発費は、「定番商品」「「キャラクター商品」「新市場向け商品」に分けられている。これは新中期経営計画の一環。インターネット広告は昨年より新部署を設立してスタートした。(鴻巣取締役)

■スマートフォンアプリのバグが多いので、改善して欲しい。
→スマートフォンアプリは弱い分野。玩具連動アプリを開発して、玩具とデジタルを繋ぐ遊びを作っている。バグについては申し訳ない。(鴻巣取締役)

■3月に株価が上昇したが、その理由を調べたら株主優待の変更で、株主優待の変更はその時に知った。2月にこのような告知を行うのは乱暴ではないか。 ※補足:タカラトミーの株主優待は、3月31日時点の株式保有数で優待の内容が決まります。
→株主様を今以上に大事にしたいと思い、株主優待のリカちゃんには力を入れている。株価は会社の将来性で値が付くが、2月には株主優待変更の発表だけでなく、活動や新商品発表もあった。優待目的で買った人も一部にはいたと思うが、将来性を評価されての株価上昇と思っている。(メイ副社長)
→株主優待の変更は私も議論した。今回の株主総会の仕掛けもメイが考えた。変化はまだ続くと思うが、今後とも宜しくお願いしたい。(富山社長)

■(5月に発表された)丸の内キャピタル(第一号投資事業有限責任組合)との資本提携解消による、経営への影響は有るのか。
→結論から言えば「無い」。これまで丸の内キャピタルからは、RC2買収、ガバナンス等の助言を頂いた。現在はこれまでに頂いた助言をオペレーションに落とし込んでいる。その為、経営への影響は無い。(小島取締役)

■今後の大きな資本提携の予定は有るのか。
→現時点では予定は無いが、今後グローバル化を進めて行く中で(資本提携の必要等が)有れば、精査して考える。(小島取締役)

■来年から「子どもNISA」がスタートするが、タカラトミーは(玩具メーカーである事から)注目されるのではないか。対策は考えているのか。
→子どもNISAはチャンスと考えている。子どもはお客様なので、株主になってもらうのは理想的。対策は今後精査する。(小島取締役)




 今回はここまで。
 次回の「パート2」では、この後の内容を紹介します。

2015年6月26日追記:「パート2」を掲載しました。
 ・「㈱タカラトミー 第64回定時株主総会」レポート(パート2)





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